ペット喜怒哀楽

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• 凶犯

  といっても、奈良女児誘拐殺人やドンキホーテ連続放火という実際の日本での話ではなく中国の話。実話が下地にはなっているようです。「テレザ」以来久しぶりに面白い海外文学に巡り会えました。森林保護監視員主人公狗子（ゴウズ）はベトナム戦争で片脚を失っている。この職を得た時周囲からうらやましがられていたが本人には理由がわからなかった。いざ現地に来てみると村を牛耳っている４兄弟の下村民は禁じられている森林伐採で収入を得ている。共産主義というよりも国家の為森を護ろうとするが４兄弟も村人もそんな狗子が気にいらない。飲み水をくむ井戸の使用を断られ雑貨店では食料を買えずとうとうたたきのめされ狗子は這って小屋に戻りライフルを手に這って村に戻って４兄弟を...４兄弟に四人組が重なってくる状況。事件は冒頭で起こりその時点から遡って狗子の事件までの過程とその時点から後の周囲の対応とが交互に出てくる。最後の方で事件後の諸機関の対応が淡々と記述されていてさもありなん？正義とは？権力とは？これ以上書くともし読もうと思われた方に申し訳ないからこの辺でやめておきます。「テレザ」よりかなり短い。「テレザ」より、近い過去の話。暴力は共通していても「テレザ」がブラジルでの愛、性というテーマなら「凶犯」は、中国での生活、思想...かな。この二つの大国それぞれの文化背景やっぱり感じました。暴力があっても「テレザ」には救いがあった、暖かい人間を感じたけれど「凶犯」では救いのあり方が異なる。人間のたくましいいやらしさは感じられました。とほほ。張平著荒岡啓子訳新風社文庫　\790

  Dec 16, 2004

• いふいはぬ

  小板橋二郎初めて読みました。「ふるさとは貧民窟（スラム）なりき」（ちくま文庫　￥７７７）1938年うまれの育った東京都板橋区岩の坂貧しさの中の明るさその中にあった話を二つ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊昭和１７年１２月当時ウェーキ島から運ばれてきたアメリカ兵捕虜の姿を見て、「おかわいそうに」とつぶやいたある上流婦人が世論の袋だたきになった、と。そしてその婦人の言葉を聞いた大本営陸軍報道官の秋山邦雄中佐が日本放送協会のラジオで演説したそうな。「わが将兵はきょうも前線で血を流して戦っているのになんたることか」と。そしてこの放送が終わると同時に放送局にはその上流婦人に対する抗議の電話や手紙がひきもきらなかった、そうな。著者の父石福（仮名だそうです）蛇を何匹もかっていてある時酔っぱらって中山道の往来の真ん中であぐらをかいて、首に蛇をからみつかせてしかもへびに噛まれたらしく口の回りや首筋は血にまみれたってな格好で「東条のバカヤロー、アメリカと戦争なんかはじめやがって、日本はこの戦争に負けるぞお！日本は戦争に勝てないぞお。東条のバカヤローをここにつれてきやがれ！」真ん前の岩の坂交番。日米開戦間もない頃だからあわてて巡査が飛び出してくる。けれど蛇を巻き付けているから誰も近寄れなかった。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊一昨日はジェンキンスさんが佐渡へ昨日は横田めぐみさんの遺骨は偽物今日は松木さんの遺骨も偽物と発表されて今日は自衛隊イラク派遣延長が伝えられて北朝鮮に目を向けさせられて自衛隊の方からは目をそらせていえ、北朝鮮が危ないんだからアメリカと仲良くしなけりゃならないんだからだからアメリカの為に自衛隊派遣延長は当然でという理論がみえみえで発表のタイミングがメディアをコントロールしているように見えてメディアで私達もコントロールされて、それで私、ここで何を書く？確かにＮＫの行為は卑怯、ひどいと思う。でも、それで経済制裁するのが正しいのかってことになると.....数日間書けなかったのはだってねわからなくなる。昔ＡＢＣＤ包囲陣ってのがあってそれで日本は戦争に突入した。ＡＢＣＤや英仏の力と日独伊の力この差を冷静には見られなかった。その前から天皇の赤子として教育されてきていた国民がいて情報統制は今よりも徹底していて他国の無謀な振る舞い日本をのけ者にしている悪いのは鬼畜米英でってな論調で日本戦争に突入しちゃったじゃないの。今ＡＪＫ包囲陣？ＣやＲは顔貸さないからそれでＮＫはＡＪＫ包囲陣というよりもたぶんＡＪだけだろうけれど責められて、嘘付きって言われて経済封鎖されたらかつての日本みたいに無謀な戦いしかねない。真珠湾攻撃あれ奇襲だったから（奇襲じゃなかったのよね、本当はでも、結果として、奇襲になってしまったから）緒戦は成功した。勝てたような錯覚国民もそのまま騙され続けた。南方でもシナでもどこででも勝っているって思い続けていた。ＮＫも同じでしょ。最初にテポドンかノドン？核弾頭搭載して発射すれば鬼米と追随する憎い日本は最初はＮＫに負けちゃうよね。でも長く戦っていればＮＫが負けるなんてのは冷静に考えれば分かるはず。だけどＮＫの情報統制、戦中の日本以上だし為政者崇拝度も戦中の日本以上だしなんてことを考えてしまうと経済制裁したら効果があるのかもしれないけれど追いつめて窮鼠猫を噛む状態にだってなりかねないし。だからものいへば唇寒くてものいはねば腹ふくるるしせめて冒頭の様な状態ＮＫなら今でもその状態に日本社会がならないように願いたいけれど...ナショナリズムってＮＫを見るまでもなくあるいは米国を見るまでもなく自国の外に敵を作れば簡単に高揚できるんだから。アメリカって太平洋戦争の後大きいのではベトナムアフガニスタンイラクだけみたいだけれど他にも小さいのはしょっちゅうやっていて小さい時にはなんでわざわざ自国民兵士を他国民の為に派遣するんだなんて論調もそれなりに掲載、報道されるけれど大きい戦いで長続きしそうなら反対意見を掲載報道せずに参戦見解ばかりになる。ナショナリズムの高揚ぐらい便利なものはなくてこれ共存共栄だしね。客観的に日本の政治家の意見を見ていると今、ある意味面白い状態。経済制裁声高にかたっているのが中間で右も左も思惑は違うのだろうけれど経済制裁に反対している。そして私、やっぱりわからない。私の知っている元韓国人現在日本人の二人昨日話したら二人の意見は分かれていた。男性は、経済制裁賛成女性は、経済制裁反対どっちなんだろう。どっちが良いのだろう。どっちが実行されるのだろう。パラレルワールドがないならばどちらかしか歴史に残らないんだけれど。この「どっち」しかないのかなぁ。他の方法って無いのかなぁ。

  Dec 9, 2004

• 今日のへぇ～！　聖徳太子

  聖徳太子と聞いて私のＨＰにいらっしゃる方の大半が一万円札を思い浮かべる年代の方々だと思います。小学校で歴史を学ぶよりも先になんとなく昔の有名な人ってこと、知ってらしたでしょ。んで、小中と教えられるのは仏教と関わりがあるとかずぅっと皇太子だったとかあるいは周囲の方々から何人もの話を同時に聞いて理解したなんてことも...つまりなんとなく仏教という宗教と関連づけてしまうから一生独身だった様なイメージ持ちません？私はそうでした。けどねぇ聖徳太子さんねぇ、こども14人もいたんだよぉ！50歳ぐらいで死んじゃったんだけど奥さん４人で、女の子６人男の子８人もいたのね。奥さんの方から見ると子供の数は０，２．４，８一人ずつが産んだ数は、大したことないのかもしれないけれど。決して清廉潔白というわけではなかった、わけ。もっともその時代の日本は一夫一妻ではなかったしましてや支配者の家系だし仏教も宗教というより哲学だったということだけれど。女帝推古と聖徳太子（中村修也著、光文社新書133　\735）からでした。

  Nov 8, 2004

• HARRY　POTTER　ー　WHICH　ONE　SURVIVES?

  neither can live.....while the other survives.....that one of us has got to kill the other one.....(HP Order of the Phoenix UK pg927)***************Voldemort orOrder of PhoenixUSorIraq?NKorJapan?I can understand as:it's thematterbetweenPEACEandWARandIdohopetheonewhosurvivesshouldbePEACE

  Sep 22, 2004

• HARRY　POTTER ー I　CAN　NOT　STAND　ANYMORE

  Harry could not stand this, he could not stand being himself anymore.....he had never felt more trapped inside his own head and body, never wished so intensely that he could be somebody, anybody else.....(HP Order of the Phoenix UK pg903)***************I have been feeling like Harry above,I feel like to be somebody elsenot pombo-sansuffering so muchdamage fromthat lawfor whichnobodyseemstocare,whydoIcaresomuch?whydoIhaveto?Butinfact,itmakesmefeelsobadawfully badterribly badextremely badand.....who cares that I care.....

  Sep 21, 2004

• HARRY　POTTERーWHAT　CAN　I　（WE/YOU)　DO？

  What can we do about that?It's too late, isn't it? She's got the job, she's here to stay.(she=Umbridge)(HP Order of the Phoenix UK pg361)***************SHE=could be the lawthat lawI'm quite worry about.....Is it too late?Perhaps.....Aandwhatcanwedoaboutthat !!!Is there anyonewho can doanything?

  Sep 20, 2004

• HARRY POTTER - VOLDEMORT

  一週間、ダチョウでいてその間PCつけてもメールチェックしてあとはぼんやりとゲーム。XPに入っているマインスイーパー上級スパイダー初級、インストールしたテトリス花札南京麻雀パイ崩しを片っ端からしておしまい。楽天日記には行けず他の方々の日記にも行けずだからといって何もしてなかったわけではなくて楽天日記を書かない他の方々の日記を訪ねないカキコしないこれってとっても時間が空くわけでその前にあちこち書店を訪ねたりインターネット書店を訪ねてそんなことをしている内に初回分が売り切れてしまっていたけれど２回目ので注文できた一番安かったインターネット書店に発注していたHARRY　POTTER　第５巻　UKペーパーバックスが届いてこの空いた時間砂に頭を突っ込んでいても頭に血が上るばかりだからHARRY　POTTERの魔法の世界、HOGWARTS　SCHOOLの世界に　どっぷり浸っていたのだけれど読んでいても色々考えさせられてしまいとっても児童書の気分では読めなくて。私、HARRY　POTTERの映画も見ていないし日本語版も読んでいないし解説も目にしていないので私が書くようなこと他の方々が既に述べてらっしゃるのかもしれませんが.....HARRY　POTTERに登場するVoldemort、第１巻の時から気になっていたんです。第４巻で、かなり確信し始め第５巻では、はなからそう思って読んでいたから余計にそう感じたのかもしれませんが、著者の頭の中ではVoldemortはヒトラーなのでは？イギリスでもネオナチが活動しているし。ネオナチ＝DARK　WIZARD彼の名は語られない。口に出すのを恐れているYOU-KNOW-WHOあるいは恐れ多くて口にできないHE-WHO-SHOULD-NOT-BE-NAMED全体主義になりつつある時全体主義国家の下で、名を呼べぬ存在その中で彼の名を口にするHARRY　POTTER彼は自分の恐怖を拡大させない。口に出せるようになった人々は恐怖にうち勝てるようになって行く。そうは思いません？こんなことをいくつか書きました。みかちさん、たぶん、もう読破なさったでしょ。９５６ページ、読破して思ったこと。４５４ページのテレザとどちらが長いんだろうって。まだ、やっぱり字が詰まって２段組のテレザの方が長い？テレザは３週間かかったけれどこれは１週間だったとはいえ児童書と文学じゃ重さが違うし。あっ、もちろん重量も違うわね。と思って計りに行きました。テレザは５５０グラムHARRY　POTTERは５３５グラム。紙の質とか字の大きさ表意文字か表音文字の違いってのも考慮するとやっぱりテレザの方が長編、ですよね？どこか字の数量とか本体の重さで本を売ってくれるなんてとこ、ないかなぁ。

  Sep 19, 2004

• 「テレザ」書評が掲載されていました

  明日満也さん翻訳のジョルジ・アマード著「テレザ」の書評が昨日（9/12）、埼玉新聞４面に掲載されました。転記します。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊日本初訳のブラジル文学　「テレザ」　　舞台はブラジル。日本の反対側の国。地理的だけではなく、文化的にも本当に日本から遠い国だと思い知らされる。ブラジルに関し、文化的、宗教的な知識がなくては、長編の本書を読み続けるのは苦痛だといえるほど、現在の日本からは想像できない世界が展開する。　帯に、「テレザの人生を年齢とともに辿りたいなら、２，４，１，３，５章の順で」とある。各章はそれぞれバイオレンス、性愛、流行病のパニック、女性が団結し社会を動かしたストライキなどのテーマで書かれているが、最期まで読めば、すっきりする。しかし、前の章の内容や登場人物と、次章とのつながりが直接ないのは、小説の新しい試みとはいえ、読者の興味を持続させるのに努力を強いる。　主人公テレザは、混血の女性で、幼い頃両親を亡くし、親戚の家で育てられるが、初潮を迎える前に売り飛ばされてしまう。金持ち、権力のある男が凶暴なまでに若い女性をあさる社会で、テレザは抵抗を試みるが、心身ともずたずたにされてしまう。行き着くところは娼婦。彼女の肉体的な美しさゆえに、男たちのものにしたいという欲望、ものにできないと激しい憎しみの対象となってしまう。学問はないが、勇気と度胸、自分がこれぞ正しいと思うと、命がけで体当たりするバイタリティーのある女性である。そして船乗りの男と本当の恋をし、いちずに彼との再開と結婚を夢見る。　過激なテレザの人生であるが、じめじめしていない。どこか明るい。女性蔑視社会がこれほどまでに激しく書かれるとこっけいにさえ思えてくるせいか、あるいはブラジルという多民族国家には、民族的な偏見や差別が顕在化していないせいか。激しいサンバのリズムがいつも底辺に流れているような本である。　巻末にブラジルの文化的背景の解説が欲しかった。小説の舞台となった地がどこなのか、また土着宗教から派生したようなカタカナの神々が登場するが、それらがどんな神であるのか、もっと詳しい説明が欲しかった。　児童書研究家・英語塾講師　桑原尚子＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊キャハハ！だってね、明日さんのメールは昨日送信されていて、私は今朝、メールを受信したもののメールの内容を読んだのも先ほどながらメールを読んで、慌てて昨日の新聞を読んだのも、先ほどなんです。だって今日、新聞休刊日でしょ。読み物は後に取っておきたかったし。それに、埼玉新聞ってローカル話題が欲しいから取っているんで、つまり、主要ニュースのためじゃないからいつ読んでもいいわけ。今日のへぇ～！　の話題もよくいただいているし。明日さんも新聞、昨日、夜まで読まなかったんですって。新聞は旧聞にならないのがローカル紙の利点なんだなぁ。この書評書いた方児童書と英語担当じゃ一寸分野が違ったのでは？書評を読むと読み続けるのにとっても苦労したみたいでこの文章転記している間笑ってしまったんです！ｍｓｋさん、この書評みたいに感じられてます？みかちさん、こんなに苦労した？私、結構楽しんだんですけど。強いて言えば、２章は読み続けるのが辛かったけれど。後書きで明日さんが著者の言葉を書いていて「読みたいように読めば」とあったけれどホントに、読者によって読み方感じ方が異なるんですね。私、読破に３週間かかりました。みかちさん、それより、速かったですよね。ｍｓｋさん、いかがですか？この書評担当者はどれくらいかかったんだろう、うふふ。あっそうだ、みかちさんに勧められて観て買ったビデオ、ドリヴァル・カイミとジョルジ・アマードの名前がエンディングロールに出てくるwoman　on　topのこと、まだ明日さんに知らせてなかったんだ！今日のこのHPと一緒に、メールしなくちゃ。皆さま、今日の日記、マイナーでしょ。話通じるの、みかちさんと、ｍｓｋさんだけだと思うんだもん。もし、pomboの日記を読まれて「テレザ」を買われて読んでらっしゃる方読破された方他にもいらっしゃったらお話しましょ。「テレザ」に関してはトップにコーナー設けてありますのでそちらをご参照下さい。私感ですけど、この書評の方ほどには苦労しないと思うんですけど。長編だからたっぷりひたれたし。ある種の血湧き肉躍るってのも、あったし。そういえば、みかちさん、「時のかなたの恋人」は読まれました？そういえば、この日の埼玉新聞の書評欄には「テレザ」の他に、香山りかの「＜私＞の愛国心」も載っていました。私がこの日記で紹介した本が２冊。うふふ。あっ、久しぶりに使おうっと！アシェー！

  Sep 13, 2004

• 「テレザ」を読破しました。　　追記あり

  追記を頭に書きます。明日満也さん（翻訳者）から重要なお知らせがありました。「テレザ」奥付、翻訳者メルアドにミスがあるそうです。正しくは　tereza＠★★★com　だそうです。末尾の　.jp　は余分だったそうです。（★★★の部分は伏せ字ですから）以上追記でした。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊読破に３週間かかりました。感想をまとめるのに３日かかりました。乱読の私にもこれは重かった。面白かったけれど久しぶりの本格的文学は重すぎてまだまとまらない感想ですが、一応アップしておきましょう。各章扉の版画５点もあじわいがあるけれど、巻頭の楽譜横のテレザやカバー表裏の方がすてき。後書きに拠ると、この版画家の版画は原書ではもっとたくさんあったらしい。他のも見てみたい。んで、yahoo　JAPANで検索してＣＡＬＡＳＡＮＳ　ＮＥＴＯ驚いたことに、結構出てくる。１３４７件もヒットしたんだもん。明日さんは、日本では初出って書いてたけれど。けれど、yahoo　JAPANなのに、出てくるのは日本のサイトじゃなくて文章ばかり。それでも執拗に数時間かけてがんばって次々とクリックしてやっと出てきたのがhttp://www.bahiatursa.ba.gov.br/guia/cab/galeria.htmなのに、このサイト、今日になったら、消えている。とってもきれいだったのよ。版画家のだけじゃなくて他の人のもいっぱいあって。残念です。プリントアウトしておくんだった。小説は、１章でブラジルの、それもキャバレーの世界に急に入り２章でテレザのすさまじいこども時代を読まされ３章で天然痘の凄まじさを読まされ４章でいきなり腹上死で５章はたくましいテレザ。文盲、動物くじ、男女関係人身売買、貧富の差製糖工場、天然痘売春婦、警察の不正アニミズムらしい、カンドンブレ（宗教儀式）の神々ブラジル文化風土は読みとれました。私、アシェーって言葉、気に入ったのね。（昨日日記末尾で説明済み）そしたらこの言葉日本のブラジル音楽ファンの間ではすでに既知の言葉らしいんですね。字体の異なる部分の話かけてくる文体本文でも著者が話しかけてくる。たまにこういう作品あるけれどここが、面白い。奇数章はいきおいが良くて偶数章は文章がなんていうのか時間が延びている感じ。交互だからめりはりが良い、ってのかなぁ。久しぶりに、文学を読んだという満足感。骨太です。物語としても読めるけれど最近の軽い小説に慣れているとこれはこたえる。重い。でもまとめようがない。たくましく生きる女性。めげない、へこたれない過去の苦しみをふりかえるよりも未来の喜びを求める。かなぁ。決して社会問題提起だとは思えないし。ブラジル文学なんてめったに、いえ、ほとんど聞いたことないしけれど、どこかのサイトでスペイン文学に入っていたのにはおどろいたぁ！スペインでもないしスペイン語圏のラテンアメリカでもないしやっぱりブラジル文学をスペイン文学に分類するのって日本文学を中国文学に入れてしまうのと同じくらいずさんというかおおざっぱ過ぎるんじゃない？楽しませていただきました。明日満也さん、ありがとう。頂いた時に「校正を３度やったけれど、まだミスがみつかる。見つけたなら、その内、いつか、改訂版になった時に訂正するから教えて欲しい」と言われたので律儀にも付箋とペンを横に読みました。単純校正ミスが10箇所ぐらいありました。これだけ長い話を校正するのって大変だったと思います。明日さんが「翻訳するのは好きだし構わないけれど、出版社を探すのと、校正はもうこりごりだ」とおっしゃってらしたのが、印象に残っています。ページに字がぎっしり詰まっているって感じでした。行替えが少なくてあれで税込み２１００円って、お得。平均的文庫本、６冊分ぐらいの内容でした。ところで、このpomboのHPでの「テレザ」の紹介売れ行きにどれほど貢献した・している・するのでしょうね？今の所、常連さんお二人男女各一名だもんなぁ。貴重なお二人ですわ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「テレザ」に関しては7/5、7/8、7/12、7/18、7/19,7/26,7/28の日記にも書いてあります。ご参照ください。本の写真はトップにあります。トップのテレザの本の下のかえるさんのアイコンをクリックすると、それぞれの日記に飛びます。

  Jul 31, 2004

• 「テレザ」5章を読み終わりました。

  アメリカの戦艦がやってくる売春街の強行移転警察官の大麻売買この３つがからんだ騒動、シニカルにコミカルにテンポがはやく、ジャーナリズム、ラジオ報道も交えて。市議会議員に、参院選で落選した某有名前国会議員が重なる。この３つに主人公テレザがどう関わって行くのか。１章、オープニングのテレザ２章、テレザの悲惨な思春期前３章、１章後のテレザと天然痘４章での思春期後のテレザの穏やかなロマンスそして５章でテレザは.....？どんでん返しが二つあって一応、テレザは幸せになる。でも、読者は問題を残された感じ。「女の平和」の現代？版。これポルノじゃないですね。文学ですね。ただ言葉は凄い。きれい事の文学では使われない単語がどんどんこれでもかって出てくる。音読はちょっと恥ずかしくてできないくらい。挿絵版画家も登場してくる。著者の母や妻も出てくる。実在の人物が多いとは後書きに書いてあったけれどどこまで実在なのだろう。テレザはモデルになったけれどテレザのモデルはいたの？暑い夏に熱い話の厚い本。長編でした。外には持って出歩かなかったから家で読んでいただけだけれどほぼ３週間かかりました。読み応えのある本でした。明日さん、ありがとう。まだ複雑な余韻？　の中でまともに感想書けません。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「テレザ」に関しては7/5、7/8、7/12、7/18、7/19,7/26の日記にも書いてあります。ご参照ください。本の写真はトップにあります。トップのテレザの本の下のかえるさんのアイコンをクリックすると、それぞれの日記に飛びます。

  Jul 28, 2004

• 「テレザ」４章を読み終わりました。

  いきなり腹上死から始まる。死亡直後の周囲の対応と死ぬ前のロマンスが交互に出てくる。博士の家族の問題私生児に対する見解　個人と社会の関係２章の続きで、３章の前の話。２章の結果がどうなったのかがここで始めてわかる。そして、この章の後どうなったかは、すでに１章で明かされている。さぁ、最後、５章だ！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「テレザ」に関しては7/5、7/8、7/12、7/18、7/19の日記にも書いてあります。ご参照ください。本の写真はトップにあります。トップのテレザの本の下のかえるさんのアイコンをクリックすると、それぞれの日記に飛びます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  Jul 26, 2004

• 「テレザ」番外編　ー　翻訳者からのメッセージ　　　追記あり

  追記を頭に書きます。明日満也さん（翻訳者）から重要なお知らせがありました。「テレザ」奥付、翻訳者メルアドにミスがあるそうです。正しくは　tereza＠★★★com　だそうです。末尾の　.jp　は余分だったそうです。（★★★の部分は伏せ字ですから）以上追記でした。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊pomboの日記で「テレザ」のあらすじ？をお読みになった方々からのご質問を翻訳者明日満也さんに昨晩転送いたしました。今朝、以下の様なご回答をいただきました。お読み下さい。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　著者ジョルジ・アマードは、2001年に亡くなりましたが、現代ブラジル文学ではもっとも有名な作家です。パウロ・コエーリョの場合は世界に普遍的な作家であるのに対して、著者はブラジルの文化、実情を表した、よりブラジル的な文学を基本にしています。ヨーロッパ、特にフランスにおいてはほぼ全作品が翻訳出版されています。日本では他の翻訳者により数作品他社から出版されたものの、残念ながら絶版、重版未定となってしまい、書店でみかけることはほとんどありません。私といたしましては、この点が今回「テレザ」（以下、カタカナ書きの書名は日本語版とする）の出版にこぎ着ける一番の難関でした。出版社が著者作品日本語版の過去の出版状況ゆえに二の足を踏むので、一部自己負担にて出版にいたりました。それでも出版したかった理由につきましては、「テレザ」訳者の後書きの後の後書きをお読み頂ければご理解頂けると思います。原書は著者の作品の中でも、一、二を争う過激なものですので、この作品で著者の固いイメージを打開できればとも思っております。　後書きで説明してありますように、「テレザ」では２種類の字体が使われています。原書でも同様です。原書で斜字体になっている部分を日本語のどのフォントにするか、出版社とかなりのやりとりがありました。「テレザ」で使われた楷書体は「古くさい」「読みにくい」との編集者からのご意見もございましたが、できあがってみると、楷書体を選択したことで原書の雰囲気を残し得たと思っております。第３章の字体も、原書では斜字体です。また、同章のアルファベットの音を使うのは、原書ではその文字を頭に使用した単語が使われています。日本語の場合、その音を使った単語にしました。苦労したというよりも、楽しみました。もし読者の皆さんで、さらに素晴らしい日本語の単語を想起された場合、ご連絡頂ければ幸いです。翻訳は、日本語としての読みやすさ文学性を考えて、かなり大胆な訳にした部分もございます。ＡＢＣの部分には、解説を付けることも考えましたが、原書でも解説は無く、また私といたしましても、読者に気付いていただけることが楽しみでしたので、今回pomboさんに気付かれたことは喜びであると共に、pomboさんのHPをご覧の方には暴露されてしまった点、少し残念にも思えます。まだ、他にもいくつか、じっくり読んでいただければ「あっ」と気付かれる秘密がございますが、それは「秘密」ですから。もしお気づきになられたら、あるいは　ご質問等ございましたら、奥付上に、訳者の「テレザ」専用メールアドレスを記載いたしましたので、そちらまでご連絡下さい。　次に、pomboさん経由で入ってまいりましたご質問２点にも、ここでお答えいたします。まず、ポルノか？　という点ですが、基本は文学、物語ですから、ポルノという前提でのみの読書対象としてはかなり辛いものがあると思います。人間の実体がこうなのだから、ポルノの部分も含んでしまうということですね。これにやや関連して、「実体？」との疑問が生じると思います。原書はもちろん創作です。けれども、初版出版後、数十年を経た現在でも類似状況が報じられます。ブラジルファンの私といたしましては、ここに新聞記事を翻訳してお知らせするのはとても辛く、いたしかねますが、ブラジル関係のベタ記事をお読みになれば、荒唐無稽のような小説よりブラジル文化の現実の方が上まっているとも思えることでしょう。ハッピーエンドか？　はい、主人公テレザにはハッピーエンドです。ご心配なくお読みください。　なお、今回、pomboさんのHP上に書かれ、私に転送されました内容は、翻訳後、著者遺族並びに版画家ご夫妻、協力者にメールにてお伝えいたしました。今後も、私のテレザ専用アドレスに送られてきた感想ご質問等は、重複しない限り、ブラジルにお送りいたします。版画家は、こちらもヨーロッパでは著名な方なのですが、日本では初出です。今回、「テレザ」のカバー版画でより多くの日本人の目にとまることを大層喜んでいらっしゃいます。また、「テレザ」冒頭の版画内の楽譜の作者は、ブラジル音楽に詳しい方ならご存知のドリ・カイミの父親です。音楽家、版画家共に、著者の親友でした。　　末尾ながら、みなさまのご関心、ありがとうございます。お買い求め頂ければ、お読みになって頂ければ、とても幸いです。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ということです。みみずく太郎さん、みかちさん、MSKさん、他の方々、これでよろしいでしょうか？

  Jul 19, 2004

• 「テレザ」３章を読み終わりました。

  奥地から汽車に乗ってやって来た天然痘（黒疱瘡）の話です。これまた、１，２章とは趣がことなっています。後書きに拠ると、１章の続きになるようです。う～ん、すごい。悲惨テレザ医者っ子先生老医師看護婦守衛薬剤師政治家達娼婦達悲惨でもなぜかからっとしている。どこか明るい。この章は他の章と違って章の中の数字がアルファベットなんです。で、音を踏んでる。Aなら、あのさぁBなら、ボア出っ尻（娼婦の名前）Cなら、潰瘍ってな具合で始まる文章。Zまで。明日さん、苦労したのかなぁ。それとも、楽しんだのでしょうか。そうそう、ここ、書体が違うんです。こここそ、後書きにある「民謡書冊子」風そのものなのかも。だからかなぁ面白かった。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「テレザ」に関しては7/5、7/8、7/12の日記にも書いてあります。ご参照ください。本の写真はトップにあります。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ぷりんちゃんのみかちさ～ん、あらすじを書かないようにしてこうやって書くのって難しいのよ。だって私が全部書いちゃったら読もうと思う人減っちゃうだろうし新聞なんかに書評書いている人上手なんだろうなぁ。私あ～あいうの読んで結構買っちゃう方だもん。

  Jul 18, 2004

• 「テレザ」２章を読み終わりました。

  今日が｢テレザ｣の発売日なんですね。明日さん、おめでとうございます。書店に並んでいるんでしょうね。帰路に寄って見てくればよかったのに、暑さにぼけて、忘れていました。え～と、２章の感想なんですが、辛い。読み進めるのが辛い、でも読まなきゃいられない。この辛さからテレザがどうやって抜け出すのか抜け出して欲しいから読み続けるしかない。明日さんに、過激だとは聞いていたけれどある程度ブラジルの実態だとも聞いていたけれど、すさまじい。１章の、強いテレザそのテレザの人生の一番最初の部分の章、無邪気な少女、人身売買奴隷と同じ。ジュスト大尉その妻ドリス妻の母、ブリジダ未亡人の葛藤。著者は辛辣。ここは結構面白い。生半可じゃない。オールドミスの４姉妹。ジゴロのダンは判事の息子。性描写がすごい。この章は18禁並み。決してポルノではないけれど。性暴力DVに悩む女性にはある意味救いなのかも。１章はブラジルの地方都市が舞台で熱い話。２章は、少し昔のブラジルの田舎の風景。乾いた土地の乾いた話。ふぅっ～。１章とは全く違った趣です。さぁ、次は３章だ。せっかく長い話なのに、少しペースが速いかも。でもね、ページターナーなのよね。「テレザ」に関しては7/5、7/8の日記にも書いてあります。ご参照ください。トップに写真載せました。楽天会員さんならここから買えます。

  Jul 12, 2004

• 「テレザ」１章を読み終わりました。

  テレザは女性。でも職業は？キャバレーの踊り子？登場人物のごく一部：弁護士ルル・サントス恋人ジャヌ歯科医、詩人、画家キャバレーの経営者伊達男フロリ氏密会所の鼠のアウフレド「お城」のヴェネランダずるがしこいリボリオ。テレザの人生の順では全５章の丁度まんなかから始まる物語人物紹介の章。男相手に喧嘩するテレザ病気の妻のいる船乗りの恋人としてのテレザ文盲の農園主に字を教えるテレザ対リボリオでの裁判での逆転劇字体の異なる部分が面白い。これから先の章でどのような事になるのかを予感させる。口語表現がすごい。パン助、糞、その他ちょっと書けないよぉ。痛快ってのかなぁ。でも、これ、エンターテインメントじゃないよね。文学だよね。でも、面白い。熱い。熱いし厚い。ブラジルだもんね。でも、今、冬そういや昨晩ＮＨＫでやっていた。明日さん、ありがとう。まだ当分楽しめますわ。本の詳細は、7/5の日記でどうぞ。

  Jul 8, 2004

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  「テレザ」出版前に、頂きました(画像あり)

  ブラジルの作家でJorge　Amadoの作品。翻訳した明日満也（あすかみつや）さんから「テレザ」（東洋出版）を発売日（7/12）より一週間も先に頂いたの！ふふふ。 でも、ただより高い物は無い！後が、怖い……かも。まだ頂いたばかりで、ほとんど読んでないけれど.....というか、パラパラめくっただけで、読んだのは、後書き。第一印象は表紙（裏表紙も）がすてき！なにか、ブラジル的な？感じがする版画。もっと大きかったらよかったのにぃ～。全部で５章ある各章の扉も版画で。これまた、エキゾチック！♪楽譜♪もついている！なんだかとても面白そう。私にとってなによりも幸せなことにとっても長ぁ～い話。しばらくこの世界に浸れそう。ソフトカバーだから、ベッドで読んでいてうとうとした時、顔の上に落としても痛くなさそうだし。以下が後書き。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊最初に後書きを読まれる方へ、テレザの人生を順にたどりたいのなら、2,4,1,3,5章の順でどうぞ。バイオレンスがお好きなら、２章を、医療従事者なら、３章を、ロマンスがお好きなら、４章を、コメディがお好きなら、５章を、概略をお求めなら、３章以外の楷書体部分を、文学としてなら、最初から、お楽しみ下さい。アシェー！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊♪そうよぉ～どうせ私は♪（さそり座の女、じゃないわよ）最初に後書きを読んだもんね。(読後用の後書きも読んでしまったのね。)読まれてるぅ～！そうそう、民謡小冊子風なのね。だから、書体が違う部分があって、だから、第一印象が、すてき、おもしろそう。（そうよ、私、付録、好きだもん）別に付録がついているわけじゃないけれど。なんか、そういう雰囲気。♪楽譜♪もあるし。「アシェー！」は、「平和」を意味する挨拶だと、巻末単語解説にありました。ブラジルのカトリック以外のアフリカ伝来の宗教の言葉なんだって。「平和」は大切です！さぁ、今夜から少しずつ読むぞぉ！長いから（なんと545ページ）、しかも２段組、だからちょっと高めで\2100(税込み)だけど。やっぱり、ただより高い物はない.....かも？（と、今頃、少し不安になる私）感想、少しずつ書きますね。最後にまとめて書いていたら忘れそうな長さだから。

  Jul 5, 2004

• ネットで募集して犯罪を組織する

  って、小説のことだけだと思っていたわけではなかったけれどだって、車に排気ガス引き込んでの集団自殺とかアメリカでも少年暴動あったしあれが初めてのケースって報道されていたから逆に、えっ初めてなの？と、驚いたくらいで。でも、この小説貫井徳郎の「誘拐症候群」を読むと、なんだか実行されていそうって、思ってしまう。1998年に単行本化されているから今から６年前のインターネットの状況なわけで今よりネット人口は少なかったから珍しい感じもしないでもなかった、のかもしれないけれど、今なら、巧妙にやればできそう。だから恐ろしい。チャットで犯罪とは分からない様に人を募集し公開日記で被害者候補家族を探しPCを通して合成音声で脅迫し架空口座に身代金を振り込ませるハードディスクまでクリーニングするそうしなければ情報が漏れるってのは理解はしているけれどフォーマットかけたくともPCが完全に壊れていたらできないわけで我が家が捨てたPC捨てる度に中の情報がどれだけ読み取られるか不明で怖いんだけれど、諦めている。小説中ではハードディスクにわざわざ書き込んで中に残っていたって細工をして主犯をおいつめるのだけれども。これ以上書くとまだ読んでいない方々に申し訳ないからこの辺でやめておきますが。楽天日記、結構、実名出していたり住所や職業明かしてらっしゃる方いらっしゃるし本人どころか家族の写真が掲載されていたりこの小説の手を使えば狙われかねないかもしれないみなさまお気をつけあそばせ。

  Jun 12, 2004

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