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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Dec 10, 2023
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 「シンデレラ」を演奏しました。有名な作品だけあって複数の版が存在するようですが、今回やったのはロヂャーズ/ハマースタイン共作版、具体的には2013年ブロードウェイ再制作版。さらに厳密に言えば、ぼくら楽団が使用した編曲譜は2014年巡業公演用の小編成版でした。
 小編成とはいえ全部で14人、うち弦もしっかり全五部。ぼくは第二バイオリンを弾きました。第二バイオリンは特に単独で目立つ箇所もなく気楽に弾けました(第一やビオラやチェロはそれぞれに独奏部分がある)。

 わかりやすい曲も多く、弾いてて楽しい。特に楽団的には舞踏の場面がやはり弾き甲斐があります。
 かぼちゃが馬車に変わったり、シンデレラの汚い普段着が舞踏会用の正装に早変わりする場面とかも効果音的ないい感じの音楽でした。ぼくの席から舞台は見られませんでしたが。

 てか冷静に考えてみると、シンデレラの話って、二幕構成で二時間半ぐらいの舞台にするにはネタが弱すぎるように思います。
 この版では、舞踏会の場面でさんざん盛り上がった後、深夜12時を告げる鐘が鳴ってシンデレラが慌てて去って第一幕が終わるというのは想定の範囲内として、さて後半第二幕でどう引っ張るか。「ガラスの靴」ネタをどこでどのように使うかなど、戯曲家や演出家の手腕が問われます。

 ぶっちゃけ、王子がシンデレラに惚れたのは彼女の美貌によるものなのだけど、それを言っちゃ現代的にはあんましよろしくないので、彼女の内面つまり他人を思いやる親切心にも惹かれたというくだりが(とってつけたように)強調されてました。
 そのくせ王子ってば、自分が惚れた女なのに後々認識できず、パニクった挙句に単に「ガラスの靴」がぴったりはまる女という前提で町ぢゅうを探しまくるとか、滑稽すぎます。

 つまりこのミュージカルは「喜劇」であるという位置づけとして割り切って演出したほうが客ウケするいうのがぼくの印象。

 全12回の公演の予定でしたが、うち1回は役者に急病人が複数出たために中止、全部で11回演奏しました。
 音楽監督はレベッカさん、指揮はポールさんでした。

余談:そういえば昔、クラシック音楽でプロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」をオケで弾いたことがあります。あんな場面でこんな音楽だったなぁとか懐かしく思い出されました。








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最終更新日  Jan 2, 2024 02:28:11 AM
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