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カテゴリ:教授はつらいよ
大学改革のあおりを受けて所属の科がお取り潰しとなり、新たに所属することになった科は、私自身の専門とはまるでかけ離れたものになってしまったので、結局、来年度は教養英語ばっかり持たされる羽目になってしまったワタクシ。
ということで、来る4月から「英語コミュニケーション」みたいな科目ばかり担当するんですけど、そうなると問題になるのは教科書選び。これがね、難しいのよ。 最近、どこの大学も語学の授業が減らされていて、かろうじて残った授業では「TOEIC対策をやってくれ」というようなことをよく言われるのですけど、TOEIC向けの教科書でいいのがなかなかない。 よくあるのが、単純な問題集。でもそれだと、ただひたすらCDプレーヤーで教科書に付属したCD音声を流し、「はーい、じゃ次、問の2番やるよ。音声が始まったら、自分のテキストの正解だと思う番号に丸してね」みたいなのをずっとやることになる。 これ、別に私がやらなくてもいいじゃん? CDプレーヤーのボタンを押せる人だったら、誰でも勤まるよ。 かといって、TOEIC対策の教科書の中には、妙なノウハウを教えるものがあって、例えば「相手がこういう尋ね方をしてきた時は、迷わず3番目の選択肢に丸をすること」みたいなことを教えることになっちゃったりする。自動車教習所でよくある、「バックミラーに3本目のポールが見えたら思い切りハンドルを左に切って」というアドバイスと同じで、実際にはまったく通用しないノウハウなんですな。 そういうのもねえ・・・。 もちろん、その中間みたいなのもあることはあるんだけど、教科書に書いてあることを読み上げるだけになりがち。それだったら学生がそれぞれ自分でやればいいんだけど、どうせやりゃーしないから、語学の授業中に強制的にやらせる、という感じですな。 つまんないね! しかし、そうはいってもそろそろ来年度の教科書を決めなければいけない時期に差し掛かりつつあるので、なにか選ばなくちゃならない。こまったわ~。 はあ・・・。ため息しか出ないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 5, 2019 04:51:56 PM
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