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テーマ:今日のこと★☆(104862)
カテゴリ:教授はつらいよ
先週の土日は公務で出勤していたので、今日は久しぶりの休日。
だけど、結局、書類書きで一日終わったので、実質、残業だよね・・・。トホホ。 因みに今日、書いていたのは科研費の書類。要するに勤務先の大学からではなく、文科省から研究費を分捕ってくるための審査書類よ。 まあ、世間の皆さんはよく分からないと思いますが、日本って国は教育に一切金を出したくないと思っているしけた国でやんして、国立大学の教授に与える一年間の研究費をガンガン削っているんです。 で、噂によれば、来年度、うちの大学の教授に与えられる研究費は20万円程度になるらしい。 2、20万? なにそれ? お年玉? たった20万円で何を研究すりゃいいってのよ?! で、大学から研究費がもらえないなら、他所から取ってくるしかない。というわけで、科研費を取るしかない、ということになるわけ。で、私もせっせこ申請書類を書いていたわけ。 これがいわゆる、競争的資金、ということなんですな。研究したい奴は、競争して科研費を取れと。 だから、日本中の大学の先生方が、必死で書類を書く。あんまり書類ばかり書かされるので、研究する時間はどんどん少なくなると。 つまり、科研費というのは、研究ではなく、書類を書くことに対して与えられるお金なわけ。だけど、それだけじゃない。取ったら取ったで、このお金をどう使う予定か、実際にどう使ったか、使った結果どうなったか、ということについて書類を書かなくてはならない。 だから、もう大学の先生は研究するヒマなんかないのよ。書類を書く時間しかない。これが「競争的資金」の実態。 バカだね、文科省。結局、お金はいい研究している奴じゃなくて、書類書くのが上手い奴のところに行くことになるってのに。 でも、とにかく、20万円じゃどうしようもないので、書くしかない。 ということで、今日も一日潰れた。明日も一日、書類書きで潰れるでしょう。 いやはや・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 3, 2015 11:44:35 PM
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