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テーマ:暮らしを楽しむ(388213)
カテゴリ:教授のお買い物
ワタクシ、ジャズの演奏に使われる楽器としてはピアノが一番好きで、しかも端正なピアノを弾く人が好きで、要するにビル・エバンスが好きなんですが、そうなりますと、エバンスのアルバムは何を買っても損はしないという経験則も手伝って、ついついエバンスのCDばかり買ってしまうことになりがちです。 だもので、そこに敢えてブレーキをかける意味もあって、普段はなるべくエバンスのアルバムを買わないようにしているんです。なるべく色々な種類のジャズを聴き、自分の嗜好を広げようと思いましてね。ま、そうでもしないとますます自分の嗜好のレンジを狭めることになりますから。実際、自分の嗜好が非常に狭く、偏っているということは、自分でも意識しているんです。何に関しても、ね。 しかし! 先日、友人からエバンスの『フロム・レフト・トゥ・ライト』はいい! という話を聞き、さすがに矢も楯もたまらなくなりまして、その日のうちに注文に及んだという次第。 で、それが届いたので、早速、ワクワクしながら聴いてみたわけですが・・・。 おお! 確かに、いいっ! エバンスの数あるアルバムの中でも、かなり上位に位置するんじゃないか、ってくらい面白いです。 ちなみにこのアルバムの中でエバンスは、スタンウェイのピアノと共にエレピも弾いています。「エレピ」って、つまりエレクトリックピアノですね。 で、このことがまず、ある意味、衝撃なわけですよ。エバンスが、あのエバンスが、エレピを弾く・・・。チック・コリアじゃあるまいし・・・。そういうお遊びっぽいものは放っておいて、神様にはスタンウェイだけ触っていてもらいたい・・・、ま、そういう感じがエバンス・ファンの中にはちょっとある(多分)。 しかし、そんな狭量なファンの隠れた願望などには耳も傾けず、神様はエレピも弾いてしまう、と。そして、それがまたやっぱり美しい、と。 特に私の気に入ったのは、「What Are You Doing the Rest of Your Life?」と「Children's Play Song」かなあ。前者はややメランコリックな感じで、それをエレピ独特の音色がうまく表現している。後者は一転して可愛い曲ですね。エバンスには名曲「ワルツ・フォー・デビー」があって、子供の世界を描くのに長けているのは分かっていますが、この曲も確かに子供たちが遊んでいる様が見えるようです。 というわけで、やっぱりエバンスに駄作なし。ジャズ・ピアノの神様が繰り広げるピアノとエレピの一人競演に興味のある方はぜひ! 教授のおすすめ!です。 これこれ!(いいアルバムってのは、ジャケットもカッコイイねぇ・・・) ↓ フロム・レフト・トゥ・ライト+4 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 3, 2009 11:37:33 PM
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