テーマ:BAR大好き!!(731)
カテゴリ:BAR
京都のBARで、うらんかんろが気に入っている店の1軒に、祇園の「Finlandia Bar(フィンランディア・バー)」がある。元お茶屋だった建物をBARに再生(改造)したお店で、1981年に開業。今でこそ、昔のお茶屋や町家を改造(再生)したBARが京都には数多くあるが、1980年代は数えるほどしかなかった。
「Finlandia Bar」は、そんな「元・お茶屋BAR」の先駆けとも言える存在だ。「祇園なのに、なぜFinlandia?」という疑問を誰しもが抱くだろうが、フィンランド産ウオッカの輸入を数多く手がけていたオーナーが、「販促のために名付けた」というのがその答え。 「Finlandia」なんて横文字の名前が祇園に馴染むかどうか、最初は疑問の声もあったが、そのお茶屋の雰囲気をうまく生かした内装は、京都ならではの粋な空間として、もの珍しさもあって、BARファンの絶大な支持を得てきた。 その「Finlandia Bar」が同じ祇園エリアで、初の支店「The Common One Bar(ザ・コモン・ワン・バー)」を出すという情報をもらった。これはファンでもあるうらんかんろとしては、行かない訳にはいかない。 新店は、祇園・四条通りの北側エリア。新橋のそばにある。訪れた店は期待通りというか、さすが「Finlandia」というこだわりを感じさせる店構えだった。何よりも玄関の造りがいい。入り口はよく見ていないと見逃してしまうくらいの間口。格子戸を開けると、長い20mほどの「通り庭」(京町家によく見られる裏へ続く小道・通路)がある。 その小道を抜けたところが店の玄関だが、表通りからはほとんど見えない。本店の「Finlandia」も扉が二枚ある(二度開かなければならない)というミステリアスな造りだが、この新店はまさに「隠れ家」というに相応しい配置である。 店内の内装(インテリア)のセンスは、本店に勝るとも劣らない。「和」の美を追求し、21世紀の町家BARのあるべき姿を提案しているような印象も持つ。 週末の店内は、オープンからまだ日が経っていないというのにもうほぼ満員。さすが、フィンランディア人気は根強い(若干どたばたした接客も見られたが、まだ開店早々の不慣れもあるかと思うので、そこは寛大な気持ちで応じよう)。 京都には90年代後半以降、「雨後のたけのこ」のように次々と元・お茶屋BAR、元・町家BARが誕生し、林立しているが、なかにはブームに便乗し、安上がりな内装でごまかしたり、接客・サービスや酒のレベルがともなっていなかったりという店も少なくない。 そうした乱立の中で、「Finlandia Bar」とこの新店「The Common One Bar」では、「本物の京都」が体感できて、水準以上の接客・サービスが期待できるはずだ(京都では他にも「Rocking Chair」や「K家」「St. James Bar」「八咫(やた)」もうらんかんろがお薦めできる元・お茶屋&町家BAR)。 もうすぐ錦秋を迎える京都。皆様ももしお出かけの際は、晩ご飯の後のくつろぎのひとときを、ぜひ「The Common One Bar」でお過ごしください。 【The Common One Bar】京都市東山区新橋通大和大路東入ル 元吉町46番地 何生館内 電話075-561-5644 午後5時~午前1時 水休 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/10/10 05:52:11 PM
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