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カテゴリ:思わず納得!
先日、本家日本カー・オブ・ザ・イヤーの発表があり、「ボルボXC60」がその栄冠を手にしましたが、それに対抗して「釈迦楽カー・オブ・ザ・イヤー」も、そろそろ決めようかなと。
で、その前に、まずはメーカー各社の総括を。 トヨタ 今年は「C-HR」と「カムリ」の年と言えましょうかね。 C-HR の方は、昨年末に発表、今年から発売でしたけれども、予想通り売れました。9月末にアメリカに行きましたが、向こうでも結構沢山走っておりまして、アメリカでも売れているなと。まあ、デザインもそつなくまとまっているし、プリウス買いたいけど「向こう三軒両隣全部プリウス」みたいな名古屋的状況ですと、同じハイブリッドでもうちょい毛色の変わったのが欲しい、という話になるわけでありまして、その辺の需要と、昨今のSUVブームにうまいこと乗ったのでありましょう。 カムリの方は、いかにもアメリカ受けしそうなエグいフロントマスクですが、もともとアメリカ向けですから、日本で数売ろうなんて思ってなのでしょう。「カー・オブ・ザ・イヤー」ではボルボに次いで次点でしたけれども、「あの賞を取ると売れない」というジンクスがある以上、トヨタとしても受賞しなくて良かったくらいに思っているのではないでしょうか。 あ、あとハイラックスの復活か。それと、センス悪い「GR」シリーズとか。 でもなあ。なんかトヨタって、「こういうの出せば売れるだろう」っていう方向でしかクルマのことを考えてない気がして、私からするとあんまり魅力ないな。「最善か無か(メルセデス)」「駆け抜ける喜び(BMW)」「技術による先進(アウディ)」など、ドイツ系メーカーにはそれぞれ有名な社是があるんですけど、トヨタに社是があるとしたら「打算上等」でしょうな。 日産 不正のことしか思い出せない。他になんかあったっけ? ああ、「リーフ」が新型になったんだ。 まあね、これからますます電気自動車の時代になりますから、リーフで先鞭をつけておいた日産はしてやったりというところでしょうか。 でも、「技術の日産」はともかく、もう少しデザイン部門に梃入れしないと売れないでしょ。どうして、次から次へと醜いクルマばかり出すのか、理解に苦しみます。せっかくの技術も魅力的なデザインを纏ってなければ無駄になるだけ。トヨタが「打算上等」なら、日産を表す一言は「技術空振り」ですな。 ホンダ Nボックスが新型になって、売れまくっている以外、あまりニュースなし。シビックが新型になって再登場とはいえ、売れないだろうね。 「ホンダのいい時代」を知っている私の世代としては、軽自動車メーカーになってしまったホンダにはいささかガッカリの連続。昔は「CVCC」とか「Vテック」とか、時代にあった先進的な技術で驚かせてくれたものですが、最近は「IMA」とか「ステップワゴンのリアドア」をはじめとして失敗ばっかり。ホンダを表す一言は、「クルマ版ベータマックス」でどう? スバル クルマより、社名が「富士重工」から「スバル」になったことの方がニュースだったかも。特に動きはないですけど、XV好調だし、アメリカでは相変わらず売れまくっているみたいだから、いいんじゃね? 一言は、「親方星条旗」ということで。 マツダ しょぼく始まりしょぼく終わった今年の「東京モーターショー」、日本メーカーの中で唯一気を吐いていたのがマツダ。 特にヴィジョン・クーペ」の美しかったこと! アストン・マーチンよりかっこいいかも。今、世界的に見て、デザイン面で一番突出しているのが、このメーカーかもね。 その他「CX-5」が新型になり、「CX-3」にガソリンエンジン車が追加され、さらに3列シートの「CX-8」が出るなど、SUV戦略でゴリゴリに押してきてますけど、ここの本当の見どころは、次世代の新型エンジン「スカイアクティヴX」なんでしょうな。ロータリーを実用化したマツダだけに、マジでこの革新的な新型エンジンも完成させるんじゃないかな。一言は「鄙稀美才媛」。 三菱 PHEV技術や四駆に独自のものを持つとはいえ、それを投入するクルマに新味が一つもなくて、あたかも新酒を古い革袋に入れるがごとし。一言は「昔の名前で出ています」。 スズキ 色々あるんだろうけど、「スイフト/スイフト・スポーツ」の新型化がメインですかね。批評家絶賛で、きっといいクルマなんでしょうけど、20代の時なら知らず、50代のクルマ好きが手を伸ばすには、ちょいと若作り過ぎるかな。一言は、「軽量命」。 ダイハツ スズキ、ホンダに押されて、ちょっと目立たなかったダイハツ。「キャンバス」も、もう一工夫足りない感じ。とにかく元気がないよ、元気が。一言は「呆然打つ手なし」。 外国車一般 最近、ドイツ御三家に興味がないもんだから、メルセデスやBMWやアウディがどうなっているのか、さっぱり。この辺は、別にどうしなくてもそこそこ売れるから、別にいいんでしょう。 一方、勢いがあったのは、なんといってもボルボ。「S90」「XC90」「XC60」と新プラットフォームで出すクルマが全部大当たりで、デザイナーのトーマス・インゲンラートがいい仕事しております。これで次に「V40」「S40」が新型になったら、次期愛車の最右翼間違いなし。 あとフランス勢ではプジョー3008とか、シトロエンC3、そしてルノー・メガーヌあたりに勢いあり。デザイン的には前2車が好きですけど、メガーヌGTの4WS技術は、ちょっと面白いらしい。 イタリア方面では、何と言ってもアルファロメオの「ジュリア」が久々の後輪駆動車としてデビュー。なかなかよろしいです。買うとしたら、青い奴がいいな。あとSUVのステルヴィオ。もう、アルファまでSUVを出す時代ですな・・・。 イギリス方面ですと、ランドローバー・ヴェラールですか。ここも同じようなのをぽこぽこ出すようになっちゃったね。 アメリカは・・・日本で買えるタマが少ないけど、ジープ・コンパスが新型に。そんなもんか。 ということで、2017年の釈迦楽カー・オブ・ザイヤーは・・・ 「ボルボXC60」に! なーんだ、日本カー・オブ・ザ・イヤーと一緒? でも、まあ、そうでしょ。ボルボは今年、頑張りました。 それから審査員特別賞は、タメ息が出るほど美しい「ヴィジョン・クーペ」を東京モーターショーに出品し、革新の圧縮着火ガソリンエンジンの実用化にメドを立てたマツダに! ということで、ボルボ及びマツダの関係者の皆様、おめでとうございました! これに満足することなく、来年も頑張ってください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 16, 2017 01:53:04 AM
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