ププププーさんのゲームブック日誌

貴方の好きなゲームが全然世間的には人気が無い…
濃いゲームマニアなら比較的良くあることでしょう。
バンゲリングベイや暴れん坊天狗が大好きだった方ご愁傷様です。
そんなゲームが中古ショップやワゴンセール等で大量に安売りされていたら泣きますよね。
今回の「グレートヒッツ」はワゴンセールの常連でした。
ええと、百円のを見たことがあります(笑)。好きなのに。

エニックスからプレイステーションで出されたゲーム、それがグレートヒッツです。
ピンク色のケバケバしいパッケージと良く判らないサイケなデザイン。
一寸一般の人を取り込もうという努力は…無かったかも。御洒落感は滑っています。
この作品は、ビデオクリップ（VC）を作成する音楽ゲームです。
内容としては、主人公がビデオクリップを作成して売りまくるというモノ。
実際に、ビデオクリップを作成していくビデオクリップ作成モードと
その素材の収集や買い物を行なっていく
ノイズシティでの冒険のあるRPGパートに分かれます。

ゲームとしては中々面白いと思います。
ある一定以上のビデオクリップを作成して、次のシナリオに進んでいくのですが
これが中々楽しいです。タイミングを計ったり、効果を選んだりと
難易度は高い気はしますが、裏技もありますから大丈夫(笑)。
むしろ、のんびり遊んでいくには最適な感じもします。
自分の創った作品もメモリーカードに集めてためて置けますから。
シナリオクリアしても、延々とビデオクリップを作成できるのは楽しかったです。

一方でワゴンセールで並んでしまう理由もいくつか思い当たります。
まず、先にも書いた難易度の高さ。
単純にビデオクリップを作成するのは中々難儀です。
折角造っても評価が低くて、その理由が今一つハッキリしないのはゲーム的に仕方ないですが
何度もそういう評価を浴びると、遊ぶ気力が失せてくるのは当然です。
この作品も、残念ですが攻略本の手助けは不可欠に思います。
また、ローディングが煩雑で非常に長いのも欠点です。
店に入るたびにローディング。
ビデオクリップ作成モードに突入すると、更に長いローディング。
ゲームとしては、少し致命的な気はします。
もう１つ、キャラクター達の造詣が親しみにくいことは否定できません。
御洒落で当世風のキャラクター…ではあるのかもしれませんけれど
ヒロインからして不気味という人もいるくらいで、可愛くはありません。
カストラートなんていい雰囲気しているんだけれどなぁ。

私はこのゲーム嵌りました。
クリップ作成時、アーティストとの契約するのですが
２人組みの未デビューコンビ・ホローボディーズがお気に入りでした。
ですけれど、この作品は評価が低く、ワゴンセールでも…大量に売られるくらい。
しかも、決してクソゲーではないのも今見ると残念です。
突き抜けた莫迦さは無いので(比較的真面目に作られていると思う)、
ゲーム史的に何も語るものが残りませんでした。残念。