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釈迦楽

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June 18, 2010
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カテゴリ:教授の旅日記

四国旅行記・最終日でーす。

 昨夜、高知駅前のビジネスホテルに宿泊した我ら、この種のホテルの朝食の常で朝はトースト主体の洋食系でしたけど、旅館系の和食の朝食が続いた後で、結構新鮮。やっぱ、食事は多様性が重要ですな。

 で、食後、クルマを飛ばして有名な「はりまや橋」を通過しつつ南下して海を目指します。今日は「桂浜」観光がメイン。高知駅から桂浜までは10キロちょいの短いドライブです。

 ところで、高知駅周辺の道路に関して興味深いのはですね、交差点の名前です。普通、交差点というと、地名や通りの名前、それに番地が加わったりするものですが、高知駅周辺の交差点は、なんとアルファベットが割り振られているんですな。だから「Sの交差点を北へ」とか、「東へ向かって走ってMの交差点を左折」とか、そういう感じになるわけ。「Xの悲劇」とか「Yの悲劇」というのはありますけど、「Wの交差点」というのは・・・割といいかも。

 さて、それはともかく、桂浜。着いてみると、いきなり海に向かってどーんと突き出したような形の建物があります。あれが「坂本龍馬記念館」ですな。ま、龍馬ってあんまり興味ないけど、ここまで来てここに寄らないのはアホかも、と思い直し、とりあえず寄っておくことに。入場料は500円とリーズナブル。

 で、入って見ると、まあ人が沢山いること。四国に来て初めて人込みを見ました。大河ドラマの影響かもしれないけれど、龍馬って人気がありますなあ。っていうか、高知県、龍馬に頼り過ぎ。飛行場まで「高知龍馬空港」とかいう名前なんでしょ?

 で、展示を見て行くと、あまり関心のない私にとっても面白くなくはないものでありまして、ははあ、坂本龍馬ってのは、こういう人だったのか、ということはお勉強できました。それにしても弱冠32歳とか33歳とか、そんなもんで死んでいるんですよね、彼。その割に激動の人生だったとは言えましょう。時代も激動の時代だったしね。

 それにしても日本人ってのは、坂本龍馬みたいに「とりあえずでっかいビジョンを持ちながら、結局志半ばで倒れました」ってな感じの人に弱いね。土佐は岩崎弥太郎の出身地でもあって、龍馬と岩崎弥太郎を比べれば、現実的な観点から言えば、「三菱」を育てたという意味で、後者の方がよっぽど力を持つことになったわけですが、人気度から言ったら断然、龍馬の勝ちですもんね。それが判官贔屓という奴なんでしょうが。

 さて、龍馬記念館をさらりと見た我らは、次に桂浜の海岸に向かいました。海岸って言っても、波が荒くて海水浴なんか出来そうもないですけど、ま、有名な観光地ですから、とりあえず地元名物の「アイスクリン」を食べながら浜辺で一休み。日本の夜明けは近いぜよ!

 とはいえ、やっぱり観光地、観光地したところはね、私たちとしてはあまり感銘を受けないのでありまして、風景という意味では、昨日見た足摺岬周辺の方がよっぽど素晴らしかったですな。というわけで、もうあとは俗っぽく楽しむしかない、ということになり、桂浜のもう一つの名物を見に行ってしまいました。そう、「土佐闘犬」です。

 ま、闘犬と言いますと、動物愛護の観点からどうなんだと言われそうですが、ま、その辺は清濁併せ呑む私。この種の伝統にむやみに反対する前に実物を見ておこう、というわけで、土佐闘犬を見物してしまいました。

 ところで闘犬ってご存知?

 ま、その名の通り、土佐犬という国産の大型犬同士を戦わせるわけですけど、やっぱり犬は賢いというのか、訓練された犬同士ですから、戦い方をちゃんと心得ているんですな。つまり弱点となる耳や前足を互いに狙いに行くわけ。そういう意味では、ボクシングや相撲と同じく、非常に知的なスポーツと言えましょう。

 で、戦う過程でどちらかの犬が上になったり下になったり、咬む側になったり、咬まれる側になったりするんですけど、闘犬の勝負はそういうのでは決まらないんだそうで。一方的に下になって咬まれ続けたって、それは負けではないんです。最後まで反撃しようとして、闘争本能を失わなければ、負けにはならないの。闘犬において「負け」の判定が下るのは、どちらかの犬が闘う意志を失ったと思われた時、特に、声を出して鳴いた時。それ以外は、負けではない。

 うーん、なかなかに考えさせるではないですか。人間の人生だって、おんなじかも知れませんよ。例えば事業に失敗したって、会社を首になったって、それは負けではない。「よし、もういっちょ、ゼロから立て直して見せる」という気合いさえ残っていれば、まだ人生に勝ち目はあるかも知れない。闘犬は、そういうことを人間に教えてくれているのかも知れませんぞ。

 とまあ、そんなこんなで桂浜を堪能した我らは、これにて高知県の観光を終了。帰りがけに徳島県の名所、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)へ向かいました。ここは要するに渓谷でありましてね。川下りの遊覧船があったり、平家の落武者が作ったという「かずら橋」なる吊り橋があったりする。もちろん、我らは遊覧船にも乗り、かずら橋も渡りましたよ。特にかずら橋は、ぐらぐら揺れる吊り橋ですから、結構、スリルがあって面白かった!

 ってなわけで、4泊5日に渡る四国一周旅行、これにてすべて終了~! 午後6時頃に大歩危・小歩危を後にし、その後徳島自動車道・高松自動車道を経て瀬戸中央自動車道へ、そして「瀬戸大橋」を渡って本州に戻り、後は山陽道・中国道・名神高速と乗り継いで名古屋ICまで。家に帰りついたのは夜中の1時でございました。


 いやあ。初めての四国旅行、面白かったです。駆け足とはいえ、四国4県の主要な観光地は見て回りましたし、各地の名物も色々味わいました。とりわけ道後温泉での経験、足摺岬の美しさは今なお心に残っております。そして「大学時代の恩師の亡くなった息子さんの身代わり地蔵に会う」ということ、「中学時代の恩師に再会する」ということ、この二つの目的も無事、果たすことができましたしね。

 ところで、ここまで一度も言及しなかったことですが、今回の四国の旅を通じてもう一つ、深く心に残ったことがあります。それは、「お遍路さん」のこと。

 いや、もちろん私とてお遍路さんってものが存在することは知っていましたが、知っていることと、実際に歩いているお遍路さんを見るということは違います。例えば、「お百度参り」という言葉は知っていても、本当にお百度参りをしている人を見ることって、あまりないでしょう? それと同じで、「お遍路さんってのは、言葉だけじゃなくて、本当に実在するんだ・・・」という実感、これは今回の旅を通じての驚きでもあり、また何度も反芻して考えたことでもありました。

 一体、あの人たちは、何のために、何が原因で、お遍路の旅に出たのであるか? 梅雨前の、かなり厳しい日差しの中、白い装束に身を包んで黙々と歩いている彼ら、彼女らを、お遍路に駆り立てたものは何なのか? エアコンをかけ、CDをかけた快適なクルマであの人たちを追い越す度に、軽い良心の呵責を受けるのは何故なのか?

 っていうか、ワタクシ自身の中にも「お遍路に出たい・・・」というかすかな願望が潜んでいるようにうっすら感じられるのは、一体何故なのか? 

 それを探るために、出会った一人ひとりのお遍路さんに、片端から「あなたは何故、お遍路しているの?」と聞きたかった! 

 とにかく、四国を巡る旅の先々で出会ったお遍路さんたちのことは、その他の思い出と共に、私の記憶に妙に長く残りそうな予感がしているのでございます。





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Last updated  June 18, 2010 01:59:37 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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