アネモネ別館

ルーズヴェルト・ゲームの初回放送で見逃していたＮＨＫスペシャルの女性たちの貧困を再放送で見ました。

番組の中では、ネットカフェの個室を３部屋借りてそれぞれ別の部屋で暮らす母親と１９歳の高校を中退した娘に中学校に半年通っていない１４歳の娘の３人の親子が紹介されていました。

東京には住民票を置けて郵便物を受け取れるネットカフェがあり、
３０日以上の長期滞在だと１日利用２，４００円が１，９００円に割引されるそうです。

そうしたネットカフェに２年半暮らしている親子３人。
母親は派遣で、１９歳の娘はコンビニで働きながら１４歳の妹にコンビニの食材を買って帰り、
姉が妹に食事を与えていました。



放送の中で口にしていた食べ物はライトツナ缶１人１缶で、
日によっては食パンを２人で分け合って食べたりする１日１食の暮らしで、
空腹はドリンクバーで紛らわせている・・・

ネットカフェの個室(ブース)なのでＰＣはあり、１４歳の妹もインターネットで時間を潰していました。
入力は早く、遊びの為のＰＣは使えるようでした。
(検索すれば無料の学習支援サイトはあるよ、直接教われる学習支援教室もボランティアもいるよと)

先の見えない暮らしの中で、学校に通う気力も失っていったのかな？
学校で皆がお昼ご飯を食べる中で、自分だけ何も食べずに我慢して過ごすのは辛いでしょう。


母親は離婚後、看護助手として働いている中で生活と子育ての両立で疲れていって、
アパートの電気も止められてご飯も炊けなくなって行ったと。
アパートの家賃も数か月は滞納したからこそ退去したのでしょうが、
その間に困窮した生活の相談をするべきだったと思います。

ネットカフェでの生活になると、ポットはあってもキッチンはなく料理は作れないはずだし、
実際に姉妹が最後に母親の料理(鍋)を口にしたのは３～４年前だと話していました。

ネットカフェってシャワーは別料金でしょうし、ネットカフェから抜け出そうとしない母親の元で
手持ちの服を着まわしてコインランドリーで洗濯して通学するサイクルも辛くなって
姉は高校を中退、妹は中学に通わずで困窮した暮らしに流されているのかな？と。
中学に通っていない妹が小学生の頃に書いた作文には
「ゆう福になってお母さんに少しでも楽をさせたい」と書いてありました。



１，９００円×３人×３０日で１か月ネットカフェにいると月に１７１，０００円かかります。
ネットカフェなら光熱費はかからないでしょうが、17万円あれば部屋を借りて公共料金も払えるでしょう。礼金０の物件も探せばあるし、仲介手数料の安い賃貸業者もあります。

また、敷金・礼金は賃貸業者の担当者を通して交渉すれば、空室で困っている大家さんなら
安くしていただける場合もあります。

私も今借りている部屋は契約前に家賃と敷金礼金は交渉して値下げしていただきました。
値段は需要と供給で決まるのですから強く出ずに丁重にお願いすれば良いんです。
私も大家ですが、お部屋をキレイに使って滞納もなくトラブルを起こさない入居者さんなら
交渉の余地はありますョ。


ほかにも役所に相談して公営住宅を探すとか(都営住宅は一人親世帯の場合、困窮している世帯程、入居しやすくなります)地域の民生委員さんに相談して不登校の娘の存在を知ってもらうとか手はあります。

例えば、離婚→貧困から来る精神的な問題を抱えていたり、発達障害があると
役所の手続きが取れないこともあります。


また、児童養護施設は、保護者のいない児童、虐待されている児童、環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設で、１歳から１８歳まで入居でき、場合によっては２０歳まで延長できます。あの姉妹は児童相談所に行けば対象になるでしょう。ＮＨＫは取材の後で関係機関につないだのでしょうか？



生活保護を申請する場合も一人で相談にいかず、サポートする人を探して一緒に行き門前払いされないように対策を取るとか(目の前にＰＣがあるでしょうに)、住宅扶助だけでもサポートを受けて働きながら生活を立て直すとか、子供の将来を思えば１日でも早く手を打って欲しいものですが。。

なんにせよ、社会保障は申請しないと手に入らないものです。


他のシングルマザーの姿を見ても、なぜか全員スマートフォンだったり(ＳＩＭ刺してないよなと)
「年金も払えない」と口にしたり(免除申請しているのかな？と)、
髪がまだらに茶髪だったり、エクステしていたり、
地方で仕事を掛け持ちするのはわかるけど、娘を働かせて
キーレスエントリーの車を所有しているシングルマザーもいて突っ込みどころも多かったです。

貧困が親から子に連鎖してしまうと、結果的に社会で支えていく負担も大きくなります。
あの番組に出ているようなお子さん達には、自立していく為の学習するきっかけが
いるのではと思いました。

寝る前に見てしまって「う～ん」となって眠れなくなった放送回でした。




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