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テーマ:暮らしを楽しむ(385314)
カテゴリ:今日もいい日だ
今日は少し文化的なことをしようってんで、家内を連れてワタリウム美術館で現在開催中の「ジョン・ルーリー展」を見てきました。 ジョン・ルーリーってのは、もともとミュージシャン、というか、今もなおミュージシャンが本業なんだろうと思いますが、ジム・ジャームッシュの映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や『ダウン・バイ・ロー』に出演したことで突如名声を得た人ですな。 で、その人がこの20年ほどの間、ちょっと体調を崩したことも一つの契機となって、絵を描くようになり、それが評価されて、MoMAなどでも収蔵されるほどのものとなったのだそうで。絵のスタイルは若干ジャン・ミシェル・バスキアに似ていますが、実際バスキアと一緒に絵を描いていた時期もあったのだとか。 で、そんなジョン・ルーリーの絵の実物を見たわけですが・・・ いい! すっごくいい! ミュージシャンで絵を描く人って結構多くて、例えばジョニ・ミッチェルなんてプロはだしですし、マイルス・デイビスも画集があるくらいだし、ジョン・レノンとかもセンスのいい絵を描きますが、音に対するセンスと絵を描くセンスって、どこか通じるところがあるのでしょうね、きっと。そうそう、ピアニストのフジコ・ヘミングも確か絵を描くのではなかったでしたっけ? で、ジョン・ルーリーの絵も素晴らしいのですけど、じゃ、どんな感じかと言いますと、ま、実物を見てもらった方が早いんで、以下のサイトをご覧くださいな。 これこれ! ↓ John Lurie の絵 ね、いい感じでしょ? 実物はもちろんもっといいですよ。特にいいと思ったのが4点ほど展示してありましたが、一つの展覧会で、「買ってもいい」と思える絵に4点出会えるって、そうはないですよ。 ということで、かつてジャームッシュの映画で私も惚れたジョン・ルーリーがこんなにいい絵を描くんだ、ということが分かって、私はとても楽しいひと時を過ごすことができたのでした。ちなみに、展覧会場では、ジョン・ルーリー率いるバンドのベルリンでのコンサートの模様なども上映されていますが、背が高く、細面ながらアクの強い顔をしたジョン・ルーリーが、やや時代遅れかと思われる肩幅のやたらと広い、ややだぶつき気味のダブルのスーツかなんか着てサックスなんか吹いている姿は、めちゃくちゃクールですよ。 ところで、展示を見た後、階下のミュージアム・ショップで画集などを買い求めていた時に係の人に聞いたのですが、ジョン・ルーリーの第一画集が出た時(2007年?)に、それを見て彼の絵に惚れこんだワタリウム美術館の担当者が、すぐにルーリーに会いに行って、それで今回の日本での展覧会が実現したのだとか。うーん、ワタリウム美術館、なかなか行動力がありますねえ。その積極性は大したもんだ。これは大いに褒めておきましょう。 さて、美術館を後にした我らは、ちょいと帰りがけに表参道ヒルズに初見参し、ちょいとお茶をしてきたのですが、うーん、安藤忠雄。どうなんでしょうか。私は人が言うほど、彼の建築を評価しないですけどね。コンクリート打ちっぱなしってのは、最初はインパクトがあるけれど、結局、住み難いし、色々不都合もある建築形態なのであって、それをいつまでもやっているというのは、ねえ・・・。 ってなわけで、今日はジョン・ルーリーの絵が見れたし、その他色々初めての経験をして、なかなか充実したサバティカル初日となったのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 2, 2010 12:53:40 AM
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