テーマ:住宅コラム(1808)
カテゴリ:家探し、購入から入居まで
ここのところ、毎晩のようにミラノ、ミラノ近郊の不動産屋が家に来る。
もう家は買ってしまったから興味がないので情報誌などは見なくなったが、載せるだけでこんなに来るらしい。(しかも大家はローマの情報誌に載せただけという。) 毎晩、病院のアポのようにカレンダーとにらめっこをしながら時間を決める。 不動産屋もさまざまだ。 ただ家の中をぐるりと足早に一周して「おじゃましました~。」と退散する不動産屋もいれば、「共益費はいくら?」とか、「いつ出て行くの?」とか、「この家具は誰のもの?」とか事細かに聞く不動産屋、何も問わずにじ~っくり家の隅から隅まで見たり、ドアや窓を確かめるように開閉したりする不動産屋。。。。 約束をすっぽかす不動産屋(怒)。。。。 はじめのうちはせっせとアポの前に掃除したりしてたのだが、だんだん面倒になってきてありのまま見せるようになってきた。 しかし、これじゃいかんのである。 まずは不動産屋の「下見」という第一歩が済んだか済んでないかなのだ。 昨日、はじめて1度訪れた不動産屋がお客を連れてきた。 お父さんと娘、といった感じのカップルである。(はたまた愛人か??) お客は「お客」な態度で(当然だな)、家の中を当たり前のようにじっくり見て廻ったのだった。 不動産屋はわたしに強い調子で「照明は全部点けて明るく、見やすくしてくださいね!」と言い、普段は点けない小部屋のほこりだらけの電気をつけ、クモの巣だらけの壁の隅を明るく照らし出したりする。 あげくの果ては洗面所の汚れた衣類の詰まった洗濯籠の中まで彼らにじっくり見られ、真っ赤になった。 そして最後に不動産屋、手もみしながらお客に「いかがでしょう?」と問う。 お客「ダメだな、この家は。2部屋というから期待して来て見たが、これは小さな一部屋を区切っただけじゃないか。床のリノリウム張りも気に入らんし、備え付けのいかにもIK◎A製の家具の安っぽいこと! 小さい上に全部、家具を買いなおしなんて、バカバカしい。」 と強気な大家に対して思っていたことをありのままに言ってくれた。 しかし、わたしが大家な訳ではないのだが、何となくムッとしてしまったのは、家の住んでいる状態まで採点のうちに入っている気持ちになったからかもしれない。 まあ無理だと思うね。いくらミラノに隣接した街とはいえ、こんな45MQの小さなワンルームサイズのマンションに140000ユーロもの値段をつけるなんてさ。 ここから2駅電車で離れた我が新居はそれより安くて大きいよ。 ま、いつまでも家が売れないほうが家賃が安くなっていいけど、それまで毎日誰かに来られるのはいやだな。 ********************** 家の話にまとめたいんで。。。。 先週土曜は暖炉屋に行った。 紅茶風味さんや、Katia66さんなんかのヨーロッパの古い住宅暮らしのお友達の日記を見ていると、暖炉の必要性を書いている。 うちも紅茶風味さんの家のように屋根裏部屋は4mの高さがあり、Katia66さんの家のように昔の農家の納屋特有の湿度の高さは避けられないようだ。 こっちでは山の方に行くと主要道路沿いの店のウィンドウに暖炉が結構並んでいたりする。 しかし、今まで注意して見たことがなかったので、はっきりした住所もわからないまま行きたくもないし、イエローページのサイトで探した。 でもロンバルディア州全土で検索したというのに見つかったのはミラノの中心にたった1件。(たぶん、家具屋が暖炉も家具のひとつとして置いているからかもしれない。) で、そこに行って見た。 小さな店だったが、店の前でうそっこの布で作った炎が燃えていたのですぐわかった。 一歩店に入ると、まさに「ホンワカ」とした機械の暖房機とはまったく違う暖かさがわたしたちを包んだ。 そして。 黒いイヌがどこからともなく現れて、わたしに飛びかかって来たのである。 「うぎゃ~!」わたしはびっくりして尻餅をついた。 イヌはしっぽをちぎれんばかりに振ってわたしの顔中を舐めまくる。たちまちわたしの顔はイヌのよだれでびっしょりになってしまった。 すごい歓迎に驚いているとやっと店の主人が出てきた。 おっとがあらゆる暖炉や薪ストーブを見せてもらっている間、イヌはわたしのコートに喰らいついてグイグイ引っ張る。 「ダウンが破ける~~!!」大声で叫んだところでやっと主人がイヌをはがしてくれたのであった。 話はそれたが、暖炉の話に戻ると、わたしたちがより興味を持ったのは薪ストーブ。 わたしたちの家の2階部分は50MQ、3階部分は35MQ、後は外廊、外の屋根裏部分(むかしは干草置き場だったと思われる)25MQ。 ストーブは寝室にする予定の35MQの天井の高い3階部分に設置したいのだが、店の主人いわく、小さなストーブでも暖まり過ぎるらしい。(この店に置いてあったのは全部80MQ以上の家用ばかりだった。) 店の主人「寝室とは居間より室温が3度~5度ほど低い方が快適なんです。居間につけることをお薦めしますね。」 しかし我が家の2階の居間は角にキッチンあり、小部屋ありの総面積は狭くないが、実際は凸凹とした狭い空間である。それこそ、暖まり過ぎやしないか?(2階に備え付けのガス暖房機も集中してるし。) と、いうより屋根に近い階じゃなく、下の階ってパイプを伸ばしたら危なくないのかな? すっかりこの暖かさの虜になったわたしたち。 おっとは「居間につけよう。」と言うけど、最初の「天井の高い屋根裏部屋を暖めよう。」という目的から考えたらわたしはやっぱり3階の屋根裏部屋にだよ。。。 で、冬はストーブの前にIK◎Aで売ってる畳もどきのカーペットなんか引いて、ゴロゴロして漫画読んだりして。。。(ここで猫なんか居たら完璧だな。)と思うだけで気持ちいいんだけどなあ? PS.別にわたしはアンチIK◎Aと言うわけじゃないんだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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