テーマ:映画鑑賞(880)
カテゴリ:映画、テレビ
「ウソのようなフォントの話」
愛用してる宅配DVD屋のサイトで発見し、早速オンラインで鑑賞した。アルファベットの書体Helveticaについてのドキュメンタリー映画。日本では昨年公開済み。 監督はObjectifiedとかいう同様のデザインおたく向け映画も撮ってる人。 こうゆう映画は、美術を専攻してる学生とか、広告や出版の仕事をしてる人たちにウけるのではないかと。 50年前にヘルベティカをデザインした人がその誕生秘話を披露したり、現代のグラフィックデザイナーが、この書体の素晴らしさについて力説したり。いろんな人がひたすら熱く語りまくる80分。観てて、ちょっとだけヒいてしまったかも。 履歴書を書くとき、あるいは恋文(こひぶみ)を書くとき、世の人々はどの書体を使ってるものなのだろうか。素朴な疑問。 ヘルベティカは無難なデザインなのに説得力があり、今や万人から愛されている。そして、一般の消費者は、この書体で書かれてる情報を安心して信頼する傾向にあるのだとか。 多くの企業がロゴや広告にこの書体を使っているそうで、それを実例を挙げて執拗なまでに紹介していた。アメリカ政府機関の出す公式書類もヘルベティカ。道路の標識とかも。 毛筆文化を持つ日本においては、書体についての意識は欧州や北米各国よりも格段に上を行ってそうな錯覚をしてしまいがちだが、実はそんなに自惚れてばかりもいられないかもしれない。 日本の広告ってば、好感度の高いタレント(とくに若くて可愛いお嬢さん)、あるいは「ゆるキャラ」とかによって強烈に印象づけようとする傾向があるから、文字情報の威力がやや弱い? 単純に海外の広告手法とは比較できないけれど、どんな言語であっても書体が文字力に及ぼす影響は大きいのは確か。 個人的には、同じ英語圏でも、イギリスではアメリカほどにヘルベティカが神格化されてないように思う。広告や標識などには、もっとクセのある、格調高い感じの書体が使われてる気がする。 このことは、ヒースロー(やガトウィック)に降り立つたびに必ず感じるわけで。 ちなみに僕が日本語で用いる書体といったら、履歴書を書くときは「教科書体」、恋文(こひぶみ)のときは「映画字幕用の書体」(笑)、であろうか。 追記: 日本語の仮名でいうところの「いろはにほへとちりぬるを」。英語のアルファベット26文字全てを使った文といえば、「茶色いきつね」。コンピューターで使用する書体の用例文とかとしてたまに見かける。 The quick brown fox jumps over the lazy dog お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 26, 2009 10:31:29 AM
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