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カテゴリ:教授の読書日記
毎年、小学校時代からの友人二人と正月2日に顔を合わせるのが決まりなんですけど、今年は諸般の都合で今日3日に恒例の新年会となりました。
で、いつものように相模大野の居酒屋で飲んでいたのですが、この年になると、どこも親のことで苦労することが多いようで、親友のTも昨年はおふくろさんを施設に入れる入れないで色々面倒なことがあったのだとか。 で、一つ面白かったのは、そういうことがあるにつけ、Tの奴がどんどん信心深くなっていったこと。早くに亡くなった親父さんの墓参りなんかも、割とこまめに行くようになったと。それで、墓の中の親父さんに「おふくろのこと、よろしく頼むよ」とか、頼んでくるのだそうで。 で、そういうことがあるものだから、神様に祈る方法とかも本を読んで勉強するようになったと。例えば『妻に龍が付きまして』なんて本を読むと、そういうことが色々書いてあるらしい。 【新品】【本】妻に龍が付きまして… 小野寺S一貴/著 例えば神社にお参りする時、じゃらじゃらを鳴らすのは、あれは神様の呼び鈴を押しているようなもので、あれやらないと神様が気づいてくれないと。だからまずあれを盛大に鳴らす。そして、自分の住所・氏名をきちんと述べ(声に出した方がよい)、その上で願いごとを神様に伝えると。そうしないと向こうでも誰に頼まれたのか分からないから、願いの叶えようがない、というのですな。 なるほど! 今まで神社でお参りする時、住所・氏名なんか名乗ったことないわ。それで願っても叶わなかったのか! あと、お賽銭もひょいと投げ込むのではなく、あれは「よりしろ」なので、10円玉なんかじゃなく、せめて500円玉、できれば札を使い、そこに願いを載せるようにして奉納するのがよろしいと。なるほどね〜。 それから、願った以上、他力本願でいかないといけないのですって。神様に頼んでおいて、その傍らで自助努力しちゃったのじゃ、神様を信用していないのと同じだというのですな。 うーむ、これは[引き寄せ系」の自己啓発本と同じことを言っておりますな。自助努力を放棄する点で、引き寄せ系自己啓発本って、結構批判されるのですが、この理屈からすれば、自助努力を放棄することの意味がよくわかる。なるほど、なるほど。 とまあ、そんな感じでお祈りの仕方なんかを本で勉強しているうちに、どんどん興味がわき、日本の色彩についての本とか、歴史についての本とか、そういう方面まで読むようになったと。 あと、それに限らず、現実生活に辛いことが多かったため、本に逃避することが多く、推理小説にはまったんですって。1年で100冊くらい読んだとか。 それでその中から何冊か推薦されたのですが、例えば・・・ 犯罪 / 原タイトル:GLUCK UND ANDERE VERBRECHEN (創元推理文庫)[本/雑誌] / フェルディナント・フォン・シーラッハ/著 酒寄進一/訳 将棋殺人事件 講談社文庫 / 竹本健治 【文庫】 【中古】氷菓 (古典部シリーズ1) / 米澤穂信 ◆◆連城三紀彦レジェンド 傑作ミステリー集 / 連城三紀彦/〔著〕 綾辻行人/編 伊坂幸太郎/編 小野不由美/編 米澤穂信/編 / 講談社 とか、そんな感じ。こういう方面、私はまったく疎いので、Tの熱いトークをただうんうんと頷いて聞いているしか無いのですが、まあ、読まず嫌いしないで、私もたまにはこういうのを読んでみましょうかね。 で、その後、Tのトークはさらに万年筆に凝り出し、あの吸い取り紙を巻き付ける奴まで買っちゃったとかいう話に及んだのですが、ここで時間切れ。お開きとなった次第。あーん、万年筆の話したかったのに。 というわけで、お互い、色々ありますが、やっぱり子どもの頃からの友達というのはいいものでございます。次にいつ会えるか分かりませんが、Tのオススメ本、ちょっと読んでおきましょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 3, 2018 06:53:57 PM
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