りぶらりだいあり

結婚前のバカ騒ぎパーティーから始まるトラブルを描いた『ハングオーバー!』の続編を観た。第3作の前に観ておかないと・・・

○ストーリー
2年前ダグの結婚の前にラスベガスで派手なトラブルを起こした，フィル，スチュー，ダグの親友3人は，スチューの結婚の前にまたまた〈バチュラーパーティー〉を開催する。だが彼らが目覚めたの，バンコクの安宿で，死体と人間の指と生きたサルがいた。そして花嫁の弟は行方不明だった・・・いったい彼らに何が？

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前作とほぼ同じフォーマットだ。男友達の結婚式が決まり友人たちはバカ騒ぎを計画する，気がつくと翌朝で何も覚えていない，誰かが不在で捜さなければならない，けれども昨夜に起こした騒ぎの影響でどんどんとトラブルがひどくなる，そして・・・というパターン。

前作で行方不明だったので活躍の場が無かったダグは，なぜか今回も大人しくリゾートホテルに残っているらしい。結婚した男性は，妻に操を立てろ，というアメリカの信仰観なのだろうか？これだけバカをやっている映画にしては，妙に律儀なことだ。

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今回もトラブルの元となっているのは，ダグの奥さんの弟のアランだ。この人は，デブ，ヒゲ，引きこもり，まったく空気読めない，でも大金持ち，というどうしようも無いキャラだ。

でもコメディ映画としては，こうしたキャラは外せない。スチューに対して嫌味を言ってくる花嫁の父親に対してガツンと言ってやるし，友達思いではある。スピーチの際に要点カードを準備したり，トラブルになると泣きじゃくったり，まったく小学生っぽい。

夜が明けると加えてハゲになっていて・・・もうなんと言うか，人間を超えているなあ。・・・でも実は身長173センチあるんだ。他のキャストがカッコよすぎる。

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役に立たないスチューとアランを引っ張って，なんとか事態を解決しようとするのはイケメンのフィルだ。なんだか今回はホントに頑張っていて，えらく見直してしまった。

フィルのリードで，徐々に前の晩のしでかしたトラブルが分かってくるが・・・それにしてもラリったこいつらの行動力は半端ない。当然，犯罪者ともトラブルを起こしている。

この映画はコメディなのだけれど，このサスペンス要素が徐々に解かれていくという部分が面白いので人気なのだと思う。二日酔いの朝のグダグダ感から，時間をかけて謎が解かれて全てがカッチリと収まった瞬間の爽快感・・・うーん，プラスマイナスゼロかも？？？・・・笑

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ネットでも問題になっているけど，いくらコメディ映画でも，未成年に酒とヤクをきめさせて，しかも指を一本落とすってのは，笑いごとじゃないと思う。

しかも外科医を目指していて，チェロもプロ級だったはずの人の指だから，将来に関わるじゃない。

これって結婚どころじゃなくなると思うんだけどなあ。

これが無かったら素直に笑えた映画だったのに・・・まあ，結局は笑ってたけど。

毒はあるので，大人にしかオススメは出来ない。

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この映画を観て増えた知識：マイク・タイソンは音痴である。