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釈迦楽

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November 1, 2005
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カテゴリ:教授の映画談義

今日は1日、映画の日。すなわち1000円で映画が見られる日です。

だから、というわけでもないんですが、今日は仕事の合間を縫って映画館に駆け込み、『シンシティ』を見てきました。この映画、案外評判が悪いのか、明日で上映が終わってしまうんです。ですから私としてはもう今日くらいしか映画館で見るチャンスがなかったんですね。以下、その感想を書きますが、ネタバレですので、ご注意下さい。

この映画、全編白黒、部分的にカラーといういかにも「アメコミ」っぽいというか、「ノワール」っぽい特殊な映像で綴られた3つのエピソードから成りたっています。で、最初のエピソードは、あの伝説の「猫パンチ」事件以来、日本の映画ファンの前から姿を消した感のあるミッキー・ローク演じるマーヴという男の物語。荒んだ生活ゆえに商売女さえ寄りつかないほどの醜悪な顔になってしまったマーヴは、ある時、高級娼婦のゴールディと出会い、初めて女の優しさに触れるんですね。ところが、一夜限りの出会いの末、ゴールディは何者かに殺され、マーヴはその罪を着せられてしまう。危うく警察の追跡を逃れたマーヴは、ゴールディの復讐を誓い、ついに彼女を殺したサイコキラーのケビン、そして彼の後ろ楯となっていた悪の街「シンシティ」の黒幕たるロアーク枢機卿にたどり着く。自らの身を賭して彼らに壮絶な復讐を果たそうとする彼の運命や如何に?

2番目のエピソードは、シンシティの一画にある「オールド・タウン」を舞台に繰り広げられます。ここは女性達が自衛する歓楽街。警察との間に暗黙の契約があって、警官とトラブルさえ起こさなければ自治が許されていた。ところが、ここの娼婦にからんできた警察官、ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)を、同地区の用心棒ミホが殺してしまったため、警察(あるいはその背後にあるギャング)との戦争状態になってしまうんですな。主人公ドワイト(クライブ・オーウェン)は、昔の恋人で、今はオールド・タウンを取り仕切るゲイルを守るべく、オールド・タウン側に加担し、警察(ギャング)との対決に臨むことに。さて、ドワイトとゲイルはこの戦争を生き残れるのか?

3番目のエピソードはブルース・ウィリス演じる警察官、ハーティガンの物語。定年を翌日に控えていたある日、シンシティを牛耳るロアーク上院議員の息子ジュニアの餌食になりかけていた11歳の少女ナンシーを救い、ジュニアに深手を負わせた彼は、自らも瀕死の重症を負うことに。しかし、命は取り留めたものの、息子を化け物のような存在にされてしまったロアーク上院議員の怒りはすさまじく、ハーティガンは8年間もの間、独房で痛めつけられることになってしまいます。しかし毎週のように彼の独房に偽名で手紙を送ってくるナンシーの存在が、ハーティガンに自殺を留まらせるんですね。ところがそんなナンシーの手紙が急に途絶えたことからハーティガンの心は千々に乱れるんです。で、彼女の無事を確かめたい一心で、彼は犯してもいない罪を自白し、前科者として独房から釈放されることを選ぶわけ。ところがこれがジュニアの罠だったんですな。ナンシーの居場所を訪ねたハーティガンの跡をつけたジュニアは、シンシティーのストリップ・バーの踊り子となっていたナンシーをついに見つけ出し、8年前に果たせなかった汚れた欲望を果たすべく彼女を誘拐するわけ。さて、この危機的状況の中、ハーティガンはナンシーをジュニアの魔の手から救い出すことが出来るのか?

とまあ、悪のはびこる街・シンシティを舞台に3つのエピソードが展開されるわけですけど、結局これら3つの物語は、どれをとっても「男が自分の惚れた女のために、悪の組織と対決し、その復讐を果たす、もしくは彼女を守りきる」という話になっているわけ。そのために自らの命は顧みないというのですから、現代版の騎士伝説と言っていい。あるいは、究極のロマンスというべきか・・・。

いずれにせよ、図式としては悪玉対善玉(というほど善玉でもないですが)の勧善懲悪ですから、確かにところどころ(いや、頻繁に)刺激の強い映像が出てきますけど、全体として見ると案外爽快感のある映画ですよ。それに映像自体が基本的にブラック&ホワイトですから、バイオレンス・シーンもある程度残虐感が割り引きされますし、タランティーノ的演出によって、残虐シーンにもギャグっぽいニュアンスが加わっていますからね。特に第1のエピソードのマーヴ(ミッキー・ローク)は良かった。猫パンチの汚名をこれで少しは雪いだのではないでしょうか。

で、少なくとも日本ではあまり芳しい評判を聞かないこの映画に対する私の印象評価はと言いますと・・・・

73点です!

ま、こんなもんでしょう。70点越えていれば、鑑賞に耐えるということですから、私としては結構高い点をあげたつもりなんですが。万人におすすめ、というわけではないですけど、悪の街、女を守る男、騎士道精神、・・・というようなアメコミ・ノワールの雰囲気に乗れる人であれば、決してつまらない映画ではないんじゃないの? と言っておきましょう。

さて、今日はつい仕事の途中で映画を見に行ってしまいましたが、そのおかげで今日明日中に仕上げなければならない校正の仕事がかなり厳しい状況になってしまいました。さ、これからは私が私の家内を路頭に迷わせないために、命懸けの仕事をする番です。おーし、クールに決めるぜ。ほいじゃ、読者の皆さん、あばよ!





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Last updated  November 1, 2005 09:26:30 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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