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最近、8時間連続して眠れないことが多くなってきた。というか、ほとんど毎晩、就寝3時間後くらいに一度起きてしまう。で、30分ほど輾転反側した後、再び眠りに就くのである。これは一体、どういうことなのだろうか? 老化?
林望先生のご近著『役に立たない読書』を読んでいたら、川本三郎氏の『物語の向こうに時代が見える』という書評集が面白いと書いてあって、すぐにアマゾンのカートに入れたのだが、実際に買うかどうかわからない。私はどうも川本三郎という書き手のことが分らないのである。別に嫌いだとか、評価しないというのではなく、頭に入ってこないのだ。何度会っても顔が覚えられない人のような気がする。理由は分らないが、きっと私とは縁のない人なのだろう。そういう人は私には結構沢山居て、例えば丸谷才一氏などもそうである。
あるところで私が書評をした、その著者の方から鄭重な礼状をいただいてしまった。私より先輩の先生なので、ひたすら恐縮である。勿論、お礼を言われて嬉しいのだが、(頼まれたこととはいえ)先輩の本を若輩の私が「評価」するような生意気なことをして、罪深い思いがあるところに、お礼まで頂戴してしまって、二重に心苦しい。私自身も、自分の本を書評していただくことがあるが、そういう場合も、お礼をした方がいいのだろうか?
夕方、同僚たちと雑談していた時、哲学の先生がレイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』を読んで面白かった、フィリップ・マーロウの美学というのは、中年男性からすれば、誰しも憧れるものなのではないだろうかと言われた。なるほどと思う。私自身はずいぶん昔、若い頃に読んで、あまり感心しなかった記憶があるが、ああいうものは自身が中年になってから読むべきなのだろう。再読してみたいと思うと同時に、こういう雑談こそ、勉強の刺戟になるなあと思ったことであった。
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Last updated
April 13, 2017 12:16:21 AM
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