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釈迦楽

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November 8, 2010
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カテゴリ:思わず納得!

 はーい、八ヶ岳から戻ってまいりました~。ということで、とりあえず八ヶ岳の紅葉でもお見せしましょうかね。

  
エコーラインにてアルファ越しに紅葉を観る
 ↓
紅葉


 平地では紅葉はまだまだですが、秋の訪れの早い彼の地では、もう紅葉真っ盛り。カラマツの黄色、ドウダンツツジの赤をはじめ、様々な色合いとグラデーションを見せる紅葉風景は、日本の秋の美しさもなかなか捨てたもんではないわいと思わせるものでした。


 ところで、将来的な移住を視野に八ヶ岳南麓に頻繁に出没している私でございますが、今回はですね、現地でちょっと面白い体験をしましたよ。それは何かと申しますと・・・

 馬に乗った。

 まあね、馬に乗ったと言ったって、暴れん坊将軍みたいに「パカラッ、パカラッ!」と見事に疾走したわけではなく、単なる「引き馬」体験をした、ということなんですが、小淵沢ってのは乗馬のメッカでありまして、あちこちに馬場を備えた牧場が点在している。そのうちのひとつ、「八ヶ岳ウェスタン牧場」を訪れ、係の若いお姉さんに馬を引いてもらって、しばし馬上の人となったと、こういうわけでございます。

 で、こういうところで引き馬に乗っている人っていうのは、大半は家族連れでして、たとえば若いお母さんが小さな子供を前に乗せた状態で馬に二人乗りして、それを引いてもらっているとか、そんな感じ。要するに、子供を遊ばせるためにやっているんですな。あるいは若いお嬢さんが友達と乗馬の体験をしているというのもある。逆に男、しかも中年のいいおっさんが引き馬に乗っているなんて、まあ、珍しい。引き馬を申し込んだ時からして、係の人から「あなたが乗るの?」的な視線を浴びてしまいました。

 しかし、人の視線なんて気にしてられまへん。何せ、今年は「今までやったことのないことにチャレンジする年」と決めているんですから、「今まで本物の馬に乗ったことがないから、乗ってみる」という決意をしている私を、誰も止められません。

 で、順番が回ってきて、私も生まれて初めて、本物の大きな馬に乗ってみた、と。

 私が乗った馬は、「サクラ」ちゃんという名前の雌馬で、北海道の道産子と、フランスの何とかいう種類の馬とのハイブリッド。道産子ほど巨大ではないですけれど、体型的には足の太いどっしり型の、気性の穏やかなお嬢さんです。

 しかし、そんな穏やかな馬であっても、やはり生き物の背中に乗るというのはある意味穏やかでないところがあって、はたで見ているよりはるかに大変。とにかく馬の全身の筋肉が動くのに従って前後左右に揺れますから、その動きにいちいち抗っていたら疲れてしまう。だから体幹だけはしゃんとしつつ、他はなるべく脱力して、波に翻弄される小舟のごとくずっとフラフラしていなければならない。その一方、坂道を下るときなどは、若干こちらの体を後ろに反らすようにして、うまくバランスをとらないとこれまたうまくいかない。馬に乗っていた時間はトータルで10分、15分のものだったと思いますが、降りた途端、全身が妙に疲れていることに気付きましたからね。乗馬ってのは、案外、ハードなスポーツというべきでしょう。

 で、乗っている間、馬を引いてくれている係のお姉さんと話をしていたのですが、私が「車を運転するのと違って、馬には馬の意思があるから、それと折り合いをつけながら乗るというのは、相当難しいものなのでしょうね?」と問いかけると、お姉さん答えて曰く、「必ずしもそうではない」と。つまり、馬に乗るとなったら、あくまでも乗っている人間の意思で馬をコントロールすることが重要で、馬の意思を少しでも尊重したら、それは非常に危険なことである、というのですな。仮に乗り手が素人の下手っぴいでも、馬の背に乗った以上、その人がボスであることを馬に思い知らせなくてはならない。そこで遠慮なんかしていたら、それこそ危ないと。

 ただ、馬が乗り手の思い通りに動いてくれたら、その時はうんと褒めてやる。やさしく声をかけながら、うんと体を撫でてやる。そうやって、馬と乗り手は、少しずつ波長を合わせていくものなのだそうで。

 うーん。これは深いね。同じことが、たとえば親子の関係にも当てはまるでしょうし、先生と教え子の関係にも当てはまるかもしれない。「教育」ということの真髄を言い当てているではないですか。いやはや、馬を引いてくれている若いお姉さんに、ひとつ教わりましたよ。

 それから、馬というのは大体25年位生きるという話をお姉さんから聞いた私が、「ならば、今、私が馬を買ってそれに乗るとしたら、私の乗馬人生をその馬一頭とともにまっとうできるわけですね」と尋ねると、そのお姉さん、「あら、馬をお買いになるおつもりなんですか?」とカラカラと笑った後、少し真面目な顔になって、「馬を買うというのは、大変なことです。馬だって年をとれば、もう人を乗せられなくなります。しかし、人を乗せられなくなってからも、馬は何年か生きる。だから馬主となったら、その使い物にならなくなった馬が最期の息を引き取るまで、面倒を見なくてはなりません。それができる覚悟がある方でないと、馬を買うというのは難しいのではないでしょうか」と。

 うーん、またまた深い! 浮ついた質問をした私は、見事に一本取られましたね! 

 というわけで、短い時間でしたけれど、馬の上で様々なことを教わった一日となったのでした。ほらね! いい大人の男が引き馬なんて、みっともないようなもんだけれど、実際にやってみたら、いくつも収穫があったではないですか。「初めてのことにチャレンジ」すれば、それをしなければ一生知らないで終わってしまう様々なことを学べるんですよ。

 ちなみに家内も今回初めて馬に乗る体験をし、すっかり気に入ったようで、これから名古屋の自宅近くの牧場(うちの近くに愛知牧場というのがあるんです)に通って、乗馬のレッスンを受けるのだと張り切っておりますが、どうなることやら。私自身はむしろ、鉄の馬(=バイク)の方が性に合っているような気がしますが、私がバイクの免許を取るのが早いか、家内が乗馬をマスターするのが早いか、これから見もの、というところでしょうかね・・・。





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Last updated  November 8, 2010 09:26:31 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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