大阪センチュリー交響楽団の危機 服部緑地で水上演奏会
国東行きの準備を中断して服部緑地へ。「ちかくの森」のあずまやのまわりは聴衆であふれていた。日本民家集落博物館での演奏を終え、楽譜スタンドを運ぶ人、楽器を抱きかかえた団員たちが現れた。拍手がわいた。大阪センチュリー交響楽団のミニ演奏会のはじまりである。大阪府の財政再建プログラムにより、今年度かぎりで補助金が全額カットを示された交響楽団を案じた人たちが集まった。ヴァイオリン2 ビオラ1 チェロ1 コントラバス1の編成。曲目は「アイネクライネ ナハト ムジーク」「美しき青きドナウ」「星に願いを」など。アンコール曲は「川の流れに」。事務局の人に聞くと、企画がきまったのはほんの数日前という。公園事務所の了解を取り付けるのに苦労したようだが、こんなに人が集まるとは・・・と感激。 最後に高槻在住の高名なドイツ人?元指揮者の挨拶があった。市民階級の手で自主経営した旧独ライプツィヒ市のコンサート・オーケストラを例に、がんばれと熱弁されたようだ。大阪府文化振興ビジョンをもとに20年前に誕生したオーケストラである。補助金がなければ、幕がとじる可能性がきわめて高い。そんなことは許されない。大阪センチュリー交響楽団のホームページに記載された「署名」への感謝の言葉である。今回の大阪府PT案における財団法人大阪府文化振興財団への補助金廃止につき、「大阪センチュリー交響楽団を応援する会」の皆さまを中心に、たくさんのご署名をお寄せいただき、まことに有り難うございました。 去る4月17日に75,941筆を、さらに5月2日に31,095筆、合計107,036筆を大阪府あて「応援する会」から提出していただきました。私たちは、皆さまお一人、おひとりの思いを重く受け止め、これからの演奏で皆さまにお応えしていきたいと思います。 なお、「応援する会」によりますと、4月30日をもって署名活動はいったん休止ということですが、今後とも皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。早朝、ニノ切で写したバラ。