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釈迦楽

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June 18, 2024
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カテゴリ:教授の読書日記
この間、大学の研究室で何気なく書棚を見ていたら、詩人の吉増剛造が書いた『我が詩的自伝』という本のタイトルが目につきまして。これ、何かの拍子に興味を惹かれて買って、買ったはいいけど読まずに放っておいたもの。それをふと手に取ったら面白そうだったので、読むことにしました。

 これだよね、本を買うということの意味は。積読の価値は。

これこれ!
 ↓

我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ! (講談社現代新書) [ 吉増 剛造 ]


 ちなみに、こんな、仕事と関係のない本を読んでいるヒマなんかないんだよ、ワシには! やるべき仕事、書くべき原稿が山ほどある。なのに、こういう横道に逸れるという暴挙。これだよ、本を読むことの意味とは。

 で、読み始めたんだけど、もうね、何が書いてあるかあんまり分からないの。詩人の書くものだからさ。論理的ではないから。

 この人、何言ってんの? っていう感じで、頭の中に「?」マークが沢山つく。

 だから、時々この本をほっぽり出して、論理的な本を読むわけよ。

 そうすると、どうなるか?

 論理的な本がつまらなく思えてくるんだわ、これが! 「こんな、筋の通った話、つまらん!」ってなるの。それでまた吉増の本に戻るという。

 まあ、吉増って人は、多摩の人なんだよね。で、私も多摩の人だから。そういう親近感もある。大学も先輩だしね。

 で、この本の中で、吉増さんはしばしば「非常時」っていう言葉を使う。ギリギリの、とか、にっちもさっちも行かないとか、そういう意味合いで。非常時じゃないと、本当の詩なんか書けないと、どうやら吉増さんは感じているらしいんだな。あるいは「底をさわる」というようなことも言う。底を触らないと、本当のことは分からない、みたいな。

 その辺の感覚が、ちょっと分かるなあと。っていうか、今まさに、私は非常時であって、他の仕事しなきゃいけないのに、吉増さんの本なんか読んでいるんだから、非常時の読書だ。

 そういうこともあって、なんか、よく分からないながらも、分かるという気がする。

 また、時代も良くて、吉増さんは色々な重要な人、その時代その時代に活躍している人たちに出会って、一緒に仕事したりしている。そういう交流がまた面白い。

 まだ最後のところまで読み切っていないのだけれども、面白い本です。教授のおすすめ!



【中古】我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ! /講談社/吉増剛造(新書)





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Last updated  June 18, 2024 11:30:38 PM
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ケンケン@ Re:想像ふくらむ、理想のアメリカ短編小説集(06/26) 先生と同業の末席にいるものですが、 その…
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