カテゴリ:一日一知
愛用の【日刊☆こよみのページ】2019/02/15 号。編集後記「言の葉」の【綸言汗の如し】。転記させていただきました。
綸言は君主の言葉。汗は一度出ると二度と体内に戻せないように、君主が一度口にした言葉は訂正したり、取り消したりすることは出来ないということ。出典は『漢書 劉向伝』。 「綸言汗の如し」は、まだ子どもであった皇帝が弟との遊びの中で「お前を○○国の王に任命する」と言ったところ、書記官がその言葉を書き留め、実際に皇弟に王の印綬を授与する準備を始めたという故事。もちろん、言い出した皇帝は、遊びの中での発言でしたから、慌ててこれを取り消そうとしましたが「皇帝の言葉は汗のようなもので、一度口にしてしまった以上これを戻すことは出来ません」。書記官に諭され、結局そのまま皇弟に王の印綬が与えられてしまいました。 「私の発言は、撤回させていただきます」という言葉をよく聞きます。大半は〇〇大臣たち。不正統計。女性蔑視。森友問題。しかし地位にある人物の発言は、撤回すれば済むというものではありません。一度発してしまった言葉の影響力を、自覚すべきです。
「トランプ氏にノーベル平和賞を!」のアベ発言は撤回できるのかな!? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.02.16 21:11:48
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