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昨日、『007 カジノ・ロワイヤル』を見ました! 新たにジェームズ・ボンド役を担うことになったダニエル・クレイグが「ボンドらしくない」などと批判されつつ、蓋を開けてみたら案外好評、との噂でしたが、実際、なかなか面白かったですよ。 ちなみに、シリーズ中、一番「それらしい」ジェームズ・ボンドは誰か、ということになると、これは論議の的になるでしょう。ま、オールド・ファンの多くは「ショーン・コネリー」だと言うでしょうし、私くらいの世代、つまり40代前半くらいの人になると、自分たちが年頃の頃にボンド役を演じた「ロジャー・ムーア」こそボンドだ、と言う人も多いでしょう。またもっと若い人の中には「ピアース・ブロスナン」でボンドを知った、なんて人もいるはず。 じゃ私はどうか、と言いますと、そもそも『007』シリーズなるものに思い入れが全然ないので、誰でもいいです。強いて言えばロジャー・ムーアかなあ・・・。 で、今度のダニエル・クレイグ。史上初めて、金髪・碧眼・肉体派のジェームズ・ボンドとなったわけですが、ま、最初のうちこそ「ちょっとボンドっぽくないんじゃないの?」「もうちょっと知的な感じがある方がいいんじゃないの?」などと思わせるものの、見ているうちに別に気にならなくなります。それに、そんなこと考えている間もなく、どんどんストーリーが進行していきますし。 もっともそういうアクション映画特有のスピード感&緊迫感自体が、そもそも『007』っぽくないわけですけどね。『007』ってのは、本来、アクション映画というよりは、アクション映画のパロディ的なところで洒落のめすギャグ映画でしょ? そう考えると、今回の『カジノ・ロワイヤル』は、007シリーズが『MI:III』的な正調アクション映画の方向に足を踏み出した、その第一歩、って感じがします。 さて、その肝心なストーリーですが(ネタバレ注意!)、イギリス諜報部MI6の中で「00(ダブルオー)」の地位に昇格し、殺しのライセンスを手に入れたばかりのボンドが、派手なアクションで航空機の爆破テロを阻止する、というところから始まります。ところがこのテロの失敗によって、テロ組織の資金運用をしていた謎の男「ル・シッフル」が痛手を被ることになり、この損失の穴埋めをするべく、彼は大掛かりなカジノ賭博(ポーカー)を開催しようとします。ここで得た金でテロ組織から預かっていた金を弁済しようとするんですな。何しろル・シッフルというのは、ポーカーの天才なもので。 で、この情報を得たMI6は、このポーカー賭博にジェームズ・ボンドを送り込み、ル・シッフルとのポーカー対決を制して、彼の思惑を阻止しようとする。かくして、ボンドはイギリス政府の金庫番として派遣された有能な美女・ヴェスパーを伴い、彼女の提供する資金を賭け金としてル・シッフルとのポーカー対決に出向くことになるんですが、果たして、ボンドはポーカーの天才ル・シッフルとの一騎討ちに勝てるのかぁ?! もちろん、勝ちます。 勝ちますが、そこはそれ、敵もさるもの、ボンドが熱を上げ始めていたヴェスパーをル・シッフルは誘拐し、彼女を囮にしてボンドも捕まえてしまいます。で、ボンドを拷問して、ポーカーの賭け金を全部横取りしようとするわけ。さてさて、果たしてボンドはル・シッフルの拷問に耐えて、この危機を脱することが出来るのかぁあ?! もちろん、出来ます。 出来ますが、そこはそれ、敵もさるもの、まだこの先にボンドを陥れる罠が・・・。果たしてボンドはこの罠を逃れて、ワルモノをみんなやっつけられるのかぁああ?! もちろん、それは見てのお楽しみ。 ってな感じの映画です。面白そうでしょ。実際、面白いですよ。 というわけで、私の印象批評点はといいますと・・・81点です! 『007』シリーズに興味のない私にしては、異例の高得点! 娯楽映画として、十分合格です! オープニングのテーマソングやそれに付随する映像もすごくいいですし。 ただ、女ったらしのジェームズ・ボンドが大嫌いな私の家内はもっとずっと辛い点数をつけていましたけどね。「非常に有能で、一見気の強い女のように見えて、実はそれは上辺だけ。危機的な状況になるとガクっと崩折れてヒーローに頼る」ボンド・ガールの描き方、これは単なる男の願望に過ぎない! と厳しく切って捨てておりました・・・。 ま、確かにうちの家内がボンド・ガールなら、ボンドが敵と格闘している間に割って入って、敵の脳天に必殺の「かかと落とし」くらい喰らわせかねないですが。実際、それくらいじゃないと、私の奥さんは勤まらんわけですし。(あ、ワタクシが表向き大学教授をしながら、実はスパイだってこと、前に言いましたよね・・・。) とにかく、『007 カジノ・ロワイヤル』、(女性はともかく)男が見れば十分に楽しめる映画です。教授のおすすめ!と言っておきましょう。 さてさて、このブログでも色々映画の話題を扱ってきましたが、今年一年の間に見た主な映画の中のベスト5を決めようと思って、何を見たか数え挙げていたんですが、そうやってあらためて振り返ってみると、あんまり「コレ」という映画を見ていないんですよね・・・。それでも敢えてベスト5を決めてみると・・・ 第1位:『インサイド・マン』 第2位:『MI:III』 第3位:『007 カジノ・ロワイヤル』 同 『Mr.&Mrs Smith』 第5位: 『ダ・ヴィンチ・コード』 ってな感じかなあ・・・。しっかし、それにしても、ここに挙げたのぜーんぶ娯楽映画か! ワタクシとしたことが、教養ないみたいで恥ずかし~! でも、昨年のベストだった『ビッグ・フィッシュ』や『ジョー・ブラックによろしく』(どちらもDVDで鑑賞)的な映画が、今年はなかったもんなぁ・・・。 というわけで、映画鑑賞生活としては不作の年だったような気がしますが、来年はどうなるんでしょうか。とりあえずは『スパイダーマン3』に期待しましょ! ・・・って、それもやっぱり娯楽映画じゃん!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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