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釈迦楽

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January 6, 2006
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カテゴリ:今日もいい日だ

今日は両親を連れて神奈川県三浦半島の突端、城ヶ島にドライブに行ってきました。

このところ毎年、この時期に一度両親を連れて近場にドライブに行くのがならいになってきて、一昨年は湯河原、昨年は沼津と、海の近くの町を尋ねているのですが、その流れで今年は三崎・城ヶ島というわけ。城ヶ島と言えば「雨はふるふる、城ヶ島の磯に」という、例の北原白秋の歌で有名ですけど、その白秋の歌碑も城ヶ島のどこかにあるらしいので、最近、この種の文学碑を写真に撮ることに夢中の父にはうってつけかな、と。また、俳句の結社に属している母も、海辺のドライブは句材を得るのに恰好のものですからね。

で、昨日の夜、「明日は城ヶ島でもドライブしますか」と提案すると、父も母も大いに喜んで、じゃあ今日は早く寝て明日に備えよう、ということになったのですが、その時、我が母は「でもそんなに早く寝ても、明日はドライブだと思うと(わくわくして)眠れないよ」などとおっしゃる。おお、母上様、そんなに可愛いことをおっしゃるか。それなら、もっと、いくらでもドライブにお連れしますものを・・・。

とにかく、そんな感じで今日は朝も早くから起き出して出発の支度をしていたのですが、今日もまた生憎の曇り空で、寒い、寒い。こんなシケた天気の日に城ヶ島までドライブだなんて酔狂も酔狂、相当なものですが、しかし一度決めたからには決行あるのみの我が家。予定通り9時半には出発です。

ちなみに、さしもドライブ好きの私も、三浦半島へはあまり行ったことがなく、道もあまりよく分かっていません。とりあえず港北インターから第三京浜に乗り、そこから横浜新道・横浜横須賀道路・三浦半島縦貫道と乗り継いで、とりあえず三浦半島の先の方までは何とか迷いもせず到着。で、このまま26号線で三崎まで行けばいいわけですが、実は今日はそこへ行く前に寄り道するところがあったんです。私の小学校時代からの友人がこのあたりで陶芸の窯を開いているもので、そこへちょっと顔を出していくつもりだったんですな。

で、その友人の名は「井上恵介」といいます。彼のことをこう言って紹介するのは、ひょっとすると本人が嫌がるかも知れませんが、分かり易く言いますと、俳優の井上孝雄さん(故人)・馬渕晴子さんご夫妻のご子息なんですな。また彼の奥さんの井上佳由里さんもやはり陶芸家で、夫婦してこの三崎に移り住み、窯を構えてかれこれ15年。恵介君の方は大胆で力強い作品を、奥さんの佳由里さんの方は繊細で、線のかっちりした作品を、この地で作り続けています。もちろんオブジェ的なものも作りますが、基本的には実用的な食器が多いかな? 我が家でもこれまで皿や茶碗や花瓶など何点か彼らの作品を買いましたが、どれも頻繁に使って重宝しています。

で、今日は彼らの陶房である「小網代陶房」(HPもありますので、興味のある方はこの名前で検索してみて下さい) を何の前触れもなく訪れたわけですが、幸い恵介君の方が居て、私たちを歓迎してくれました。彼と直接会うのは数年ぶりですけど、ぜんぜん変わっていなかった。何せ美男美女の俳優夫妻の息子だけに、彼もまたハンサムですからね。

早速ギャラリーの方で作品を見せてもらうと、大皿、小皿、酒器、湯飲み、壺、香炉など、どれも使いでの良さそうな陶器が並んでいます。うーむ、悩むなぁ。

悩んでいる中で、目に止まったのは薄翠色の大皿。飾りに近くの畑でとれたという唐辛子の房がちょこんと置いてあるのですが、唐辛子の赤と大皿の翠色がよく合って、なかなか絵になる風情です。よし、これに決めた! で、私が買おうすると、横から母が割って入り、押し問答の末、この皿は父と母からのプレゼントということになってしまいました。ま、ここは両親の顔を立てて、有り難く頂戴することにしますか。

ギャラリーを見たついでに、恵介君に案内され、実際に作品を作っている工房や窯も見せてもらいましたが、人の仕事場、とりわけ芸術家の仕事場を覗けるのはなかなか面白いものです。どんなにステキな仕事場なんだろうと思っていると、案外殺風景な作業場みたいだったりして、こういうところからギャラリーに飾ってあるような華のある作品が生まれると思うと、何だか不思議な気がします。ちなみに、彼が私たちが訪問するまで作っていたのは、家の表札でした。最近はこういう表札や、洗面所で使う「手洗い鉢」などの注文も多いのだとか。

ま、そんな感じで久しぶりに友人・井上恵介の顔を見ることができ、また気に入った作品も一つ購入できてすっかり満足した我ら親子は、ここで小網代陶房を辞し、いよいよ城ヶ島の対岸の町、三崎へ。

三崎の町でまず我々が目指したのは、「紀の代」というお寿司屋さんです。明治時代に創業した老舗であると聞き、一遍試してやろうというわけ。何せ三崎はマグロの漁港として有名ですから、期待も高まります。で、実際食べてみたわけですが・・・んー、まあまあというところですかね。決してまずくはない。が、値段相応の味、というところですな。私としては、今日はマグロよりも鯵や平目といった地魚がおいしかったです。

さて、腹ごしらえをしたところで、次に向かったのは今日の最終目的地である城ヶ島。三崎から城ヶ島へは「城ヶ島大橋」を渡るだけですから、もうあっと言う間に着いてしまう。で、その大橋を渡り切ったところにあるのが、白秋の「雨はふるふる」の歌碑。

ところが、この歌碑というのが、およそ風情のかけらもないところに突っ立っているんですなあ、これが・・・。とりわけ今は、ちょうど大橋の補強工事をしている最中ということもあり、大型の起重機やらトラックやらに囲まれ、工事用のフェンスにもたれかかるように歌碑が立っているんです。まーったく趣も何もあったもんじゃない。これはちょっと残念でしたね。

でまた、この歌碑の近くに「白秋記念館」というのがあるのですが、これがまた渋過ぎ。一応、コンクリ製の建物ですが、なんか「海の家」みたいな感じでなーんもない。白秋関連の年表がちょい、短冊がちょい、本がちょいちょいとあるだけで、後はどうでもいいような展示ばかり。こーんな寂しい文学記念館って初めて・・・。ま、無料だったのと、事務の方が親切だったので救われましたが、そうでなかったらどもならんシロモノです。白秋ほどの人なら、また別のところに本格的な記念館があるのでしょうけれどね。

ま、そうは言っても、この記念館を尋ねたことで、私は一つ言葉を覚えました。例の「雨はふるふる城ヶ島の磯に」の歌、ここまでは誰でも知ってますよね。でもその次、「利休鼠の雨がふる」と言う歌詞が続くのですが、そこまで皆さん覚えていらっしゃいます? 私はそれすらも知らなかったですけど、さらにこの「利休鼠」というのが分からない。で、聞いてみたら、これは色の形容で、「千利休好みの青みがかった灰色」という意味なんですってね。初めて知りました。今度どこかで使って、人を煙に巻いてやろうっと。

さて、この渋い白秋記念館を引き揚げてから、次に我々が向かったのは県立城ヶ島公園。ここは1月に水仙の花が咲き乱れるので有名だそうで、そいつを一つ見てやろうというわけです。で、県営の駐車場に440円という中途半端な駐車料を支払ってから、「水仙見るのには、ここに車止めればいいんですよね?」と係の人に尋ねると、「いやー、今年は花の時期が遅れてまして、見頃になるのは月の終りですかね」ですと・・・。そんなの、お金払う前に言ってくれよ!

でももう払っちゃったので、とりあえずはここに車を止め、水仙を見に行きました。でも、たしかに見頃はまだ大分先、という感じでしたね。その意味では来た甲斐がなかったんですけど、しかし公園内の各所に設けられた展望台から見る海の景色はさすがに素晴らしかった! この寒さですから、観光客なんてまばらでしたけど、雲間から降り注ぐ太陽を浴びた冬の海の光景は、なかなかのもんでしたよ。またこの駐車場から歩いて15分ほどのところにある天然記念物のウミウの棲息地や、「馬の背の洞門」という海の浸食が作り上げた奇岩など、それなりに見どころもありました。これは良かったです。そこまで歩いていく間が寒かったですけどね!

さて島の東側を堪能した我々は、次に城ヶ島の灯台を見に、島の西側へ移動。こちらはいかにも海辺の観光地という感じで、土産物屋や食堂などが軒を連ねていました。・・・が、これがまたやたらにしょぼいんですわ(失礼!)。それこそ貝殻とか干物とかを売ってるような昭和40年代っぽい場末の土産屋が並んでいて、しかも数少ない観光客が通り掛かると、いきなり店の中から「買ってってー」と声をかけてくるような感じの店ばかり。また肝心の灯台も、またその周辺も、あまり魅力のあるもんでもなかったなあ・・・。灯台は、日本で2番目に古い洋式灯台ということでしたが、ま、それだけのことですね。中にも入れないし。

ということで、寒いことも寒いし、この辺で三崎・城ヶ島は堪能したということにしようと衆議一決、我ら親子はかくして今回の小旅行を終えることにしたのでした。帰り道は三浦半島縦貫道・横浜横須賀道路・保土ヶ谷バイパス・東名(青葉)と乗り継ぎましたが、こちらのルートの方が、行きにとったルートより早かった。

今回のドライブは、お昼の寿司といい、白秋の歌碑・記念館といい、水仙が見られなかったことといい、灯台が大したことなかったことといい、全体的に少しずつ期待外れなところがありましたが、しかし、これも実際に経験してみないと分からないことばかりですからね。それに海の景色は堪能できたし、また旧友に会って、気に入った彼の作品を買うこともできたわけだから、まあよしとしましょうか。

さて、今年は三崎・城ヶ島でしたけど、来年の新春ドライブはどうしますかね。一つの案は、茅ヶ崎に行って開高健記念館を見る、というものなんですけど、どうかな? もし、既に行ったことがあるという方、いらっしゃいましたら、周辺の見どころなども含めご教示下さい。

しっかし、それにしても今日は寒かった。やっぱりドライブっちゅーもんは、もう少し暖かくなってからするもんですな。は、は、は、はーっくしょん!





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Last updated  January 6, 2006 10:07:12 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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