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今日、大学からの帰り道、交差点で右折信号が青になるのを待っている間、ふと横を見ると、民家の庭先に実をたわわにつけた柿の木があるのが見えました。実はまだ青かったですけど、もう柿の実がなる時期なんですなー。
ところで、最近、庭の果樹についた実を、収穫しないまま放置している家が多くなりましたね。今年の夏はどこも琵琶が豊作だったようですが、びっしりと実をつけた琵琶の木が、そのまま放っておかれているのを、あちこちで見かけました。また去年の秋にも、収穫されない柿の実が道路に落ちて腐り、独特の臭気を放っているのをそこここで見かけたような気がします。琵琶にしろ、柿にしろ、せっかく実がなっているのに、どうして取らないんでしょう? わけ分からんなあ。自分の家の庭に何か実のなる木があったら、楽しくないですか? 私だったら嬉々として収穫しちゃうけどな。
ま、人の家の庭のことなら仕方がないですが、所有者が曖昧な土地に生えている果樹の実が放置されているの見ると、実にもったいない気がします。私の家の周辺にはまだまだ家の建っていない造成地があって、そういう造成地にどういうわけか果樹が植えられていたりする。梅とか琵琶とか栗とか、そんな感じのものですね。こういうのは多分、税金対策なんでしょう。それだけに最初から収穫する気なんかないらしく、花が咲こうが、実がなろうが、そのまま放置してある。そういうのを散歩の途中で見かけたりすると、「今夜、闇にまぎれて収穫に来よう!」なんて、よく家内と人聞きの悪い相談をします。とは言え、そんな果樹でもやっぱり誰かの所有物なんだろうし、勝手に取ったら窃盗になるのかしらと思って、さすがに「夜の収穫祭」を決行したことはないんですけどね。
木になった実がそのまま放置されているというのは、この国が食べることに困らなくなったことの証拠でもあり、それはそれで喜ぶべきことなのかも知れません。しかし、それはそれとして、大地の恵みを受けることの喜び、しかも労せずしてそれを受けることの楽しみというのは、また別にあるはず。いかに豊かになったとはいえ、何もそういうものまで忘れることはないんじゃないかなー。
ま、いいや、人のことは。いつの日か、小さいながらも自分の庭を持ち、そこに沢山果樹を植えましょう。柿よりも桃か琵琶を。あと梅も。実がなるのかどうか分かりませんが、アーモンドの花も好きだからアーモンドも植えましょう。それから、オリーブ、これははずせない。
さ、果樹一杯の庭が持てるよう、頑張ろう。仕事、仕事!
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