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pretty物欲

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June 22, 2009
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カテゴリ:意見・提言
それにながく浸り続けていると、
それを疑うことが無くなり、
そういうもんだ、という無意識での”確信”に変わる。

思い込みとか洗脳とかいうヤツだが、
これは受動的に受け入れすぎる現象であり、
人間なのに考えない、気づかない、という
楽をしすぎた上の恥ずかしい結果である。

最近、携帯型の電子機器が多い。
携帯型音楽プレーヤー、携帯電話、デジカメ、
ハンディナビ、ワンセグ受信機、
DVDプレーヤー、モバイルPC、PDA(死語か)・・・・

これらは電子デバイスであるために、
どれも電源が必要で、携帯する場合には、
かならず電池に頼っている。
その電池のタイプはさまざまだ。
自分の持っているだけでも、
その電池の種類の多さに驚く。

たとえばデジカメを買い替えると、
電池外寸はほぼ同じ大きさなのに、
まったく互換性のない専用形状の電池ばかりである。

だから、デジカメの替え時は、
古いデジカメ用に買いそろえた電池がすべて不要となり、
新しいデジカメ用の電池が必要になる。
古いデジカメが壊れても、
古い電池の寿命は絶えてないのに。
もったいないことである。

電池は流用できればいいのに。
と思うのは、ボクだけではあるまい。

数十年前の規格である単1~5など、
これまでの汎用電池の規格形は、
いまの時代には古い。

円柱という形は作りやすいだろうが場所をとるし、
電圧が1.5Vというのも低すぎる。
充電池は特にエネルギー密度(mAH)を近年上げてきているが、
それでも、電池の大きさの割には、容量がないのだ。

そろそろ、世界的な薄型の板型電池の統一規格を、
外形と電圧違いでいくつか作る時期ではないか?
それでかなり普及するのではないだろうか。

現状の専用電池の氾濫は、
ユーザー利便を無視して開発競争をしてきた、
電子機器メーカーの責任である。
ユーザーは、安くて互換性のある同じ電池を使いたいのに、
ちょっとの小ささの違い、他メーカーと協業することへの嫌悪、
そんな些末な理由で、ユーザーに優しくないことになっている。

もしそれが規格化されれば、どれだけのメリットがあるだろう?
ちょっと考えてみた。


(1)販売価格の低下
電池の種類が減れば、1種類あたりの数量が増える。
つまり大量生産によって製造コストを下げられた分だけ
電池の販売価格が下がる。
さらには、複数電池メーカーによる同じ規格の電池が増えることで、
価格と性能の競争が生まれ、電池市場は活性化するだろう。

(2)新しい売り方
充電池の種類が減れば、コンビニや駅売店で、
充電池の全種類を、満充電状態で売るかもしれない。
いまでは、電器店でも取りそろえが無理なくらい種類が多いから無理。
それができれば、旅先のデジカメの電池切れで、残念な思いをすることが
なくなるだろう。

また、こんなことも考える。
充電池の容量を使い切ったら、
旅先のコンビニで満充電品とその場で交換、
という新しいビジネス(電池のリース事業)が
成り立つかもしれない。

面白い!
充電池は単なる入れ物であって、
そこに電気を入れることとその入手性で
儲けようとする新しいビジネスモデルである。

(3)製品の差別化
電池の形状がそろえられることで、
電池を使う製品側の大きさ・形状も似てくる。
製品差別化に、コンセプトやアイディアが取り入れられやすくなる。
安易なデザインの変化だけでは、差別化は難しくなるのだ。

(4)環境負荷低減
いろんな機器で使いまわしが効くことで、
世の中の二次電池の総量を減らせる。
結果として環境負荷を減らせるかもしれない。

(5)製品の消費電力低下
いまは消費電力が大きくても、電池容量を増やせば
動作時間を延ばせるので、ユーザーにはあまり気にされない。
しかし電池規格が同じならば、
電池がもたない高消費電力の製品が、
ユーザーから丸見えになる。
メーカー間で低消費電力機器の開発競争が促進される。

(6)デザイン力の育成
規格電池外寸を下回るような超小型製品、たとえば
超薄いとか超細長いとか、
自由奇抜なデザインの製品を作るとき、
メーカーは今よりためらうようになる。

なぜなら、
専用電池分だけ価格が高くなって、
その形状によほどの必然性や付加価値がなければ、
ユーザーに嫌われやすいから。
そのリスクから、よほどの自信がないと販売にこぎつけられないだろう。
売れもしない駄作製品が、減ることになる筈。

それで、本当のデザインとはなんぞや、という
真剣な推敲が、メーカーとデザイナーに始まるだろう。
これはデザイナーの才能のかさ上げにつながり、いいことである。

(7)機器設計力の向上
電池の形はどうあれ、そこから取り出すのは、電気。これは同じ。
機器側で求める電圧、電流が、新汎用電池のものと多少違いがあっても、
回路や部品を丁寧に設計しなおせば、問題はクリアできるのだ。
それは専用電池が必要な理由にはならない。
騙されてはいけない。

(8)機器の寿命延長
電池は消耗品。充電池だって、何度も充放電を繰り返していれば、
いつか寿命がくる。
それが専用電池の場合、寿命がきたときに
その専用電池がもう製造されていなかったら、
その機器は寿命になってしまう。
電池がなければ、機器はただの塊であるのだから。
もったいない。

それがもし汎用電池になれば、電池の販売期間が長いので、
まだ使える機器を、長く使えるようになるのだ。
もったいないことに、ならない。

(9)メーカーのビジネスモデルが真っ当に
時に、メーカーは、専用電池のサプライ部品の価格をつり上げて、
そこで儲けようとする。
専用電池の場合、旅先で容量なくなったら困る、という恐怖感から
慎重派のお客様は、専用電池をもう1個、買い足してくれるのである。
あるいは、携帯用の充電キットを買ってくれるかも知れない。
値付けを高くして、そんなところで儲け方をしようとするのである。

メーカーは、そういう本筋以外で儲けようとするのは
せこいからやめて欲しい。
製造業ならば、製品で正々堂々と勝負してもらいたい。

(10)鞄の中が
様々な電子機器を持ち歩いても、それらの電池が統一されていれば
持ち歩く予備電池の量は少なくて済むし、
使わない機器から使う機器へのコンバートも容易になる。


もう一度いうが、
消費者をメーカーの「専用電池」という悪ふざけにつきあわせるのも、
いい加減にすべきなのだ。
消費者は、声を上げるべきときには、きちんと物を言う。
言わないとメーカーは知らんぷりして、
専用電池を使う機器を作り続けるままなのだ。

「専用電池は、もういらない。」





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最終更新日  June 22, 2009 10:40:37 PM


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