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テーマ:今日のこと★☆(106266)
カテゴリ:教授はつらいよ
ジャズ史の授業、なかなか快調に飛ばしておりまして、講義してても楽しい、楽しい! 何せテーマがジャズですから、実際に音を聴かせなきゃどうにもならない。ということで、音楽科の「合奏演習室」という防音設備ばっちりの部屋を借り、ダイアトーンのどでかいスピーカーで大音量のジャズをかけまくり、ほとんどジャズ喫茶状態。 次々にお気に入りのCDを、蘊蓄たっぷりにかける・・・、まさにDJにでもなった気分でございます。っていうか、大学の先生なんか辞めて、まじでDJになりたいワタクシ。予行演習のつもりで、気合も十分。 で、今日はジャズと同時期に発生し、アメリカのポピュラー音楽の一つの源流ともなるブルースをテーマにして、ブラインド・レモン・ジェファーソンとか、サン・ハウスとか、ロバート・ジョンソンとか、ハウリン・ウルフとかのブルースを学生たちに聴かせていたのですが、聴きなれない、しかも彼らが日ごろ聴いているJ-Popなんかとは比べ物にならないような迫力の音楽に、目を白黒させておりましたっけ。 ところで、例えばロックなんかにもブルースの影響ってあるよ、ということで、ジミ・ヘンドリックスなんかも聴かせてみたのですが、ちょっと驚いたのは、十数名の受講生の中で、ジミ・ヘンのことを知っていたのはたった一人だった、といういこと。その唯一の学生(男子学生)は、「ジミ・ヘンって、知っているよね?」と言うワタクシの問いに、「もちろん!」と答えたので、私も少しホッとしたのですけど、残りの学生たちはジミ・ヘンの演奏を聴いたことがないばかりか、その名前すら知らなかったというのは、さすがに少しショックでした。 ふーむ、ジミ・ヘンも、過去の人か・・・。 まさか、とは思いますが、そのうち「ビートルズ」の名前すら知らないという学生も出て来るのかしら。いや、もう大半がそうだったりして。この授業の中で、どこかでビートルズに触れることもあるかも知れませんが、その時がちょっとコワイ・・・。 しかし、ジミ・ヘンにしてもビートルズにしても、例えばNHKの衛星放送とかで、時々特集とかやりますからね、今でも。今時の学生って、そういうの、興味ないのかね? ま、教育とは啓蒙のことなんですから、せめてワタクシの授業をとった学生だけでも、ジミ・ヘンの何たるかを今日知った、と思えば、いいのかな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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