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studio PINE SQUARE

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2024.03.04
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カテゴリ:ルマン24h
​ ​文筆の世界では、単行本から文庫本へ移行する際や重版するタイミングで、加筆修正する場合がある。それは読者からの指摘であったり、時流に沿った表現に変更したりと理由はさまざまだ。なかには「マークスの山」のように、ミステリなのに犯罪件数を減らしたり謎解き自体を全然変えちゃったりと題名こそ同一だがまったくの別物といってもいいくらいに改変しちゃう場合もあったりする。
 何の話かと言えば、ミニカーを入手したらそれなりに新規の文章を添えてアップするもんだろうが、過去ネタに画像を追加して増補・改訂版とすりゃあ流行りのタイパが計れるやん、てなわけで。



 最新のスパーク製R390GT1とちょっと前のスパーク製アシェット(ルマン24時間レースカーコレクション)のニスモGT-R LM。これらを3年前の記事にブチ込んでインスタントに仕立て上がり(笑)

 ​今の時代、クルマ本体の訴求ポイントを紹介する無難なCMが全てだが、昭和の時代にはそれこそドナルド・トランプの選挙CMもかくやとゆー感じのキャッチコピーがあった。「プラス100ccの余裕(1リッターサニーに対する1.1リッターカローラ」「隣のクルマが小さく見えます(1.1リッターカローラに対する1.2リッターサニー)」のやり合いが発端となって、かの有名な「名ばかりのGT達は、道をあける」に行きつく。
 ツインカムエンジン搭載のセリカに対してツインカム設定がないスカイライン(=名ばかりのGT)を揶揄したトヨタのCMキャッチコピーなんだが、まさか未来にこの「名ばかりのGT達」がモタスポの主役を担うカテゴリになるなんて当時は誰も思わなかったろう。
 1992年をもってグループCレースがNA化スプリント化によって瓦解してしまうと、FIAやACOはとても困った。次なる選手権の核となる車輛を何にしたらよかんべ?と。目を付けたのはスーパーカーが大挙参戦することから、いちローカルレースであるにもかかわらず活況を呈していた「BPRグローバルGTシリーズ」。こいつを世界選手権として乗っ取っちゃえばいいじゃん(FIAお得意の手法)と。GTカー(ほぼスーパーカー)だったら迫力もあるしパフォーマンス面でも文句なし、けどスーパーカーを用意できるのは限られたメーカーだから、車種は少なくなっちゃう。より多くのメーカーにエントリーしてもらってシリーズを盛り上げるには「市販車輛が一台あればレース車輛としてOKよ」とゆー敷居のとっても低いルールにした。 それでスーパーカーをラインナップしていないメーカーも、超ハイスペックな市販車を一台作って参戦する流れが出来た。
本来、量産車のGT(グランドツーリング)を改造してレースカーに仕立てるのが本来だったはずなのに「レースカーありきで一台だけGTカーをつくる」とゆー本末転倒な状況を皮肉って、これら名ばかりのGTマシンを「なんちゃってGT1」と呼称した。



 スパークから最新フォーマットでR390GT1が発売されたんで、「なんちゃってGT1」時代のマシンを一挙に、とゆー企画。
 


hpiレーシング1/43 日産 ニスモGT-R LM
1995年ルマン24h DNF
#23 星野一義 / 鈴木利男 / 影山正彦

 日本に冠たるスカイラインGT-R。ルマンの主役がGTになったのならば「このクルマで行くっきゃないっしょ!」と満を持して登場。ただし「スカイライン」という名称はつかないんだな。何故なら「同一車種に4ドア車があってはアカン」とゆーヘンテコルールがあったので、スカイラインではエントリー出来なかったのだ。そこで「市販車を一台だけ作ればいい」とゆールールが活きてくるわけだ。レース仕様を公道用にデチューンして「ニスモGT-R」とゆー名前で売れば、4ドア縛りは回避できる(ここでは販売することが大事で、売れた売れないは関係ない)。そーゆー経緯で、晴れの舞台でスカイラインを名乗れないGT-Rが誕生したというわけ。市販車自慢のアテーサ4WDも搭載していない純レースカーのGT-Rは、総合7位まで上がったところでギアボックストラブルが発生しリタイア。



hpiレーシング1/43 日産 ニスモGT-R LM
1995年ルマン24h 10位
#22 福山英朗 / 近藤真彦 / 粕谷俊二

 いけいけドンドン!は#23号車にまかせて、後詰め・抑え的なスタンスで淡々と距離を稼いで、狙い通りの完走・入賞(クラス5位)。この#22号車は、2015年に完全レストアされて動態保存されている。



タミヤ1/43 日産 ニスモGT-R LM
1996年ルマン24h 15位
#23 長谷見昌弘 / 星野一義 / 鈴木利男

 前年の弱点(駆動系)を克服できぬまま参戦した96年。
全開で走ったら24時間は絶対もたないっちゅーことで「レブリミットを1000回転低く、ギアチェンジはしっかりクラッチを切ってから優しく丁寧に!」を合言葉にレーススタート。しばらくはきっちり守って安全走行していたが、結局は、誰よりも速く走りたい、がドライバーの業。星野が協定破りして全開走行を開始(笑)。長谷見、鈴木がエンジニアに「あれヤバイよ。絶対壊れるよ」と詰め寄るも、ゾーンに入った鬼神・星野に誰も物申せるわけもなく。そのうち長谷見も「オレも」とばかりに全開走行。唯一チームのコントロールがきく鈴木だけが当初の約束を守って走行させられるが、星野と長谷見に酷使され続けたミッションは、まさか一番丁寧な鈴木のドライブ中に音を上げる(そーゆー貧乏くじってあるよねー)。修理のためにピットストップを余儀なくされて結局15位完走(クラス10位)。
 43スケールの96年型GT-Rは、この古いタミヤとスパーク(アシェット・ルマン24時間レースカーコレクション)だけ。TSMから18スケールで出るらしいから、その流れで出るかな?と思ったが今のところアナウンスなし。まぁスパークのアシェットは観測気球だって思ってるんで、そのうち本家から出るでしょ。



アシェットルマン24時間レースカーコレクション1/43 日産 ニスモGT-R LM
1996年ルマン24h 15位
#23 長谷見昌弘 / 星野一義 / 鈴木利男

 まあそのうち本家スパークから出るでしょ、とは思ってたもののなかなか出ないのでオークションで安いのをゲット。ルーフアンテナが欠損してるのが安価の理由だろうけど、そんなもんはお得意の0.3mm洋白線を木工用ボンドで接着すれば問題なしだ。
 タミヤのに比べて、ライトの表現とか当然進歩してるんだけど、赤がねぇ。。。ホント単なる赤なのよ。日差しや時間帯によっては真っ赤に見える場合もあるんだけど、もっとピンク寄りっつーか赤紫っぽいっつーか、とにかく単純な赤じゃない。本家スパークから出れば(出るでしょ)買っちゃうんだろうけど、ここは是非とも改善してほしいなぁ。 



スパーク1/43 日産 R390 GT1
1997年ルマン24h 12位
#23 星野一義 / エリック・コマス / 影山正彦

 GT-Rでは世界の牙城に歯が立たなかった日産が「総合優勝を目指す」として開発したGT。見ての通りグランドツーリングのイメージはまったくない「なんちゃってGT」である。
そもそもの目論見は、Cカー最優良シャシーの誉れ高いジャガーXJR-14シャシーにCカー最強エンジンのひとつである日産VRH35Zエンジンを載せよう(つまり前年優勝したTWRポルシェと同じ手法だね)だったんだが、どーゆーわけか計画は頓挫した。「それだとあまりにも日産車のイメージがなくて、単なるエンジンサプライヤーじゃんか」的なダメだしが日産上層部から出たのかも知んない(個人の感想です)。とにもかくにも計画がおじゃんになったんで、急遽TWR内に売れ残ってたジャガーXJR-15を持ち出してあれこれ部分的に作り直して日産エンジン積んでなんとかでっち上げた。
 ほぼぶっつけ本番に近い状況下では好成績は望めるわけもなく、3台エントリー中唯一生き残った23号車が10位(クラス5位)完走が精いっぱい。クラス5位っつってもさ、上との間に格下LMGT2のトップ3に割り込まれちゃダメでしょ。
 R390最後発のスパークの出来映えはさすがの一言。そして近年の日産Eダムス(フォーミュラE)にも通じる赤黒リバリーはとってもカッコいい。
  


京商1/43 日産 R390 GT1
1997年ルマン24h DNF
#21 マーティン・ブランドル / ヨルグ・ミューラー / ウェイン・テイラー

 いやね、ちゃんと昔のもの(14年前!)もキープしてるのよってことで。全員日本人クルーの#23号車に対して全員ガイジンクルーの#21号車。誰がドライブしてた時かわからんが、139周目にスピンオフしてリタイア。



京商1/43 日産 R390 GT1
1998年ルマン24h 5位
#30 ジョン・ニールセン / ミハエル・クルム / フランク・ラゴルス

 前年のシックなカラーリバリーから一転して、一体どうしちゃったんでしょ?なチェッカー柄。どうしてもチェッカーフラッグまで走り切って欲しいと願かけしたのかな(笑)。
前年のデータを検討してロングテールに改造するのはルマンの定石。それらが効いたのかエントリー4台すべてがトップ10フィニッシュ。
 R390は京商・スパークの他にイクソからも出ていて、それも当然所有しているけれど、イクソのダメさ加減は​​前にも書いた​けど、ノーズがしゃくれ上がっちゃっててとってもヘンテコなのでここではオミット。



スパーク1/43 日産 R390 GT1
1998年ルマン24h 3位
#32 星野一義 / 鈴木亜久里 / 影山正彦

 一大物量作戦に出たグループC時代に結果を残せなかった日産陣営が、ついに表彰台へ。しかも日本人クルーのドライブする日本車として初の表彰台というオマケつきの#32号車。速さを諦めて信頼性のみを武器として淡々としたペース走行が奏効しての表彰台。我慢の効かない星野がよく抑制できたもんだとも思うが、逆にそこまでしても結果が欲しかった、ということなのだろうきっと。
日産のレース車輛は大抵23号車と相場が決まってて、この年も23番は誰も使ってなかった。けど前後の番号は他チームに押さえられてて、それゆえ苦肉の策として32号車だったんだろうね。
 アシェットのR390は手にしていないけど、ルーフアンテナがスーパーGTモデルでも使われてる最新型に更新されてる(けど、あんまカッコよくないんだよね、コレ)。



BBR1/43 日産 R391
1999年ルマン24h DNS
#23 鈴木亜久里 / 影山正美 / エリック・ヴァン・デ・ポール

 R390GT1の後継R391。
 予選が始まると一人目のエリック・ヴァン・デ・ポールがテルトル・ルージュで大クラッシュ、赤旗中断。本人は脊椎損傷して病院に運ばれ、クルマはモノコックに穴が開くほどで、とっても短時間に修復できるもんじゃなく即刻欠場が決定し、鈴木や影山はまったく予選を走れずに終わった。レースをスタートした僚機#22号車も順位を4位まであげたものの、電気系トラブルでコースサイドにマシンを止める。
 R391は「なんちゃってGT1」じゃなくて、れっきとしたプロトタイプ(LMP)だからここで取り上げるのもなんなんだが、GT1時代の流れに無理やり押し込んだ。
系譜から言えば16年後の​​「やっちゃった日産」で有名な駄馬「GT-R LM ニスモ」の先代にあたる(つか、なんであれをR392にしなかったんだ?)。
 BBRのR391は、BBRキットを岐阜在住のプロモデラーが完成させたもの(を中古で入手)。当然、出来映えは他のGT1よりも一枚も二枚も上。日産耐久車輌のアイデンティティーだった日産トリコロールを大胆にアレンジして使ってるとこがイイネ。リアのでっかい日産マークもグッド。
 1999年の企業としての日産には、カルロス・ゴーンがやって来てコストカットの嵐が始まり、ルマンどころの騒ぎじゃなくなって、Cカー時代から勝てそうでまったく勝てなかった日産のルマン挑戦は終わることになる。ご存知の通り、今は複雑なハイブリッド・パワー・ユニット主体の時代だから、今後ルマンで日産の新型マシンを見ることは、悲しいかなもうないだろうね。





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Last updated  2024.03.04 22:19:31
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