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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/07/25
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カテゴリ:グルメ
 昼のテレビをたまたま見ていたら、たこ焼きやしきたかじんが司会のトーク番組で、たこ焼き(写真左)の話題で盛り上がっていた(たぶん関西ローカル…、関西以外の方、ごめんなさーい)。

 ご存じのように、関西(とくに大阪)は「粉もん文化」といわれる。お好み焼き、たこ焼き発祥の地ともいわれるだけあって、実に様々な「粉もん」フードがある(ほかにも、イカ焼き、チョボ焼き、うどん、豚まん…)。我が家に「たこ焼き器」がある家庭も、番組で千人に聞いたら、実に約93%という高い割合だった。

 その番組中、「同じたこ焼きでも、大阪と京都は具が違う」という意外と知られていない事実を取り上げていた。どこが違うかと言えば、京都のたこ焼きは、刻んだキャベツを具に入れるというのである。大阪では絶対にキャベツなんか入れない。タコ以外には、店によっては若干の違いはあろうが、天かす、サクラエビ、紅ショウガ、ネギが普通だろう。

 恥ずかしながら僕も、大阪のすぐ隣にある京都のたこ焼きに、キャベツなんかが入っているなんて、ウン十年生きてきて今日まで知らなかった(京都生まれの僕だが、幼稚園に入る前に大阪に出て来たので…)。京都で昼飯、晩飯を食べる機会は多いが、わざわざ京都まで行ってたこ焼きなど食べない。それが盲点だった。大たこ

 番組では、京都のたこ焼きがキャベツを入れることについて大阪人に聞いていたが、「キャベツ入れたら水っぽうなる」「そんなん、ただのお好み焼きボールやん」「とにかく邪道やで」などと8割近くが否定的だった。

 逆に、京都のある商店街で通行人に大阪のたこ焼きを試食させて反応を探っていたが、約9割の人が「タコ以外の具がないみたいで物足りん」「なんでキャベツ入ってへんの」「美味しゅうなーい」という反応だった。所変わればとはいうが、隣同士の大阪と京都でこんな食文化の違いがあるのは驚きだった(写真右上=大阪のたこ焼きで一番行列のできる店として有名な道頓堀の「大たこ」)。

 司会のたかじんは京都出身だが、「(キャベツの入ってない)大阪のたこ焼きの方が好きだ」と言う。ゲストの桂ざこばも、大阪派。「たこ焼きが大阪発祥というのははっきりしてる。京都へ伝わって、京都人のプライドから大阪と違うたこ焼きを作ろうとした結果やろ」と言っていたが、説得力ある解説かもしれない。大たこのたこ焼き

 同じ関西でも、言葉だけでなく、明治以降の食文化までこんな違う方向へ発展してきたのかと思うと興味深い(写真左=「大たこ」のたこ焼き。「うまい!」という人と、「たいしたことない」という人と、人それぞれ。ただし、大阪のたこ焼き屋とお好み焼屋は、どこに入っても、まず大はずれはないというも真実)。

 なお、番組で「京都のたこ焼きはすべてキャベツ入り」みたいな取り上げ方をしていたが、ネット検索で京都のたこ焼き屋さんのサイトをいろいろ調べてみると、意外や意外、「うちはキャベツは入れてません」というたこ焼き屋さんも(アバウトな感じでは)2割くらいはあった。だから、京都のたこ焼き屋さんがすべて「キャベツ入り」という訳ではないようだ。京都のたこ焼き

 僕も、たかじんと同様、大阪風たこ焼きが好きだ。近い将来、京都のキャベツ入りたこ焼きを食べたとしても、おそらく結論は変わらないような気がする。しかし味はしょせん、個人の嗜好に行き着く。どちらが美味しいかは、関西以外の方の舌に決めてもらうのもいいかもしれない(写真右=京都のあるお店の、キャベツ入りたこ焼き。見た目は大阪のと全く変わらない)

 最後におまけ。たこ焼きは「進化する」ともいうが、大阪・北新地に最近(と言っても、もう1年半くらいになるが)、イタリアン・テイストのたこ焼きを売る「スパたこ&オイスター・バー」という変わった名前の小さな店ができた。バジリコやガーリックなどのスパイスを効かせ、オリーブオイルで焼く(10個500円)たこ焼きだが、これが、きりっと冷やした辛口の白ワインなどにばっちり合う(別にソース味も)。

 お店には「オイスター・バー」の名の通り、生ガキも置いてるので、ワインがすすむこと、すすむこと! 僕はオープン以来やみつきで、しばしばお邪魔している。「目からウロコ」のたこ焼き! 皆さんも大阪に来る機会があれば、ぜひ一度ご賞味ください。


【2021年追記】「スパたこ&オイスター・バー」は残念ながら、現在は閉店しています。





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Last updated  2021/08/05 10:31:16 PM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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