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テーマ:今日のこと★☆(106266)
カテゴリ:今日もいい日だ
昨日、夜10時までかかって教務関係の最後の仕事を終え、ようやく今日から1週間ちょい、春休みということになりました。学生の頃は春休みがたっぷりあって、まとめて本を読めたもんですが、先生になると入試だの何だのって雑用が山積みで、なかなかのんびり本を読むなんて心境になれませんなぁ・・・。 ま、それはともかく、今日はお昼過ぎから実家に戻りました。さすがに今日はR2ではなく、プジョーの方を使いましたけどね。久々にプジョーで東名をかっ飛ばすと、やっぱコレ、いい車だなぁと思わされます。路面に吸いつくような直進安定性といい、何時間乗っても腰が痛くならないシートといい、高速になればなるほど良くなる燃費といい、まだまだ国産車には追いつけない部分でございましょう。 それにしても、この時期東名を走るのって、なかなかいいもんですよ。何がいいって、桜、桜。他の季節に走っている時は分かりませんが、東名沿いってこんなに沢山桜が植えられていたんだ、と改めて気づかされます。今日あたりですと満開とまではいかず、7分咲きくらいかな、という感じでしたけど、とにかく桜並木の中を高速で突っ走るという趣がある。これが、いいんだ、なかなか。 それにしても桜っちゅうのは、普段は地味なのに、花が咲き出すと急にすごい存在感を示し出すものですなぁ。で、毎年この時期になると、「あれ、桜って、こんなにあちこち植えられていたんだっけ?!」と、思わされてしまう。ま、私は前にも言いました通り、桜よりも梅が好きなんですが、それでもあちこちに桜が咲き出す時の情緒というのは感じます。 それに日本の場合、桜というと、入学とか、進学とか、就職とか、そういう方面の思い出と重なりますからね。新しい生活が始まる時の緊張感に満ちた日々の記憶がドッと押し寄せてくる。 今でも特に思い出すのは、高校進学の時のこと。某附属の小学校・中学校を卒業した私は、そこの高校ではなく、別な男子校の進学校に進むことになったのですが、何しろ子供の頃からの友達に囲まれた生活から一転して、規律の厳しい男子校に一人放り込まれることになっただけに、果たしてそういう環境に適応できるのか、多少不安があったんです。ですから、入学前のオリエンテーションで初めて登校した時も、見ず知らずの男ばかりがごちゃごちゃといる環境の中でやたらに緊張していたわけ。やっぱりこんな男むさいところではなく、今まで過ごしてきた華やかな共学の世界に留まっていた方が良かったかな、なんてちょっと後悔したりして。 で、そんな感じで重い心を引きずりながら、同じクラスになった連中と一緒にぞろぞろと校内見学をしていたんですが、その時、我々のクラスを率いて校舎の裏のグラウンド周辺を案内してくれていた上級生の先輩が、ボソッと、しかし親切気の籠もった声で、「ここはねえ、もうすぐ桜が咲くときれいなんだよ」と我々新入生に言ってくれたんです。 むくつけき野郎共ばかりの男子校の中にも、「桜がきれいだ」と感じるメンタリティーを持った人がいるんだ、と知ったその瞬間、私は、「ああ、これならここで3年間を過ごすことくらいできるな」と思ったのでした。たった一言でしたけれど、あの一言は、私にとっては大いに意味のある一言でした。 桜というと、今でもその時のことをよく思い出します。今勤めている大学に奉職して十数年、もはや春だからといって新生活の緊張感などクスリにしたくてもないわけですが、それだけに一層、新しい環境に定期的に放り込まれていた学生時代というのが、懐かしく思い出されるのかも知れません。 さて、それはさておき、最初に申しましたように、これからしばらくは実家でのんびり過ごすことにします。お気楽日記の内容もさらにお気楽なものになりそうですが、呆れずにお付き合いのほどを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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