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September 16, 2008
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カテゴリ:意見・提言
21世紀になって、
投資市場は折れ線グラフでいうところの
崖のような下降を、何度も経験している。

じわじわと上がって、
あるとき、崖のような下降。

じわじわと上がるのは、
投資家全体が横を見ながらすこしづつ投資している証拠。
関連ニュースで悪いものがないかどうか、
減点法で評価し続ける。
特にわるいニュースがないと、
投資家が「下がらない」イコール「安定」として
群がり始め、買いが売りを上回り、
値が上がり続ける。

その根拠とは、「悪いニュースがない」という消極的なもので、
積極的なよいニュースでもないし、
まして絶対価値との比較ではない。

しかしあるとき、
その価格水準が絶対価値から大きく乖離して上回っていることを、
有名人コラムや、経済指標が発表されて世間に知れ渡ると、
なだれを打つように、投資家の売りが殺到して
崖のような大暴落を起こす。

株でもFXでも、傾向は同じである。
実体に見合った価格ではなく、
それはまさに人気価格なのである。

実態を表す指標が標準化されていないことにも起因する。
さまざまな経済指数があるが、
そのどれもが、ひとつで実体経済を表すことが出来ない。
それほどまでに実体経済とは複雑、不可思議で、
奥深いものなのであろう。

だからといって、いまのような人気型の
じわじわ上昇・崖崩れのパターンが許されるとは思わない。

投資家のなかには、
自分の投資方針として、
自分なりの価値判断基準を持っているひとがいる。
それに沿って投資することで、
いっときでも利益を上げることが出来れば、
その投資家は強く「それ」にとらわれる傾向がある。

それは投資家の勝手なので、
その方法論を否定はしないが、
しかしその算出方法は過去の例を分析しているものに過ぎなければ、
「一寸先は闇」である過去の例が通用しない現在では、
使い物にならない恐れがある。

実際、いまの株やFXは、過去のグラフをどのように分析しても、
一寸先を見越すことは不可能だ。

今回起きたリーマンBrosの破綻だって、
こうして破綻が実際起きてしまえば、
なぜ先に気付けなかったのだろう?と思うほどに
当たり前の結末であった。
しかし、市場では予想をしているひとが少なかった。

リーマンは機関投資先としてサブプライムローンに傾倒し
損失を大きく負って、
その回復の手立てがない状態で、負債が膨らんだ。
これは大手投資機関といえども、民間である以上、
倒産するのは、まったく当たり前のことである。

それが、歴史が古く規模も大きい会社だから、
危なければアメリカ政府が公的資金を注入して助けるだろう、
あのCEOに限ってそんなこともあるまい、
過去にそういう大規模倒産の例がない。
そんな憶測が真実味をもって流れ、
市場は恐れなかったと関係者はいう。

しかし、実際にリーマンは崩れた。
崩れないはずの一角、
もとい、過去に崩れたことのない一角が、
崩れたのである。

これでまたひとつ、投資家が学んだ、といえば、それまでである。
しかし、過去に学ぶことは誰でもできる。
学ばなければならないのは、当たり前のことである。
大切なのはそのあと。
未来を自分で考え、そうであるべき未来を作る、
くらいの求道的な覚悟が、投資家全般に欲しいとボクは思う。

刹那の利益を求めるだけではなくて。

できるだけ情報を自分で探して、
自分なりに分析してチャンスとリスクをみきわめ、
勉強してはフィードバックし、
人生いつまでも勉強、で真理を探究する。

経済はしょせん人気商売だから、
そういう求道的な考えは、当てはまらないのだろうか?
個人レベルの投資家として、すこし疑問を持っているところである。





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最終更新日  September 16, 2008 10:07:48 PM


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