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December 25, 2005
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カテゴリ:カメラ
ロモのフィルムカメラロモ・フィッシュアイLomo Fisheyeロモ・フィッシュアイ1227アップ祭10を入手しました!

広い範囲がまあるく写る魚眼レンズというのは、これまでの常識ではとても高価でした。光学的に設計・製造が難しく、需要も少ないため少量生産品で、大抵が新品10万円以上が相場だったんです。
それが新品1万円を大きく割る価格で発売デキタとは、ロモ恐るべし。
売り側都合のブランド価格や品質優先でコストが膨れ上がった高価な品より、まずこの価格で魚眼レンズ採用という『低価格』実現へチャレンジして、実現したロモの態度は、消費者として共感・支持するし市場も評価している(と信じている)。

ファインダー(目をあてて覗くところ)はついていますが、フィルムに写る画角170度もなく、不正確で目安程度。レンズ鏡胴で見えない部分も多いし。それは説明書にも注意書きで書いてあるのがおかしいし、実際使ってみて、あまり気になりません。
不思議なことに、ロモのカメラにはそういうユルい空気がありやがりるのです。いい加減だけど、味があって面白くて許せるヤツ。そういうトモダチっていたでしょう?

このカメラの画角170度というのは驚異的な数字。カメラの向いている方向一面ほぼすべてが、まーるくデフォルメされて写るようなものです。うっかりすると自分の靴だって写りこみます。だから、おおよその構図を決めたら真ん中の目標物だけきめて、出来上がりをイメージして撮ります。
何度か撮り印画紙を見て反省会をしてみると、慣れます。個人的なテクニックとしては、被写体との距離を自分が思うより1/2まで短縮します。

なお、自分撮りは簡単です、自分の姿がレンズに反射し写りこむので、それを見ながらテキトーにフレーミングできます。自分からレンズが見える位置ならば、どうせ写るしね(笑)

デジタルカメラ全盛の時代に、あえて、銀塩(フィルム)カメラ。
アナログであいまいだけど嘘のない写真に、一種ホッとする感覚を覚える人はボクだけじゃないはず。
デジタルデータって、アッという間に消えてしまう危険性があるのは、安心しないんです。
バックアップをとればいいとか、そういう話でもないのです。

あと、デジカメの絵はノイズ低減や色変換など、見栄えがよいように画像処理エンジン(この言葉も胡散臭いですね)によって、それなりに作りこまれているのです。つまり本当の景色を撮っても、それを嘘っぽくない程度に別の「本当っぽい嘘」という調味料を、撮影者に断りもなくカメラの側で勝手に、絶妙に散りばめていやがるってこと。

例えば空の色をより青くしたりとか。木の陰の暗い部分の風景にごちゃごちゃした小さなモノがたくさん写っていたら、ノイズとみなして周りと整合のとれる一定色で塗りつぶしてしまうとか。
昔の黎明期デジカメは、そのへんを加減するソフトウェアにまだ粗が見え隠れしていて、この絵はデジカメだなと気付けたのですが、最近のデジカメの絵は本当にわからない。
本当にキレイに見えます。

でも、最近試してわかりました。
銀塩とデジタル、2台を持ち歩き同じシーンで1枚ずつ撮りました。
できあがりは、デジタルのほうがキレイです。失敗がないんです。描写が細かくて、明るすぎず暗すぎず、色もよく出ている。暗い部分のノイズは劇的に少ない。手ブレさえ低減されている。銀塩カメラでは苦労していた部分が、まったく新しいアプローチによって、克服されている。
技術の勝利です。

でも、なんていうのかな、その場の雰囲気の記憶をより正しく伝えているのは、銀塩のほうでした。
記憶は、いつもそんなに鮮明ではないのです。
場の雰囲気を、おぼろげな断片で覚えているに過ぎません。
銀塩写真って、そういう記憶の記録に近い描写ができる素直な器械、だと感じます。

趣味の写真ライフにこの機種を加えることで、一服の清涼剤になると思います。





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最終更新日  January 4, 2006 09:28:50 PM
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