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テーマ:暮らしを楽しむ(385314)
カテゴリ:こんなもん、見っけ!
別に何か理由があるわけでもないのですが、最近、ネクタイを結ぶ時に、セミウィンザーノットにすることがあります。 今、この結び方でネクタイを結んでいる人って、どのくらい居るのでしょうか? たいていはプレーンノットですよね。私自身にしたところで、もう何十年もプレーンノット以外の結び方をしたことがないという。ま、簡単だし、縦に細長い結び目は、スマートに見えますから。 だけど、先日、何となく気が向いて久々にセミウィンザーノットで結んでみたら、ちょっと新鮮で、面白かったもので、このところその日の気分によってプレーンで結んだり、セミウィンザーで結んだりしています。セミウィンザーノットですと、プレーンノットに比べてタイの結び目がちょっと太って横長になるため、繊細なイメージは薄れる一方、左右均等の形となり、しかも結び目に一切しわが寄らず、ピンと張ったような状態になるので、ネクタイの生地の美しさは強調されます。 私は、こう見えてネクタイ歴は長くて、なんとなれば、私の通っていた小学校は「紳士たれ」が校是のひとつでしたから、制服もネクタイ着用だったんです。だから、本当に子供の時から、朝、ネクタイを締めて学校に行っていたわけ。 で、私はその頃からプレーンノット派でしたけど、友達の中には(セミ)ウィンザーノット派が結構いました。割合から言うと、プレーン対ウィンザーが6対4位だったかしら。 ではなぜウィンザーノット派がそれなりにいたかというと、おそらく、当時の日本のサラリーマンの中にこの方法でネクタイを結ぶ人が今より多くて、それで父親からネクタイの結び方を伝授された子供も、当然、その結び方を継承することになった、ということではないかと。 あともう一つ、(セミ)ウィンザーノットノットで結ぶと、ネクタイを外す時、結び目がほどけない、というところも、子供にとってはメリットが多かった。というのも、とりあえず結び目をほどかないでループだけ緩めてネクタイを外し、翌朝は前の日に結んだまんまのネクタイを簡単装着出来るからです。要するに、無精できたわけ。ま、子供ですからね、毎日改めてネクタイを締めるのがまどろっこしかったのでしょう。 もっとも「無精者にはウィンザーノット」というのは、大人の世界でも結構あるのか、アメリカ映画『セヴン』の中で、服装にうるさい年長の刑事を演じたモーガン・フリーマンはプレーンノット、服装に無精な若手刑事を演じたブラット・ピットはセミウィンザーノットでネクタイを締めていました。ネクタイの締め方で、二人の性格を描き分けたわけですね。 ま、それはともかく、最初にも言いましたが、ずーっと長いことプレーンノットでネクタイを結ぶのを当たり前のように繰り返してきた中で、その習慣をちょっと変えてみると、思いのほか新鮮な感じがするもんです。結構、いいもんですよ。 どうでしょう、これをお読みの御同輩。たまには昭和レトロな感じで、(セミ)ウィンザーノットでネクタイを結んでみませんか。教授のおすすめ!です。なんかこう、たとえば田宮二郎とか、天知茂とか、そんな辺りの俳優さんたちの背広姿(スーツ姿ではなく)とダブって見えてきたりして、かなり楽しめますぞ! これこれ! ↓ ネクタイの各種結び方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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