暦の上では立秋だが、連日の猛暑である。我が町の今日の気温は昼前後に37℃になった。紫陽花の花期は終わったけれど、このような猛暑がつづくと鉢植えの場合は一日二回の水やりが欠かせない。紫陽花は吸水がはげしい植物である。
かく言う私自身も飲水が必要だ。この10年間、口に入れた物はすべて記録してきたが、きょうは長年愛用の末弟から贈られたチェコスロヴァキア時代のボヘミアン・ブルーオニオンのマグカップで、9杯の水物を飲んだ。
水分補給はもちろん自分自身の事であるが、日頃高齢の方々に熱中症の注意を呼びかけているのだから、私が熱中症で倒れるわけにもゆかない。
水5C。梅干し入り水1C。冷緑茶1C。カフェインレスコーヒー(低脂肪牛乳,無糖)1C。プレーンヨーグルト1/2C+低脂肪牛乳1/2C。・・・これが此の頃のほぼ平均量だ。緑茶が烏龍茶に変わったりジャスミン茶に変わることもある。あるいは紅茶(アールグレイかプリンス・オブ・ウェールズ)に変わる。むろん無糖である。私は炭酸水やジュースはまったく飲まない。酒類もまったく飲まない。
25歳から30歳までの私を知っている人は、私が酒をまったく飲まないなどと言うと、「嘘こけ!」と信じないかもしれない。その頃もビールは飲まなかったが、新甫八朗大人(たいじん)をして「山田クンは酔っているんだか、いないんだか、まるで判らない人だ」と私を評したほど、ウィスキーをがぶ飲みしていた。しかしその私が30歳を境にまったく飲まなくなった。一滴もである。飲酒を完全に止めたのだ。そして46年が経った。
そんな私が果実酒を仕込んでいるのだから、・・・まあ、どうなっているんだなどと自問はしないが、30年物の梅酒や枇杷酒や柿酒や洋梨酒が納戸の奧に幾つも並んで眠っている。過日、その瓶の封を初めて切って、次弟が師事している方にお贈りした。
さて、水分摂取のことから書かなくても良いことまで書いたが、この暑さの中で私は休まずに作品制作に精を出している。私は2,3ヶ月に1日2日くらいは休息するが、長年ほとんど休んだことがない。それできわめて元気でいられるのだから、何も言う事などないのである。