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テーマ:ミニカー大好き(3236)
カテゴリ:グループC / スポーツプロトタイプ
普段テレビ各局にはまったくハナもひっかっけて貰えないモタスポにとって、5月後半からの流れは一体どうしたことだろう?さすがに地上波ではないもののBS放送ではレース番組がテンコ盛りである。
WECスパに始まってフォーミュラEベルリン、インディ500にEWCスロバキア、MotoGPイタリアそしてWRCポルトガル。さらにネット放送では土日にかけて富士24時間とまさに盆暮れ正月全部乗せ、すげーな。フォーミュラにハコ車にバイクのスプリント・耐久を網羅するカンペキさ、どうかしてるぜ(笑)テレビ局編成の一時の気の迷いじゃなくてこーゆーのがコンスタントに続くといーんだけどね。はたしてどーなることやら、今後がお楽しみ。 そんでもって、6月といえばやっぱルマン。 グループC時代と違ってスプリントレースを延々と連続でやるよーな現在の形態に落ち着くまでには紆余曲折があったわけだが、その最初の分岐点で歴史からこぼれ落ちてしまったマシンが入庫。 モデルガレージロム特注1/43 メルセデス・ベンツC292 新規定グループCの初年度は新開発の180°V12(水平対向とはピストンの動きが違う)を搭載したC291で臨んだものの、あくまでターボCカーのをNA化を狙ったものであり、全てに新機軸を投入したジャガーXJR-14に比べて機構面でも速さの面でも見劣りした。 3.5リッター自然吸気エンジン車とゆー新規定に対して、言葉通りNAエンジンの開発に主眼を置いたメルセデスと、エンジンはF1のお下がりのままでそこ以外全部を完全新規に作り込んだジャガー、双方のアプローチの違いがなかなかに興味深い。 結局、辛くも最終オートポリスで一勝はしたもののジャガーに歯が立たなかったメルセデスは、翌シーズンのために今度はエンジンはそのままにジャガーの設計思想を取り込んだC292を開発する。しかしながらターボCカーを完全に締め出して(91年は混走可能)シリーズを下支えするプライベーターを完全に切り捨てたSWCは、開幕までに参加台数を確保できずメルセデスもまた参加を表明しなかった。 こうしてSWCは終焉を迎え、C292は一度もサーキットを走ることなく生涯を終えた。 もっとも当時はC292の外観写真が公開されただけで、はたして中身を詰め込んだクルマが完成したのかは怪しいと言われたりしたが、後年ペーター・ザウバーが「C292はザウバーのファクトリーで組み立てて、一度だけエンジンを始動させてそのままお蔵入り」と話している。 いまでも世界のどこかでひっそりと保存されているらしい。 もし仮にメルセデスがSWC参戦を表明して選手権が継続していたなら、C292のドライバーはメルセデス子飼いのシューマッハ―とヴェンドリンガーであったことは確実で、その後熟成されたエンジンとともにF1に参入してザウバーメルセデスF1のドライバーとして走ることになったかも知れない。そしてその際は漆黒のザウバーコンセプト・バイ・メルセデスじゃなくて銀一色のザウバーメルセデスってことになるんだろう。 ま、歴史のイフをどうこうしても始まらないが、そーゆー妄想を掻き立てるミニチュアをリリースしたモデルガレージロム、グッジョブである。 発売決定アナウンスから一年近くも待たせたのは勘弁してやろう(何目線?)笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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某掲示板にフロントが似てないとの書き込みがありましたが如何ですか。
(2019.06.11 12:32:17)
実車を知りませんがさんへ
その書き込みは未読なので、どのような点が似ていないのか わからないのですが、個人的には「レーシングオン誌478号」 に掲載されてる画像にはよく似ていると思います。 一方、グッドウッドフェスティバルに登場した車体(ゼッケン1を纏い、 ノーズのベンツマークの下にC292と描かれている個体)の場合は、 左右のエアインテークが大きくフロント全体がよりスクエアになっていて それには似てないと思います。 要はスパークがどの画像なり実車なりをスキャンしてモデル化したかのか? とゆー話になるわけですが、レーシングオン誌の個体を取材したのならば 似ている、グッドウッドの個体を取材したのならば似ていない、です。 (2019.06.11 15:36:56) |