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October 15, 2008
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カテゴリ:意見・提言
前回のつづき。

このところ、アメリカが経済でバタバタしている。
もうずいぶん前の出来事に思えるのだが、
この夏あった、洞爺湖サミットを思い出してみると、
その兆候があったことを思い出す。
なるべくして、彼らは経済大国から滑り落ちたのだ。

サミットで公式声明以外の、非公式な報道までみて、
サミットに名を連ねる先進国のなかでも、
やはりアメリカのわがままぶりが鼻についた。
環境保護に対する消極的な考え方が、
自国の産業保護を目的としているのが見え見えだった。

自分だけは特別だと、いつも思っている国、アメリカ。
実際、彼らアメリカ人は、わがままである。
その起原がどこにあるのか、考えてみる。

ローカルな話で恐縮だが、
ボクは彼らアメリカ人の数人とビジネスをしていたことがある。
いつもボクの席の近くにいて仕事をしていたので、
彼らの会話や電話の一挙一頭足を観察する機会があった。

そこで感じたのは、奇妙な気持ち悪さであった。
アメリカは「人種のるつぼ」と呼ばれる国であり、
彼ら数人は出身州だって東西入り乱れているのに、
彼らひとりひとりの思考傾向が、
「アメリカ的粒ぞろい」していたので、
非常に奇妙で気持ち悪く感じた。

アメリカ人は、特に異国の地にあるときに、
典型的なアメリカ人として振舞おうとするのである。
自信満々に「アメリカ教」の布教者になるのである。

アメリカの考え方はすばらしい、
世界一のアメリカ、
これからも世界をリードするアメリカ。
何も恐れることはない、我らを敬愛せよ。
と。

日本人はこれがわかっていない、
俺らでこれを日本人に教えてやろう、そうだそうだ、
などとゴニョゴニョ相談しはじめる。

それも、数人のアメリカ人に申し合わせがあるわけでもなく、
迷いもなく、自発的にみえるから、
余計に気持ち悪い。

彼らは自国を自由の国といいつつ、
個人個人が「アメリカ人的な思考」を持たなければならない
という暗黙の了解にとらわれて、
思考方法は極めて不自由に制限されている。
そうボクは思ってしまうほどに、彼らは徹底されていたのだ。

これはボクが会った数人だけの話だろうか?
ボクが感じ、ここで書く「典型的アメリカ人」とは、
日本にひろがる大多数のアメリカ人と同じであろうか?
そいつらと相まみえる日本人の感じ方と同じだろうか?

ボクの考えをすこし紹介してみる。


1.プライド

アメリカは、プライドの塊である。
アメリカ人ひとりひとりもまた、プライドの塊である。

世界最強の軍隊を擁し、
世界経済のド真ん中にあり、
彼らのやりかたこそが世界標準であると、
アメリカ人はみんな強く自負している。

まず、これが彼らの思考の根幹にある。
このプライドが強く存在する限り、
他人に対する謙虚さや、
本当の意味での他人への尊敬は
彼らには生まれ得ない、とボクは思っている。

数字上の規模が一流であっても、
世界からの総合評価は三流である。
傲慢さは友人をなくすからだ。



2.ハッピーエンド好き

アメリカのプライドの一角になっている「ハリウッド映画」をみていると、
映画配給会社、監督、映画ジャンルを問わず、
そろいも揃って、ハッピーエンドの結末が多い。
いや、多すぎである。

ハッピーエンドが好き、というか、
彼らの嗜好では、結末にハッピーは必須なのである。
それも、善側の登場人物みんなが、
ハッピーエンドでないと気がすまない。
そのくせ、悪側の登場人物は、善側に皆殺しにされると
スカッとするんだそうだ。

観客は映画館で露骨にブーイングするし、
(制作者に届かない劇場でのブーイングは
 無意味であることに気づけよ)
ネットには批判的な感想が並ぶ。

さも、物語にハッピーエンドは必須なのだ、と
言わんばかりに。

映画作品のメッセージ性や芸術性なんてどうでもいいのだ。
観客である"自分"がすかさずどう思うか、
それがすべてなのである。

この理由は、後半考察する。



3.論理遂行と論理破壊と

道理(logical)とか、標準(Standard)とか、
そういうことを論理の軸に話をするのが、好き。
それを使ってのディベートという名の口論が好きなのである。

それでいて、
その”論理”でいくと、明らかに自分の立場が危ういとき。
つまり、自分が理屈の通らない不義理をしているという
自覚があるときの行動が、おかしい。

彼らは反省も謝罪も方向修正もせず、
恥も外聞もなく開き直るのである。
何が悪いの、
悪いならばディベートで負かしてごらんなさい、と。

どんなに筋が通らなくとも、
自分の屁理屈を棚にあげて強弁し、
こともあろうに、相手の迷惑顧みず、
自分だけ特別対応を要求する。

それも、そのような行動をすることに、
恥とか罪悪感を感じることがない。
それも個人の権利、とくる。
世界中の国からアメリカが嫌われる理由は、
このような「わがままさ」に集約されているとボクは思う。

時と場合によって、
自分の都合のよいように物事の道理を曲げ続けるようなヤツは、
誰しも個人的に友達にしたくはないだろう。



4.仕掛け好き

彼らは仕掛けが好きである。

意外と思う日本人は多いかもしれないが、
現代のアメリカ人のビジネス界では、
「根回し」や「ゴマすり」が全盛であり、
もしかすると今や日本人よりも上手かもしれない程である。

その背景には、
彼らの会社や組織がどんどん大規模になってきていること、
彼らの中には、手段はどうあれ、勝てばいいという
極めて狩猟民族的な思考が根ざしているからである。

上にのぼるためならば、
その手法に卑怯も失礼もへったくれもないのである。
勝てば官軍、という言葉は、
アメリカが起源なのでは?と思ってしまうほど、
現代のアメリカ人にぴったりのことわざだと、ボクは思う。



5.チカラへの依存過多

彼らの思考方法は、荒っぽいところがある。
世の中はチカラこそがすべてであり、
チカラが相手を説き伏せせば、
それが善となる、という危険思想が
国の根幹をささえている危うさである。

彼らが嫌い攻撃するイスラム文化圏の宗教的強情さと、
アメリカ的思考は、実はほとんど変わらないのである。

つまり、
道理が自ずと善・悪を決めるのではなく、
勝負の結果が善・悪をあとで決めるのである。

この思考方法の根拠は、
実はキリスト教であるとボクは思う。
信じるものは救われる、というのは、
悪いことをしてもあとで悔い改めればいい、
ということで、悪い人間を作ってしまうのだ。

キリスト教とイスラム教と、強情さにおいて
根が同じであることが興味深い。



6.ヒーロー論

彼らは「ヒーロー」が大好きで、
ヒーロー的行動に憧れる。

ヒーローとは、正義感に満ちて、
ときに自分の利益を犠牲にしつつ、
社会全体の利益のために活躍する。
それでいて、弱者や少数派を切り捨てず、
悩み苦しんででも救おうとする。

これは、
アメリカン・コミックの典型、スーパーマンシリーズを
長い間読んでいたボクの定義である。
ここまで読んでおわかりになると思うが、
この理由は明らかだ。

彼らアメリカ人は、「ないものねだり」として、
ヒーローが大好きなのだ。
アメリカ国民がこうありたいと思っている姿が、
ヒーローそのものである。

これは、
自分たちが持つ数ある矛盾に、もう気づいていることの証明だ。
だけど彼らは、それさえも認めようとしない。
そこまで最近の彼らは強情に腐っている。



さて、このように、
アメリカ人が、日本人にとってどれほど付き合い難い人種か、
おわかりになられただろうか?

戦後アメリカ文化を受け入れ、寄っていった敗戦国:日本が、
アメリカがここまで堕落するとは思わなかったことだろう。

ボクも、アメリカ人とビジネスをして、
けっこうがっかりしたのを覚えている。
彼らは世界の経済をリードするどころか、
その傲慢さによって自ら凋落しかかっている。

それでも、日本は引き返せない。
彼らアメリカとつきあっていくしかない。
そんなアメリカ人と、日本人はどうつきあったらいいか。
ボクの答えは、教育である。

日本人が大人になり、わかままな子供のアメリカ人を教育してあげる、
というおおらかな態度で接するのだ。

アメリカ人は例外なく不快さをあらわにするが、
それだけのアメリカ人は放っておけばいい。
なにをやっても傲慢なままである。
そういう妬み根性の大きさとガッツのなさは、完全白色人種に多い。

しかしなかには、不快感を表しても
日本人の言うことに道理が通っていると、
頑張ってついてこようとするアメリカ人がいる。
いわゆる低所得者層ブルーカラーや、有色人種に多い。

これらのアメリカ人には、
こちらがきちんと礼を持って接すれば、
うち解け、仲間になることができる。

彼らをうまく使うのが、彼らの国アメリカとの、
うまい付き合い方になるとボクは思う。
アメリカという国が、大統領に黒人を迎えそうな時代である。
彼らの人種差別も後退することを期待している。





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最終更新日  October 15, 2008 09:31:57 PM


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