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テーマ:今日のこと★☆(106318)
カテゴリ:思わず納得!
昨夜は、ご近所さんの牧師さん、リチャードさんと啓子さんご夫妻のお招きを受け、夕食をご馳走になってきました。
4年前、やはりロスに出張していた時、偶然、ご夫妻の管理されているアパートを借りたことがきっかけでおつきあいが始まったのですが、ご夫妻のお人柄、特にリチャードさんのパワフルな生き方には、お会いする度に圧倒されます。 リチャードさんは、見かけ日系アメリカ人という感じですが、実は生まれは東京。日本の大学を出て、大学院の時にアメリカに渡り、『心の習慣』で名高いロバート・ベラーの下で宗教社会学を学び、牧師資格を得、カリフォルニアの日系人社会で牧師として働き始めたという経歴の持ち主。財政的に立ち行かなくなったいくつもの教会の再生に尽くしたり、それこそ八面六臂のご活躍。 しかしエネルギッシュなリチャードさんの活躍の舞台は牧師職に留まらず、ロスの不良を更正するためのNPO組織を立ち上げたり、政治を動かして社会改良に努めておられるんですな。日本政府や日本の大学から招聘され、講演を頼まれることも多く、今週末も大阪でご講演とのこと。 で、自ら「生臭坊主」と名乗るだけあって、不動産業を趣味と言い切るリチャードさん、生臭研究者の私とはもうやたらに気が会うというね。 ま、それはいいのですが、60歳で定年が近いリチャードさん、今後は趣味の世界も追求し、例えばドイツに行ってバッハのコンサートなどを聴きまくりたいとのこと。 で、既に何度もドイツには行かれているようなのですが、そんなリチャードさんのドイツ語が半端ないのよ。ペラペラペラっとドイツ語を話される。 で、一体どこでそんな流暢なドイツ語を学ばれたのですか?と問うと、通勤のクルマの中だと。 要するにドイツ語学習用のCDを聞き流しているだけだと。 ふーん、そうですか、聞き流すだけ? で、さらに伺うと、それは外交官用の語学教材で、ドイツに派遣されるアメリカの外交官が手っ取り早くドイツ語をマスターできるように開発されているんですと。 で、その教材は、文法のことはあまり言わない。それこそ挨拶とか、店で料理を注文するとか、そういう時の決まり文句をまず学ばせるというのですな。 しかし、やはり英語とドイツ語にはある程度の共通性がありますから、決まり文句を何度も何度も口ずさんでいるうちに、英語文法からの類推から、「ああ、こういうわけね」というのが分かってしまうと。 で、その程度の知識をもってドイツに行く。 それでバーに行ってビールを注文する。 で、バーテンダーから「ドイツ語うまいですね」と言われるわけ。 で、そこでリチャードさん、「いやいや、ドイツ語は難しい」と、決まり文句で返すんですと。 そうすると、どうなるか? ドイツ人が喜ぶというのです。「おお、そうだろう、そうだろう!」と。 そこでリチャードさん、すかさず「私なんか、ドイツ語は少ししか話せない」と追い打ちをかける。 するとドイツ人はさらに喜んで、「おお、そうだろう、そうだろう!! おい、お前、いい奴だな。店のおごりでビールを飲め」と。 で、そこから先は意気投合して楽しい時間が始まるというのですな。 で、その楽しかった思い出が、アメリカに戻ってから、さらにドイツ語を勉強するモチベーションになると。その繰り返し。 なるほどね〜! リチャードさんのエネルギッシュな生き方が、こういうエピソード一つ一つにも宿っております。 しかし、「外交員向けの語学教材」って、すごいよね。そういう面での、アメリカのプラグマティズムって、すごいと思う。 で、すかさず「それと同じ感じで、日本人が英語を勉強するのにいいCD教材ってないですか?」と尋ねたところ、やっぱり逆はないみたいね。アメリカ人の外交官向けに日本語を学ぶ教材ならあるのでしょうけれども。 でも、「ロゼッタストーン」という語学教材はあるよと勧められました。ああ、それ、どこかで見たことあるなあ。あと、ネット上の教材で、「duolingo」というのもあるよと。 あとでちょっと見てみようっと。 ということで、リチャードさんには啓発されっぱなし。昨夜は遅くまで楽しいひとときを過ごすことが出来たのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 30, 2017 03:23:30 AM
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