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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2008/10/19
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カテゴリ:グルメ
 晩ご飯にトンカツ屋へ行こうと言えば、相手はまず、「えー? 昼ご飯みたいじゃないか。他のとこにしようよ」という否定的な反応を示す。

 しかし、「だまされたと思って、付いて来てごらん。きっと目から鱗が落ちるから」とそれでも誘う。すると誘われて味わった相手は、「こんなトンカツ、今まで食べたことがない。いやぁ…芸術品だねぇ」といたく感激する。たく屋

 そんな店が、大阪キタ・曽根崎のお初天神そばにある。「たく屋」(写真左)と言う(「たく」は、写真の暖簾にも見えるように、「豚」の字のヘンが「さんずい」。楽天ブログではなぜかこの字は使用禁止でした)。

 僕は、以前、昼も営業をしていた際に一度お邪魔しているので、そのトンカツの旨さは経験済みである。「たく屋」の特徴は、イカ墨が入った特製のパン粉で揚げること(だから切り分ける前の見た目は、真っ黒)。

 いわゆる普通のトンカツを想像していたら見事に裏切られる。真っ黒な衣は非常にあっさりしてサクサク。こだわりの豚肉から、部位も4種類から選べる。

 トンカツ以外にもメニューは多彩で、そのほとんどが、ひと工夫を加えたオリジナルな一品となっている。たく屋:付きだし沖縄系料理からヒントを受けたものが多いが、かと言って、沖縄料理そのものでもない(写真右=見た目も美しい3品の付きだしは味も絶品)。

 僕は今回、初めて夜に訪れた。訪問は随分と久しぶりだが、それには理由があった。以前よくお邪魔していたBARでバーテンダーをしていたHさんが、今はこの「たく屋」のご主人を手伝っているという話を聞いたから。

 Hさんには、そのBARでとても親切にしてもらった。しかし3年前に急に店を離れて、それ以来会っていなかった。たく屋:トマトカツと言うより、消息を知らなかったので、ずっと気になっていたのだ(写真左=名物の「トマトカツ」。行ったら必ず味わってください)。

 僕はあえて偽名で予約をして、驚かせようと思った。そして店の引き戸を引いた。僕を見てすぐにはピンとはこなかったHさんだが、程なく僕と気づいてくれた。久しぶりで会うHさんは、以前より少しやせたような感じ。それなりに、いろいろと苦労をしてきたようだ。

 そのBARを離れた後、石垣島へ向かったという話を聞いた。そして沖縄の酒(泡盛)や沖縄料理などを学んできた。今も年に一度は訪れるという石垣島フリークである。たく屋:ソーミンチャンプルー

 さて、本題を書くのを忘れそうになるが、この夜頂いたもの。まずは前菜(付きだし=マメ豆腐&山芋と豆腐、トンブリ、オカカの出し醤油合え→これが絶品の旨さ! &豚肉のタタキ)。別にトンカツ用のキャベツのサラダが付く。

 名物のトマトカツ。トマトの皮を炙り取り、さらにペーパーで水分をしっかり絞り取り、衣を付けてまるまる揚げる。それをパウダーのようになめらかな岩塩(ドイツ産とか)に付けていただく。残波

 トマトのカツなんて生まれて初めてだが、これが信じられないくらい旨い。盛り付けも写真でも分かるように美しくて、まるでイタリアンの一品のよう。

 石垣島にはまったHさんの影響か、メニューには沖縄系のものが増え、泡盛のラインナップの増えたとか。僕もビールの後は、早速おすすめという「残波」(写真左)をいただく(ちなみに、2杯目には「菊之露」を)。

 いくつかのブログで、とても評判の良かった「ソーミンチャンプルー」を頼む。これがまたソーメンの歯ごたえが最高。塩が効いて、泡盛にベトスマッチ(写真右上=沖縄系のメニューも豊富だが、中でもこのソーミンチャンプルーはおすすめ!)。

 そうこうしているうちに、お目当てのトンカツ(写真右)が登場。たく屋:トンカツ以前はロースを食べたが、この夜はフィレにした。柔らかくてジューシーで、旨みがぎゅっと詰まった感じ。

 黒い衣の部分がまた美味。自然と白いご飯が欲しくなって頼んだが、ご飯もすすむ、すすむ。僕は、またたく間に一杯をたいらげてしまった。

 「たく屋」の名物はもちろんトンカツや豚肉を使った料理だが、おかずや酒のアテ的なメニューもが充実している。だから、考えようによっては上等の居酒屋として使うこともできる。美味しいアテをつまみながら、泡盛を楽しむためだけにお邪魔するのもいいかもしれない。

 久しぶりに会ったHさんは、バーテンダーという「衣」から解き放たれて、一回り成長したような気がしたが、そう思うのは僕だけではないだろう。今のHさんはおそらくは、「次なるステップ」に向けて力をたくわえている段階だろう。次なる舞台がどんな店になるのか(=どんな店を開くのか)、僕はとても楽しみだ。

【たく屋】大阪市北区曽根崎2-5-37 電話06-6361-1110 午後6時~午前1時(LO午前零時) 日祝休(カウンター9席という小さな店なので、要予約です。上質の材料を使っているからお値段はそれなりに張ります。飲んで食べての予算の目安は一人5000~6000円)

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Last updated  2008/11/14 12:43:19 AM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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