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釈迦楽

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January 21, 2010
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カテゴリ:教授の映画談義

 話題の映画、『アバター』を見てしまいました。

 ワタクシ史上、初めての「3D」映画でしたが、映像的にはものすごかったですよ。ははあ、3Dで映画を見るというのはこういうことか、とひたすら納得。迫力のある映像でした。スペクタクルとして、十分にエンターテイメントになっていると思います。

 が!

 内容的には、まあ、褒められたもんじゃないですなあ。ストーリーにまったくリアリティがない。

 そもそも、いくら人間が強欲とはいえ、他の星の平和的な住民を滅ぼすようなことをしてまで、その星の資源を奪おうなんてしないですよ。いくら何でも、このポリティカリー・コレクトな21世紀にそんな人が居るとは思えない。

 で、逆にもし居たとしたらですね、もっと効率よく資源を奪うと思います。えらい苦労してアバターを使うくらいだったら、最初からさっさと皆殺しにすりゃいいだけの話なのであって。だから、どっちの方面から言っても、まるでリアリティがない。

 その他、ストーリーの細かいところまで、まったく説得力のないことばかり。おまけに、考えてみればこの話、宮崎アニメの『もののけ姫』と『ナウシカ』と『天空の城ラピュタ』を全部足したようなところがあって、日本人には既視感ありあり。

 というわけで、内容的には「笑止」のひと言で済ませられる映画ですな。ただ映像の迫力だけの映画。でも映像は面白いので、なーんも考えずに、それだけ楽しめばいいんではないかと思います。

 え? 得点? うーん、変則的に「内容64点、映像90点」と言っておきましょうか。

 それにしても、シガニー・ウィーバー。彼女は一体どうしたというのでしょうか? 最近、数多くの映画にちょこっとずつ、変なチョイ役で登場しますけど、彼女ほどの女優なんですから、主役で映画作ればいいのに。アメリカには、大物女優はメリル・ストリープしか居ない、ってわけじゃないんだから。





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Last updated  January 22, 2010 01:52:14 AM
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nwo69@ Re:野崎訳 vs 村上訳 さて軍配はどちらに?!(12/30) 非常に激しく同意、しかも美味しい翻訳を…
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ゆりんいたりあ@ Re:母を喪う(10/21) 季節の変わり目はなんだか亡くなる方が 多…
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