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テーマ:暮らしを楽しむ(388213)
カテゴリ:教授の旅日記
昨日のつづきですが、浦村で牡蠣を堪能してから、名古屋に戻りがてら御木本真珠島に行ったんですわ。鳥羽には前にも来たことがあるのですが、その時はここには寄らなかったもので。
で、真珠島に渡って、御木本幸吉記念館を訪れ、真珠養殖に世界で初めて成功した御木本翁の業績を学んだわけ。 で、やっぱり真珠に命を掛けた男ってのは、スゴイのよ。 もともとは地元で由緒あるうどん屋さんを営んでいて、幸吉翁もそのままいけばうどん屋の親父で終っていたわけなんですけど、そこはそれ、幼少の折りから外連味があるんだなあ。 例えば、たらいを足で回す「足芸」とか、そういうのを仕込んでおいて、外人さんの前でそれを披露し、「コイツ面白いな」と思わせておいて、うどんの他に、外国人の居留地に野菜を売り込む権利を得るとか。 で、商売に力を入れつつも、それだけじゃ終わらんとばかり、片道11日くらいかけて東京・横浜に出て都会の在り様を見に行くんですな。で、中華街とかで真珠が高値で取引されているのを見て、これは行けそうだと目星をつける。 で、そこから先は真珠一筋。それまで偶然の産物でしかなかった真珠の養殖を試みるわけ。 だけど、なかなかうまく行かない。効果的な方法も手探りなら、赤潮や台風の被害もあったりして、最初の内は失敗ばかり。 しかし、その失敗につぐ失敗にもめげず頑張り通した結果、ついに真珠の養殖に成功するわけ。 だけど単に養殖に成功したから満足、という人じゃないんだなあ。翁は「世界中の女の首を(真珠で)締めて見せる」と豪語し、海外への進出をためらわないんです。 そして、第二次大戦中は社員を兵隊にとられたりして、大打撃を受けるのですけど、戦地に赴く社員に「絶対に生きて帰れ。真珠は戦争しておらん」と命じるなど、非国民と非難されかねないようなことをしながら、戦争の後の世界のことまで見通していたんですと。その辺、国際人だなと。 で、思ったのですが、幸吉翁の生き方というのは、『マッサン』の次の朝ドラにならないかなと。幸吉さんには恋女房のうめさんというのがいて、この二人の愛情ドラマにもなるし。 『幸吉とうめ』でどう? え? 「ん」がつくタイトルにすると朝ドラが成功するんですと? じゃあ、「幸吉っつあん」でどう? NHKの方、このブログ読んでいたら、「幸吉っつあん」の脚本、釈迦楽にご用命を! さて、御木本翁の数奇な人生を学び、昭和な感じの「あまさんショー」などを見てから、さて名古屋に戻ろうと思ったのですけど、ちょっと小腹がすいたので、軽食でもと思って入ったのが、「たかま」というしぶーい喫茶店。 もう、ザ・昭和って感じの喫茶店だったのですが、これがまた奇跡の出会いで、ここの「たまごサンド」(600円)というのがものすごく旨かったのよ。こんなたまごサンド食べたことない、って感じ。教授の熱烈おすすめ!よ。 ということで、牡蠣は満喫するわ、二軒茶屋餅はうまいわ、御木本幸吉翁の人生には感動するわ、たかまのたまごサンドには驚かされるわで、大成功の伊勢・志摩旅行だったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 19, 2015 11:12:46 PM
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