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カテゴリ:教授はつらいよ
今日は我ら夫婦にとって結婚記念日! 98年に結婚したので・・・20年目か! 早いですのぉ。
例年ですと今日はおめかししてどこかステキなレストランで外食・・・なんですが、今年は狙っていたレストランの予約が取れず、お祝いは明日に順延することに。しかし、何もしないのもアレなので、夕方、二人でテクテク近所のケーキ屋さんまでケーキを買いに出かけました。 で、それはいいんですけど、ケーキ屋さんへの道すがら、とあるパン屋さんが閉店していたことに気付いたという。まあ、頻繁に通っていたわけではありませんが、時々買っておいしかったですし、私の認識では人気店なんだろうなと思っていたわけ。実際、午後遅く行くと、もう商品のパンの大半が売れてしまっていて、買いたいものが残っていない、なんてことも多々ありましたので。 で、家に帰ってから、そのパン屋さんのホームページを覗いて見たのですが、そしたら、そこに悲しい話が載っておりましてね。 今を去ること3年ちょい前、希望に胸脹らませてオープンしたそのお店。ご主人と奥様、そして息子さんの名前を混ぜ込んだ店名にして、張り切って開業したものの、オープン当初はまったく客が入らなかったそうで。 それでもいつかお客さんがついてくれるに違いないと、一生懸命頑張って、その甲斐あってか、少しずつ常連さんも増えてきた。またマスコミに取材された後はどっと客も増え、一時はこれでどうやら軌道に乗ったと確信した時期もあったのだとか。 しかし、昨今の炭水化物ダイエットブームで今、パン業界は全体的に低迷しており、それに追い打ちを掛けるように国産小麦、砂糖、バターの値段が急騰。一部の食パン専門店などで一斤400円以上の商品を売ってそこそこうまくやっているところもあるけれど、オーナー的にはそんな高いパンは庶民のパンじゃないという思いがあって、そういう流行に乗るつもりもなく、そうなるともうとにかく心をこめて美味しいパンを作って、薄利多売で頑張るしかない。 で、オーナーは毎日4時間睡眠で頑張ったと。しかもまともに休めるのは月に一日か二日程度だったとか。 しかし、ついに限界が来た。3年間、必死で足掻いたけれども、もう店を畳む以外ないというところまで来た。で、2月の終わり頃、店じまいをされたということらしい。その最後の数日のブログを見ると、無念さと、常連客に対する感謝で、痛ましいほど。 テレビでは、列をなす客で話題のパン屋さんなどが取り上げられることがしばしばありますが、その一方で、このお店みたいに味もいいし、良心的に頑張っているのに、力尽きて店じまいするところもある。なかなかうまく行かないものですなあ。 それにしても、我が家だってたまにそのお店で買っていたのだから、せめて最後にもう一回、パンを買ってあげればよかった。オレンジ風味のチーズクリームの入ったクリームパンとか、カスタードのコルネとか、私は好きだったのに。 個人経営のお店をやっていた人が、店を畳むとなると、その人はこの先、どういう形で生計を立てていくのか。他のパン屋さんとかに就職するのか。その辺は判りませんけれども、いつか、どういう形でもいいから、もう一度、自分の店を開けるようになったらいいんですけどねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 24, 2018 10:41:02 PM
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