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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/07/07
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カテゴリ:今宵も、BARへ…
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 「今宵も、BARへ--『私的』入門講座20章」の刊行がスタートして3カ月余が過ぎました。販売開始以来、発行部数は約250部となりました。数多くの皆さんの支持を頂き、本当に有難うございます。印刷・製本が追いつかなく、ご注文を頂いた皆さんにはご迷惑をかけて、本当に申し訳ありません。
 今回の日記では、この「今宵も、BARへ…」の内容をめぐって、これまで僕のところへ皆さんから頂いている質問に、率直にお答えしていきたいと思います。

 Q1.連載を書こうと思った、本にしようと思ったきっかけや狙いは何ですか?

 A.
本の前書きにも記しましたが、ブログや今回の本に込めた願いは、バー業界と僕の好きな個々のお店の繁栄、そしてそこに集う客のレベルアップに尽きます。レベルアップするためには、BARに出会って日が浅い人や、これからBARに通い始める人に、BARでのルールやマナーをきちんと知ってもらいたいと思ったのです。

 ブログでは20回に渡り連載しましたが、結構反響が大きくて、アクセスは普段の2倍の、1日平均で約300件近くになりました。読者や馴染みのBARのマスターなどから「ぜひ本にして」という声があったため、とりあえず簡易製本版をつくった次第です。

 BAR業界や特定のBARを「よいしょ」する本や、「いいこと」しか書かない本は書店にあふれています。この本はそのような本とは一線を画して、店と客の両方のために綴ったものです。世の中に、「いいBAR」がもっと増えて、BAR業界が繁栄してほしいと願ってつくった本です。だから本の中では、客である我々自身のマナーについて厳しいことを書くとともに、業界に対してもあえて厳しいことを書きました。

 本の後書きでも記しましたが、「いいBAR」とは、店と客の両方の努力がなければ生まれない、育たないと僕は信じています。僕はどちらか片方の側だけに立って書いたつもりは毛頭ありません。この本を読む際、そうしたうらんかんろの真意をご理解いただければ幸いです。忌憚のないご意見・ご感想をお聞かせいただければとても嬉しいです。

 Q2.周囲の反応はどうですか?

 A.
反応は、客側(友人や同僚など)と店側で分かれますね。客側はほとんどが好意的です。「これから本格的に酒を飲み始める新入社員に読ませたい」「我々がずっと思っていたことを書いてくれた」「こういう類の本はこれまでなかったので有り難い」など、嬉しい声を聞きます。店側の反応も、概ね好評で、「店としても大変参考になる」「若い世代のお客さんに読ませたい」などという声を聞く半面、業界や特定の店を批判的に書いているところに好意的に思っていない人も当然おられますが、それはある程度は予想していたことです。

 Q3.「おすすめ」BARはすべてご自身で行かれたBARなんですか?

 A.
本にも書いていますが、まず基本的に、ブログで実名を挙げているBARや、「おすすめBAR」の頁で実名を挙げている店は、すべて僕が訪れたBAR(または親友の成田一徹氏が自信を持って推薦したBAR)です。推測だけで勝手に紹介(論評)するのは無責任で、失礼なことなので、そういうことはしません。今宵も、BARへ

 Q4.ブログで名前を出して紹介しているBARには、ブログに書くという「了解」は事前にとっているのでしょうか?

 A.
僕の場合は、ブログをやっていることを明かして、その後ブログの読者になってくれたバーのマスターやレストランの店主の場合には、可能な限り、「近いうちにブログで紹介させてもらいますので、よろしくね」と一応断ります。

 一般的に言って「ブログ」の世界では、お店の訪問記=感想などを書く際に、いちいちお店の了解をとっている方はほとんどいません。実際、「ブログ」というのはそういう「暗黙のルールで成り立っている世界」というのが、僕も含めた大多数の共通認識でしょう。僕も、まったく面識もなくて、旅先で初めて訪れたバーやレストラン、料理屋さんのような場合は、ブログで取り上げるかどうかも分かりませんし、いちいち事前了解をとるまではしていません。

 法律の専門家に法的なルールについて聞いたところによると、「もちろん、(店側の)了解を取る必要はありません。ご存じのとおり、私たちは公権力との関係では、表現の自由を有していますし、私人の間においても、書きたいことを書くに際して了解を取らないといけないような義務などはありません。世間に出て自分の顔と名前で商売をしながら、『了解もなく書いてくれるな』というのは不合理だと思います」という答えでした。

 Q5.事実でないことや名誉毀損的なことを書いてはいけませんよね?

 A.
もちろんです。一番気をつけている点です。意見を聞いた専門家によれば、「ことさらに他人の名誉やプライバシーを侵害するものであったり、虚偽の事実によって営業を妨害するようなものであった際に、民事上または刑事上の責任を問われるのは当然だが、 感想、意見、論評の程度であれば、まず何の問題もないと考えてよい」ということでした。

 「Q4のアンサー」の法律専門家の見解にもあるように、「表現の自由」が憲法で保障されていると言っても、ブログという場で世界中の不特定多数相手に発信する以上、文章には当然責任が伴います。根拠ない批判や名誉毀損的なことを書くのは論外ですし、論評する際も、実名で批判的なことを書く際も、多くの人が納得できる説得力のある内容・表現でなければなりません。相手に釈明・反論の機会を提供することも当然必要でしょう。

 無責任なことを書いているブログは、よく反論・批判の嵐に遭って閉鎖に追い込まれ、、「炎上」しています。僕もブログをやっている以上は、責任を持った記述に心掛けているつもりですし、万一、批判する際も、原則として相手は匿名にしています。

 Q6.BAR業界や特定のBARに厳しいこともあれこれ書いていますが、反発はありませんか?

 A.
もちろん一部にはありました。しかしそれも、想定の範囲内と僕は思っています。チャージ問題など守旧的な店のマスターなどはきっと反発するでしょうね。それも当然予想しています。
 本で触れているような特定のBAR(マスター)への批判的見解は、「(僕の)個人的な意見にすぎない」という異論・反論も聞いたことがありますが、僕は、複数の客や業界関係者からも同様の批判的見解(すなわち僕への賛同意見)を聞いていますから、やはりその店(マスター)やその経営方針には何らかの問題があるのだと思います。決して僕だけの偏向した意見ではないのだと信じています。

 Q7.ブログではこれまで個々のBARの紹介の際、批判的なことも書いたのですか?

 A.
ブログでの「個々のBARの紹介」では、基本的に批判的なことは一切記していません。そもそも、行って気に入らなかった店を取り上げることはまずありませんし…。例外的に批判的なことを書く場合は、店の名前は匿名にしました。ブログの世界では、訪れたレストランやバーなどについて店の実名を出して批判的なことを書いている人も多いのですが、僕はそこまではするつもりはありませんでした。

 Q8.ブログや本で批判的なことを書く際、気を付けたことは何ですか?

 A.
まず、確認されていない不確かな事実や「人の噂」や、他人の経験に基づいて批判するのは絶対にしないというのを基本にしました。そして、事実に基づいて書く(批判する)こと、自分が経験したことに以外を根拠に批判しないこと、の2点を大事にしました。

 Q9.匿名で批判的なことを書いても、業界関係者やBARに詳しい人が読めば、誰のことか、どこの店のことか分かるのではないですか?

 A.
それはそうですね。事実や個人的経験を書いている以上、たとえ匿名にしても、詳しい関係者らが読めばおそらく分かるでしょう。それは仕方がないことだと思っています。繰り返しますが、「ことさらに他人の名誉やプライバシーを侵害するものであったり、虚偽の事実によって営業を妨害するようなものでない限り」は、たとえ実名を出しても、我々の社会には「表現の自由」というものがあります。
 ただ、僕は「今宵も、BARへ…」では原則匿名で書いていますし、虚偽の事実はまったく書いていませんので、一部の方に、どこの店の誰のことと分かったとしても、それはやむを得ないと思っています。

 Q10.最初から最後まで率直に書いていますが、この本が理由で馴染みの店のマスターとの関係が悪化したことはありますか?

 A.
ないとは言えないかもしれませんね。業界団体を批判した部分を快く思っていない方もいます。逆に、「よく書いてくれました。こういう本がほしかったのですよ。お客さんにも勧めたいです」「長年接客をやっていて、最近は惰性やマンネリに陥りがちだったので、接客とは何かを考え直す良いきっかけになりました」と喜んでくれたマスターも多いです。
 繰り返し言いますが、僕がこの本で願ったのは、BAR業界と僕の好きなBARの発展・繁栄と客のレベルアップです。長年馴染みのBARのマスターとの関係が一時的には悪化しても、いずれ僕の真意が分かってもらえると信じています。

 Q11.簡易製本版の目標部数は? 本格出版はいつ頃になりそうですか?

 A.
一応、目標は大きく2500部です。出版業者の方の話では、この類の趣味的な本は爆発的に売れることはあまりなく、一般書店での販売ルートに載せる場合、「最低2000部」が採算ラインだそうです。それを超えたら、まぁ成功かなぁ…と。
 本格出版にあたっては、某出版社から現在見積書も頂いていますが、現在は簡易製本版が好調なので、取りあえずそれに専念しています。2000部を越えたら、本格出版も現実的になるかなぁと考えていますが…。

【追記2021年】現在では簡易製本版は絶版で、販売しておりません。WEB版でお読み頂ければ幸いです。
 
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Last updated  2021/07/21 04:08:12 PM
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うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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