英語:マラソン/陸上関連の用語集
「走る走る、俺たち」 ぼくは走るのはけっこう好きで、てか、これまでも毎年のように大会に出場し、なんとか完走してはドヤ顔写真をここに載せて自慢したりしてきたけれども、今年はコウビッドのせいで何もかも中止。 ま、大会があろうとなかろうと健康のためにときどき走るべきだけど、目標がないとどうしても気が乗らない。そんな自分を何とか盛り上げるべく、今日は関連する英単語などをまとめてみようかと。ランニング、ジョギング - 「走る」は run、ゆっくり(楽しく)走るのは jog。 - ほかにもいろんな「走る」があると思うので、速度に応じて「歩く」から順番に並べてみると、 walk brisk walk, power walk(←競歩 race walk のような早歩き) jog run sprint(←全力走) - 余談。英語の表現で do a runner というのがあって、とんずら、喰い逃げするとかいう意味。マラソン、長距離走大会 - マラソンという単語って、日本や一部の国では長距離走(long-distance running)と同義で使われてしまってるもよう。例えば、単にジョギング好きな人が「趣味はマラソンなんですぅ」と言い放ったり、長距離走の大会を「市民ふれあいマラソン祭り」みたいに呼ぶ自治体があったり。英語だと marathon はずばり42キロメートルの race のことだけを指す。 - その半分は half marathon (21km)。 - さらにその半分の「四半マラソン」という競技名は聞かない。そのかわり10km走という種目はよくあって、10K(テンケイ)と呼ばれる。そのさらに半分は5K(ファイブケイ)。こちらアメリカはキロメートルではなくマイルの世界のはずなのだけれど、陸上業界では素直にキロメートルをご採用。 - 10Kと5Kのあいだの種目があるとすれば、それはおそらく4 miler(フォーマイラー)。←6.5kmぐらい - 半マラソンと10Kのあいだの種目があるとすれば、それはおそらく10 miler(テンマイラー)。←16kmぐらい大会本番 - 走者番号の記された布切れ(ゼッケン)のことは race bib(ビブはよだれかけの意)。ちなみに日本語でビブスというと、サッカーの練習試合とかで敵味方に分かれるときに被る袖なしの色付きチョッキ training bibs を指すはず。←英語だと pinnies とも呼ばれる - 「位置について、用意、ドン」は、Ready, Set, Go。あるいは、On your marks, Get set, Go。 - 全員が一斉に出走する場合もあれば、「密」を避けるために15秒おきとかの時間差出走の場合もある(wave start)。シード seed という単語もたまに聞く。トーナメント式競技以外でも使える単語らしい。 - ほかにも混雑を避けるための措置として、みんなごっちゃに並んで開始を待つのではなく、予定速度とか完走予定時間(自己申告)に応じて似た者どうしの班をいくつか作っておき、速い走者群を先頭にした状態で走り始めるという方式もある。その集団のことを corral と呼ぶ。走るの遅いくせに先頭集団のコラールに間違って入っちゃうと顰蹙を買う。 いちいち追い越し追い越されが発生するので。 - 走路の幅にもよるだろうけど、何人も横並びで走るのは礼儀違反。横並びで走ることを英語では run side by side でよいのだけど、例えば三人並んで走ることを run three abreast と表現する。ちょっと耳慣れない単語。 - 追い越し追い越されというのも約束ごとがあって、大会事務局から事前に説明があるはず。右側走行(run to the right side とか keep right)の大会の場合は、追い越すときは目の前の人に「On your left.(左から追い越しまっせ)」とひとこと声をかけるのが礼儀。 - 走ってる最中にどうしても用を足したくなったら(if nature calls)、仮設便所をご利用。portable toilet でもいいけど、porta potty とよく呼ばれる。 - そろそろ終了地点が近づいてきたら「最後のスパート」。綴りは spurt。実はこの単語はあんまし使われないような気がする。むしろ前述の sprint か。 - 終了地点は、走者にはっきりわかるよう派手に装飾された鳥居みたいのがあったり、誘導柵が設けられたりして、シュート finish chute と呼ばれる。一本の線 finish line だけじゃわかりにくいし。 - 無事に完走したら自分の記録を確認。時間を表現するときに gun time と chip time とを使い分ける大会も多い。「用意ドン」が鳴ってから長蛇の列がどんどん動き始めるわけで、どうしても先頭と最後尾とで時差が生じてしまうから。用意ドンの瞬間からの一律の記録を gun time、走者個人個人のビブに埋め込まれたチップをもとにその人の開始地点から終了地点までの実際の記録を chip time と呼ぶ。ガンとチップのほかに、gross と net とも言う。 - race bandit という単語もたまぁに聞く。正式に参加登録をせずに(ゼッケンなしに)普通に走る人。悪気がなくとも選手たちと一緒に公式走路を走るのは迷惑。あと、替え玉として他人のゼッケンつけて走ったり、途中ズルして自転車で移動したりするイケナイ行為もバンディットに含まれるみたい。 - 残念ながら完走できずに大会を途中で棄権してしまった場合を略語で DNF (did not finish)。関係者、観戦客 - 大会に関わる様々な人にも言及すると、例えば、先頭集団を先導する自転車を lead bike、最後尾の走者を後ろから見守るのは sweep bike。 - 大会によっては、pace runners あるいは pacers と呼ばれる上級走者さまが一緒に走ってくださる。一定の速度を保ち、予定完走時間(5分おきとか)書いた旗とか掲げながら走ってるので、その人の先導する pace group についていけば速度管理を自分でやる必要なし。ちなみに最近知ったのだけど、ペーサーさんのことを rabbit との愛称で呼ぶこともあるらしい。 - 途中にある給水所のことは、water station とか hydration station。基本的には水と運動飲料(Gatoradeなど)のみ。果汁や菓子などの refreshments があるとこもある。 - 要所要所の各給水所とか休憩所とか医療関係者待機所とかには、張り切って仕切ってる親分肌の人がいて、その役職のことはおおげさにも marshal(指揮官)。どうやら運営関係ではかなり栄誉ある役職。 - 沿道で応援する観客のことは spectators。 - 観客が走者を応援するときのエール yell to encourage runners、つまり「頑張れ」を英語で何て言うか。これって意外に難易度高い。無数にあるだろうけど、こちらアメリカでは以下のような表現をよく聞くような気がする。 Almost there! Hang in there! You can do it! Looking good! Keep it up! - 走者の健闘を褒め称えてあげたいときは、Good job!。あと、Way to go! も非常によく使われる。 - ぼくには縁がないけど、上位入賞の方々は、表彰式 award ceremony で表彰台 podium に立ってみんなに祝ってもらう。