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テーマ:山登りは楽しい(12110)
カテゴリ:山の話
この山を歩いたのは2011年4月。
2010年春に横浜に引っ越した。それまでは電車を使っての山旅は「中央線沿線」が多かったのだが、横浜からだとそれはちょっと遠い。もちろん横浜市内でも青葉区とか緑区とかのJR横浜線近くなら八王子まで出やすいのだが、私の住んでいる上大岡からはちょっと遠い。なので高尾近辺の山に足が遠のいた。 その分、丹沢・箱根がホームグラウンドになってきた。2011年になってからの3回の山行は、丹沢・丹沢・箱根だ。 月1山行を目指す私は4月の山に頭を悩ませていた。車で遠出してもいいのだが、まだこの時期の2000m級の山は、登山口あたりの雪がちょっと心配である。かといって1000m級の低山だとそろそろ暑そうだ。 そこでいろいろ山を物色していたのだが、以前から気になっていた山が頭に浮かんできた。それが丹沢の鍋割山である。 丹沢屈指の人気を誇る塔ノ岳のお隣の山である。標高は1272m。塔ノ岳より200mほど低いが、こちらも人気の山である。 人気の秘訣は「鍋焼きうどん」。これは何かというと、鍋割山頂にある山小屋で、山名にちなんで鍋焼きうどんを販売しているのだ。 こう書くと「なんじゃそりゃ」と思うかもしれないが、実はこれは山小屋の存続にかかわる重大事なのである。 交通網の発達した丹沢では、鍋割山あたりの山小屋に宿泊するハイカーがある時期から激減したのだ。そりゃあそうだ、私だって現に日帰りでこの山を歩いている。しかし客が宿泊しないのでは山小屋の営業がなりたたない。 そこで山小屋の存亡をかけて鍋焼きうどんを名物にしようと売り出したのだ。これが当たった。いまでは登山客の多くがここで鍋焼きうどんを食べることがお目当てとなっている。私もそうだ。 だったらもっと早くからこの山に登ればよかったのだが、この山の最大の欠点は「林道歩き」が長いことである。登山口から2時間近く林道を歩かなければならない。これはちょっときつい。 なのでいままでこの山を避けてきたのだ。 でも丹沢をホームグラウンドとする以上、この山は乗り越えなければならない壁でもある。 と言うわけで、重い腰を上げて出発することにした。 朝5時過ぎの地下鉄に乗り、小田急線「湘南台駅」に移動。そこから相模大野駅経由で「渋沢駅」まで行く。そこからは7時台の「大倉」行きのバスに乗る。 小田急「秦野駅」発のヤビツ峠行きのバスほどではないが結構ハイカーが多い。 そして大倉到着。 身支度を整え出発。 バス停からすぐに大倉尾根方面との分岐。同じバスに乗っていたハイカーの多くはそちらに向かうようだ。 しばらくは車道。空が青い。 これから目指す鍋割山方面の山がきれいだ。もっとも鍋割山はここからは見えない。 しばらく進むと農道に入る。 その先は山道らしきところへ突入。あれっ、林道歩きが続くはずではと思い、道間違えかなと言う思いが頭をよぎる。しかしまだ道を間違えるようなポイントは通過していない。なのでしばらくはそのまま進む。 すると歩き出して15分ほどで林道に遭遇。一安心。林道に遭遇して一安心と言うのも山歩きとしてはちょっと変だが^^ ここからは林道歩きが延々と続く。 林道歩きは面白くないので、新緑を眺めて気を紛らわす。 黙々と歩いていると、これから目指す鍋割山方面が雲に覆われているのが見える。これはこの先どうなるのか? そして登山口から1時間15分ほどで林道ゲート。 しかしまだ林道はこの先も続く。 ゲートから10分ほどで二股分岐。車はここまで入れるようだ。 しかしまだ林道は続く。 二股から20分ほど歩いてようやくミズヒ沢出会に到着。 さすがにこの2時間近い林道歩きには閉口した。ちなみに今日はピストンなので、帰りもここを歩かなければならない・・・ ここには鍋割山荘で使う飲料水ペットボトルで大量に積み上げられている。ハイカーがボランティアでこれを担ぎ上げることになっているのだ。 私は当初は2リットルのペットボトル1本を担ぐつもりだったのだが、たまたま前にいた若い男女6人グループが「どーする?」なんて相談をしていた。 なのでちょっと見栄を張り、彼らよりも先に何の躊躇もせずペットボトル3本を取り上げた。後ろから「おお~」という歓声。見栄を張った甲斐があった(笑) もともとそのために、この時期の日帰り山行にしては少し大きめのザックを背負っていったので、すっぽりとザックにペットボトル3本が収まった。背負いなおしてみると「ちょっと重い」(笑) まあ今日はこれで頑張ることにした。木橋を渡るといよいよ山歩きの開始である。 Part2に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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