カテゴリ:意見・提言
はやぶさ2が小惑星に人工クレーターを作った。
そんなニュースに湧く日本人、地球人。 技術称賛ばかりのニュースに、私は危機感を覚える。 探査のためなら地球外の天体にクレーターを作って良いのか。それがどんな行為なのか、どのような考え方の結果なのか。 そこに、想像し得ない宇宙の力へ敵意を誘発したなら。 私達のいま持つ科学と想像力では、少なくとも太陽系にいる知的生命体は地球人だけ、という予測が、いつの間にか事実にスリ変わり、探査や調査観測のためなら、地球外で何をしても良い、と。 想像力が足りない、傲慢な私達。 また、 世界に先がけて日本の宇宙探査が〜〜というニュース論調にも辟易する。宇宙にでていくのに、地球上の矮小なナショナリズムを持ち出す。 これから宇宙に進出する、宇宙初心者の私達が、まず必ず持たねばならない意識とはなんだろう。到達しなければならない考え方とは。 これまで様々な宗教で提唱され、SF作品で予想されている考え方を、力ずくで忘却し、今の常識の枠から1歩も出ないまま進もうとする浅はかさ。 私達が持たねばならないのは科学技術の前に、あるはずだ。 ボクはいま、この数年感じているモヤモヤした不安を、このニュースに感じたのだ。 謙虚にニュートラルに考え続けられる自分でありたい。そして考えた結果に忠実に行動できる自分でありたい。 この一文で思いが伝わるように。それがインターネットという技術の役割。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 30, 2019 01:49:31 PM
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