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釈迦楽

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August 1, 2015
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カテゴリ:教授の読書日記
 ひゃー、市民講座、やってきました~。

 ま、やってみるまではどうなることかと思いましたけれども、一般市民の方々の勉強熱心さには驚かされるほどで、私の拙いジャズ談義にも熱心に耳を傾けていただきました。ありがとうございました。

 また、講演終了後、聴衆の中にいらした某コンサートホールの運営に携わっておられる方から、そちらのホールでもジャズの話をしてくれないかというお誘いがあり、そういう別口の仕事の依頼がある程度には、そこそこの出来だったのかなと。

 そして、講演後は、市役所に勤めている昔の教え子Yさんと旧交を温めることも出来たのも良かった。ということで、案ずるより小野ヤスシ。なかなかいい一日となったのでした。


 ということで、午後からはもう、だらけにだらけ、うだうだと本ばかり読んでいたワタシ。

 
 読んでいたのは橋口幸子さんの『珈琲とエクレアと詩人』と『いちべついらい』の二冊。前者は橋口さんと詩人の北村太郎さんとの関係、後者は橋口さんと田村和子さん(詩人の田村隆一さんの奥さん)との関係を描いた本。

 で、この二冊を読みますと、北村太郎と田村隆一、そして田村和子さんの関係が一応分かる・・・のですけど、「分かる」というよりは「分らない」と言った方が当っているかも。

 で、ひょっとして間違っているかも知れませんが、私が理解したところでは、詩人の田村隆一と北村太郎は、幼馴染みというか、とにかく旧知の仲。

 それで田村隆一の二番目(?)くらいの奥さんだったのが、田村和子さん。なんだけど、田村隆一は、別に若い愛人を作って家を出てしまう。

 で、和子さんは北村さんにそのことを相談するのですが、そのうちにこの二人が愛し合うようになり、北村さんは旧友の居なくなった旧友の家で、旧友の奥さんである和子さんと暮らすようになる。

 だけど、北村太郎は北村太郎で奥さんと子どもが別にいると。

 で、そのうちに家を出たはずの田村隆一が家に戻ってくることになったので、北村太郎は慌てて田村和子さんの家を出て、なんだかんだで近所に住むようになる。

 で、和子さんは田村隆一とよりを戻しながら、北村太郎の家にも頻繁に行く。

 で、二人の男の間でそんな変な事をしているもんだから、和子さんは精神的に不安定になったりする。しかも、結局田村隆一と和子さんは離婚する。で、やがて北村太郎さんは病に斃れて死ぬんだけれど、本妻がいるものだから、和子さんは彼の最期を看取れなかったと。

 で、この複雑な関係に、著者の橋口幸子さんがどう絡んでくるかといいますと、田村隆一が出て行った後、和子さんが自宅に下宿人を募集したので、それで橋口さんとその夫がそこに住むようになって、それで和子さんと知り合うようになった。で、その頃、北村太郎も和子さんの家に転がり込んでいたので、橋口幸子さんと北村太郎は、一時期、下宿人仲間だったと。

 だけど、どうも橋口さんの夫と田村和子さんの間には何かあったらしく、そのこともあってどうやら橋口さんは夫と離婚したのかな? で、そんなことがあったものだから、橋口幸子さんも精神的に不安定になる。

 で、その精神的に不安定な田村和子さんと橋口幸子さんが何故か同居することになって、橋口さんが田村和子さんの面倒を見るような形になるのだけど、ついに二人の関係も破綻して、橋口さんは田村和子さんとしばし交際を断つことになり、そしてそのまま田村和子さんは亡くなってしまう。

 ・・・というようなことだった(らしい)。


 ね? もう、何が何だか、人間関係がすごいことになっているわけですよ。わけわからんでしょ?
 

 でも、とにかく橋口さんの二冊の著書を読むと、北村太郎さんっていうのは、とってもいい人だったんだな、というのは分る。そして田村和子さんというのは、可愛いところもあり、とても付き合いきれないところもあり、とにかくインパクトのある人だったということがわかる。そういう感じです。

 で、結局、これらの人間関係の中では、田村隆一だけが好き勝手なことを屈託なくやってのけたな、という感じがする。もちろん、誰も彼の側から描いてないからそう感じられるだけかもしれませんが、多分、実際にそうだったんじゃないかなと。もちろん、そのために彼の周辺の人たちはみんな精神不安定になっちゃうわけだけど、周りの人を全部精神不安定にしちゃうくらいの人じゃないと、詩人として食ってはいけないのかもね。
 
 ま、一仕事終えた後のグダグダ状態の読書としては、二冊ともなかなか面白い本でした。こういう複雑な人間関係に興味がある方にはおすすめ!と言っておきましょう。


これこれ!
 ↓







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Last updated  August 1, 2015 10:37:25 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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