12日の日記
久しぶりの映画鑑賞。時間がなかった訳ではなく、特に観たいものがなかっただけ。。そして26作目の作品は、大いなる不在長編デビュー作「コンプリシティ 優しい共犯」がトロント、ベルリン、釜山などの国際映画祭に招待され高い評価を得た近浦啓監督の第2作。森山未來が主演を務め、藤竜也と親子役で初共演を果たしたヒューマンサスペンス。主人公・卓を森山未來が演じ、父・陽二役は「コンプリシティ 優しい共犯」でも近浦監督とタッグを組んだ藤竜也が務めた。卓の理解者となる妻の夕希役は真木よう子、行方知れずの義母・直美役は原日出子。第71回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で藤竜也がシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。第67回サンフランシスコ国際映画祭では最高賞のグローバル・ビジョンアワードを受賞。(作品紹介文より)国際映画祭でも受賞した作品。老いても自分の社会での位置をしっかり覚えている辺りが現実の生活と段々とずれて歪みを起こしながらも、昭和の頑固な親父の生き方をなんとも切なく、あからさまに描き出している。家族が完全に振り回されていくとともに、知らない内に自分、また周りの存在さえも消え失せてゆく。人生の儚さを描き出した、高齢化社会に直面した話題作です。余り長生きしたくはない、と実感させられます。(^_^.)