カテゴリ:わたしハ【ぴあの】
ラフマニP協奏曲2番で魅せた小澤指揮の名盤も記憶も新しいですが、 この即興曲集も、きっと彼の名演奏として代表されるものでしょう。 様々な表情を併せ持つこのピアノ曲集が、 彼の手のうちでキリリと引き締まり、確固たる1本の芯を通されているかのようです。 躍動感も持ち合わせた演奏で、澄んだ音で流麗に転がり、 歯切れ良く打鍵が欲しいトコロでは、気持ち良いくらいに鳴らされています。 聴いていて安心して身を委ねられる。情緒も破綻せずに節度を保っている。 技巧と表現を兼ね備えたツィマーマンの面目躍如と言ったところでしょうか。^^ シューベルトを聞くと、仄かに暗さが感じてしまうのが常なのですが、 この演奏にはそれが見当たりません。 そういう意味でシューベルト的かと問われると、 そのイメージからは、少しかけ離れるかもしれませんが、 これはこれでツィマーマンの明確なアプローチが感じられ、 耳に入れる時もすんなりと染み込んできます。 現在の自分には、とても心地よい「即興曲集」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.06 22:56:04
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