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2009.05.13
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偽大正浪漫の魅力あふれる森見登美彦の出世作を読んだ。

○ストーリー
可愛らしい後輩に恋焦がれる私は,春の先斗町で,夏の古本市で,秋の学園祭で,冬の糺ノ森で,彼女の後を追い続ける。魅力あふれる奇妙な人々と共に,2人が巻き込まれる不思議な事件とは?そして私と彼女の恋の行方は?

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4つの中編が収められていて,春夏秋冬の物語となっている。5月ぐらいの春編で始まり,12月の冬編で終わるので,厳密には1年ではないが,ちょうど四季をめぐって1年を京都で過ごしたような気持ちにさせてくれる。

冴えない学生が天然系美少女に惚れるというフツーのストーリーを,脇を固める奇妙な登場人物たちの魅力,毎回起きるキテレツな事件の面白さ,そして舞台している京都特有の雰囲気で一気に読ませる物語に仕立て上げている。

半分が幻想小説あるいは妄想小説なので,「こんな女の子いないだろう」というツッコミはご法度だろう。

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さてあちこちで言われているが,この小説の表現や会話文は戦前や大正時代の軽い小説を意識したものになっており,ひじょうにクセがある。それが平気かどうかでこの作品への評価が大きく割れるらしい。

僕自身は旧かな遣いそのものも面白かった「のらくろ」などを思い出して楽しめた。また舞台が京都なので,なんとなくゆるせてしまうという偏見もある。

学園祭の雰囲気なども含めて,レトロなカラーで統一されているのだけれど,さらっとケータイでメールを送っていたりしている。レトロカラーでうまくコーティングはしているものの,この物語が現代に起きていると考えると,なにやらまた楽しい気持ちになる。

でも一方で言葉遣いやひょうひょうとした登場人物にバカにされているような気持ちになる読者もいるだろう。そういう感性もあるだろうから,それは否定できない。

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主人公の「私」も消極的と自戒しつつも,なかなか毎回頑張っている。ただ正直,僕にはこの「後輩」の女性の魅力は理解できなかった。演劇のシーン以外は,ブリっ子っぽいイメージでイヤ。








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Last updated  2009.05.14 22:40:46
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