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釈迦楽

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June 27, 2007
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カテゴリ:教授の読書日記

 このブログをお読みの方は既にご存じの通り、このところ「ジャズ」に凝っているワタクシ。しかし、ジャズを聴き出すと、どうしても「オーディオ」の方にも凝りたくなってくるのは人情というものでございまして。

 結局、私が今まで聴いていたような「ロック」や「ポップス」ですと、曲を聴きながら自分でも歌ってしまうんですよね。声に出す、出さないは別として。ですから、オーディオから聞こえてくる音は、自分の歌の伴奏みたいになってしまっているのであって、音自体を堪能しているわけではない。音が良かろうが悪かろうが、あまり関係がないんですな。大きな音でガンガン鳴ればいい、みたいな・・・。

 ところがジャズとなりますと、これは基本、インストルメンタルですから、もう「音自体」を楽しむしかない。となると、どうしても「音自体」の質が気になってくるわけですよ。

 というわけで、今私はまさにオーディオのグレードアップを考えているところなんですが、そんな時に参考になるいい本を見つけました。デジタル・メディア評論家、麻倉怜士氏の『やっぱり楽しいオーディオ生活』(アスキー新書)です。

 この本の冒頭で麻倉さんが述べていることなんですが、このところオーディオに対する世間の関心が高まっているんですってね。それはつまり、若い頃オーディオに凝り、『レコパル』なんか読んでFMエアチェックに余念のなかった人が、三十代・四十代となって仕事や子育てが忙しくなり、音楽から遠ざかった生活をするようになってしまった。で、その連中が今、ちょっと生活に余裕ができるような年代にさしかかったため、彼らのオーディオ回帰が始まっている、というわけ。昔は買えなかった高級オーディオも、四十代・五十代・六十代になった今なら買える、という側面もある。

 で、そんなオーディオ回帰世代のために、デジタル・オーディオのなんたるかを解説したのが、この『やっぱり楽しいオーディオ生活』であるわけですが、これねえ、読むとオドロキますよ。「目からウロコ」とか、そういうレベルでなく、「え、ええっーー!」と声を出してしまうほど。

 例えば、「CDは洗ってから聴け」なんてアドバイスがある。

 皆さんは、どうですか? お店から買ってきたCD、聴く前に洗っています? 洗わないでしょ? でもね、洗ったCDと洗わないCDでは音がまるで違うんですって。だからプロは当たり前のようにCDを洗ってから聴くんだそうですよ。「ええっー!」って思いません?

 しかし、そんなもん、序の口です。まだまだオーディオの世界は奥が深い。

 例えば、洗って乾かしたCDをプレーヤーにセットするじゃないですか。するとプレーヤーがCDを認識してトラック数などを表示しますよね。で、普通はそこで「プレイ」ボタンを押すと。

 「そこが素人じゃ!」と麻倉さんはおっしゃいます。プロはそこで「プレイ」ボタンなんか押さない。じゃ、何を押すか? 「オープン」ボタンを押してもう一度CDトレイを出すんです。で、そうやって一度出してから、あらためてトレイを押し込み、それからようやく「プレイ」ボタンを押す、と。すると、あーら不思議、体感できるほど音質が良くなるのだそうです。ちなみに、じゃ、この作業を三度繰り返せばもっと音が良くなるかというと、さにあらず。「二回」がベストなのだそうで・・・。

 それから、オーディオの電源だって、重要なんだそうですよ。一番いいのは、オーディオのプラグを部屋の壁のコンセントに直接差すこと。それで初めて「新鮮な電気」を取り入れることが出来るのですって。普通の延長コードなんか使ったら、全然ダメなんだそうですが、電気にも「新鮮な奴」と「新鮮じゃない奴」があるなんて、ワタクシ、この本読んで初めて知りました・・・。

 あ、それからもちろんコンセントの「+」と「-」、そしてプラグの「+」と「-」は、当然合わせないといけません。コンセント側の「+」と「-」について言えば、溝の長い方が「-」。プラグの方にも「-」側に印があるそうですが、ない場合は実際にプラグをコンセントに差し、CDをかけてみれば分かるそうです。「+」「-」が合っていれば、いい音が出るので、プラグの差し方を逆にして比べれば一目瞭然なのだとか。

 あと、もう一つワタクシが特に驚いたのはスピーカーのこと。よく小型スピーカーで「ブックシェルフ型」というのがあります。ワタクシはあれは「本棚」に収まるサイズだから「ブックシェルフ型」というのかとばかり思っていたんです。ま、それは確かにそうなんですが、実はもっと深い意味があったんですな。

 つまり、ブックシェルフ型スピーカーを、ブックシェルフ(=本棚)以外のところに置いてはいかん、ということなんです。むき出しで置いたりしたらいかんわけ。あれは元来、本棚の中に入れて音を出すことを前提にして作ってあって、スピーカーだけでは鳴らせない低音を、「本棚の共鳴」を利用して出すように設定されているのですって。ひゃー、そんなこと知らなかった!  恐るべし、オーディオの世界!って感じでしょ?

 とまあ、そんな感じで、あの手この手の裏技がこの本には満載。もちろんそういうことだけでなく、オーディオの歴史やデジタル・オーディオの仕組み、おすすめの機材、おすすめのコーディネイト、おすすめの楽しみ方などなど、オーディオにまつわる様々な話題が、非常に分かりやすく丁寧に書いてある。

 というわけで、上に書いたことに一つでも「ええっー!」っと驚いた方、あるいは少なくとも音楽好きで日頃よくCDを聴かれる方は、この本をぜひ一度お読み下さい。決して後悔はしないはず。教授のおすすめ!です。

これこれ!
 ↓

やっぱり楽しいオーディオ生活





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Last updated  June 27, 2007 01:23:17 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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