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カテゴリ:映画観賞
市川雷蔵没後40年で行われた大雷蔵祭、前売券5枚をこの日で使い切りました。 結局私が観たのは以下の5作品。 1/2(土) 眠狂四郎無頼控 1/4(月) 薄桜記 1/4(月) 破戒 1/13(水) 初春狸御殿 1/13(水) 弁天小僧 梅田ガーデンシネマでは12/19~1/15まで開催されてたのですが、12月中は残業が多くて全く観にいけなかったのがキツかった。 かなり観たいものを見逃してしまった・・・。 でもまぁ、観た5本は結果的にナイスチョイスだったかな、と思います。 特に「破戒」がよかった。 破戒(DVD) ◆20%OFF! 「破戒」はすごく現代的だし、世界にも通用する普遍性のある映画だと思いました。 「おくりびと」が世界的に評価されたように。 でも、明治時代の部落差別が題材だということで、配給元にそんな発想ないのかもな~。 暗い映画かと思ったら、主人公をめぐる人たちの描写が巧みで笑えた 脚本も演技も上手過ぎてなんだかw そして、主人公の「破戒」シーン。 めっさ号泣した。 周りのお客さんもススり泣き。 このときの雷蔵さんの演技にチャップリンの「独裁者」のラストシーンを連想したんですが、更にそれよりも上じゃないかと思います。過剰な力みがないもん。でもすごい。 この撮影を過密なスケジュールでこなしてたとは信じられない。 薄桜記(DVD) ◆20%OFF! 弁天小僧(DVD) ◆20%OFF! 「破戒」に比べると「薄桜記」や「弁天小僧」は残念ながら、普遍性に劣ると思います。 外国人はおろか、現代日本の若者でも分かんない人多いんじゃなかろうか。 例えば「薄桜記」はお客さんに忠臣蔵の知識があること前提だよね。 でも確かに時代劇の傑作と言われるだけのことはある。 逆にいえば、本格的な時代劇をつくるのには困難な現代の状況を思って考えこんでしまった。 (後日、舞台「ANJIN~イングリッシュサムライ」を観たときにも同じことを思うのですが) それにしても、この2本の雷蔵さんはカッコよかった。 心中「惚れてまうやろ~!」と叫びながら観ましたよ 初春狸御殿(DVD) ◆20%OFF! 「初春狸御殿」は超楽しかった まさに「和製ミュージカル」 日本独自の狸文化(?)をうまいこと活かしてる。 ミュージカルなのでいろんな衣装で歌ったり踊ったりするんですが、狸がポンッと化ける要領で衣装チェンジ。 いわば、歌舞伎や大衆演劇の早変わりを映像効果でやってる感じ。こりゃ楽しい。 商業演劇らしきダンサーさんやシンガーさんもこれでもかと登場して、てんこもり状態。 今はこれ、作れないよなぁ。 半裸状態のおねえさま方がいっぱいいるんですが、変ないやらしさがなくてカラッとしてるのも時代の伸びやかさを感じた。 現代のミュージカルって、体のラインを強調したり下ネタに走ったりするとどうにも下品でねぇ。 いやまぁ、作品のカラーと合っていればそれでいいんだけど。 健康的なお色気を現代作品に求めるのはもはや無理なのか。 んで、歌やダンスメインの単純なお話かと思ってたら、意外にちゃんとした着地で驚いた。 最後、思わずしみじみしてしまった。いい映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月01日 18時39分02秒
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